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【開催報告】人生を豊かにするコミュニケーション冬の集中講座DAY②自分も相手も大切にする健康的な人間関係を築く方法

カウンセラーの高橋ライチさんによる、「人生を豊かにするコミュニケーション冬の集中講座」、今日は2日目です。

昨日のDAY①に引き続き、今日も朝7:00に、20名超のシングルマザーが画面の前に集まりました。

今日は、昨日学んだ「感情」と「ニーズ(大切にしたいこと)」を活かして、「お願い上手になるコツ」を学びます。

今回の講座参加者には、参加申込時にアンケートを取っています。
「あなたはお願い上手ですか?」という設問には、実に全員が「自分は、お願い上手ではないと思う」という答えでした。「お願い上手な人を見るとどう思いますか?」には、「見習いたい!」というポジティブなものから、「正直、ずるいなと感じる」というものまで様々です。

ライチさんによれば、お願いごとにもコツがある、とのこと。相手ができることを見極め、お願いごとは肯定文で、そして、一度に1つに絞ること、などなど、初めて聴くことばかりです。

ただお願いをする、のではなく、相手にとって受け取りやすい、叶えやすい形でお願いすることが「コツ」なのだ、と気付かされます。

今回も前回同様、ワークシートを使って手を動かし、ケーススタディで仲間の例を見ながら学んでいきます。

お願いごとを、感情とニーズ(大切にしたいこと)と一緒に考えます

挙手があったのは、「子どもに良い生活習慣を身につけてほしい」「子どもの友だち家族との家族ぐるみの付き合いでモヤモヤする」「友達の悪口を自分に言わないようにお願いしたい」など、どれも身近なケースです。

「子どもにこうなってほしい」というお願いごとは、身近な関係だから特に、自分のニーズ(大切にしたいこと)を相手に満たしてほしい、ということと、相手のニーズ(大切にしたいこと)を相手自身が満たしてほしい、ということが混在しがち。誰が何のニーズ(大切にしたいこと)をもっているのか、整理してから「お願い」していく必要があります。

「モヤモヤする」など、自分が感じているネガティブな感情の理由が複数あるときは、「まずは1つだけお願いするとしたら、何に絞るか?」を、ライチさんがお話をしながら、鮮やかに切り分けていきました。

「お願い」をするとき、私たち自身が、自分のニーズ(大切にしたいこと)がわかっていないこと、もしかしたらたくさんあるのかもしれません。

そんなとき、1つ1つ自分に問いかけて、まずは自分のニーズ(大切にしたいこと)を紐解いていく。その上で、相手にとって受け取りやすいようにお願いしていく、その大切さを学びました。

また、「お願い」をしたりされたりすることには、「NO」がつきものです。普段の私たちはついつい、お願いをされたら自動的に叶えなければいけない、お願いしてNOを言われたら自分が否定された、と極端に考えてしまいがちです。

相手にも自分にも、いつでも「NO」を言う自由はあるのだ、というお話には、相手と自分をともに尊重し、対等に扱う姿勢を感じました。

2025年の今、日本で子育てをしている世代の女性には、「女性が自分の大切にしたいことを主張したり感情を見せることは、はしたないこと、立場が上の人の顔色や空気を読んで、その方の要求を満たしてあげるように」そんな教育や訓練を、日常生活の中で知らず知らずのうちに受けてきた方も多い気がします。かくいう私自身もそうです。

最近になって、多様性を大切に、とか、立場が違う人のことも思いやる、ハラスメントに気をつける、ということが語られるようになってきました。

とはいえ、対等さに基づくコミュニケーションを学んだこともない私たち、「だったらいっそ何も言うまい」とシャットダウンしてしまうか、もしくは全てをあけっぴろげにしてしまい、お互いに傷つく、というケースもままあるように思います。

今回学んだ考え方の中で、最も大切なのが「まずは、自分のニーズ(大切にしたいこと)を、自分が把握してあげる」ということです。

自分が何を求めているのか。相手の意図や思いを想像するエネルギーを、まずは自分に向けてあげる。

ライチさんの、自分のニーズ(大切にしたいこと)が本当にわかるのは自分だけ、人より自分にまずは尽くしましょう、という言葉には、思わずはっとなりました。

講座スライドより

講座の最後には、「お願いを伝える際も、どんな言葉とエネルギーで伝えるか」を考えてみよう、という項目があります。

ライチさんは、「お願いは、よりよい世界、優しい温かい世界への招待状のエネルギーで」という言葉で表現されていました。

人との関係を断絶する、相手か自分か白黒つけるためにコミュニケーションを学ぶのではなく、相手とともに、よりよい世界を築くためにコミュニケーションがある、そう考えると、とても希望が湧いてきます。

3日連続のコミュニケーション講座、明日はついに最終日です。より親密な関係の中でのコミュニケーションについて学んでいきます。

文責:サチコ


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