
【開催報告】人生を豊かにするコミュニケーション冬の集中講座DAY③互いを大切にするパートナーシップ~シングルマザーの恋愛~
年初の三連休最終日の今日は、カウンセラーの高橋ライチさんを講師に迎えた「人生を豊かにするコミュニケーション冬の集中講座3days」も、本日が最終回。ズーム画面には、参加者の真剣な表情がびっしりと並びます。
今日のテーマは「互いを大切にするパートナーシップ~シングルマザーの恋愛~」。
シングルマザーの恋愛、というと、ゴシップ的な話題にされがちですが、ここでは、真面目にこのテーマに向き合います。
一緒にいる幸せを感じることもできれば、バウンダリーが侵害されて傷つくこともある、親密な関係というのは、紙一重なもの。
どちらかが我慢して譲歩するのではなく、自分も相手も大切にするパートナーシップを築くための知識と技術を身につけていきます。
今日のワークは、アサーティブネス(自分も相手も大切にすること)と、バウンダリー(自分と相手の境界線を大切にすること)の2つです。
まずは、「本当はNOと言いたかったけど、ついYESと言ってしまった」そんなケーススタディから、アサーティブな伝え方について学びます。

ここでも、大切なのは自分のニーズ(大切にしたいこと)を把握すること。相手からは意外と、自分のニーズ(大切にしたいこと)が見えていないものなのです。
「相手の視点に立つ」のに効果的だったのが、バウンダリーのワークです。

誰かに「NO」を伝えるとき。「伝わるかな?」「嫌われないかな?」「言っても大丈夫?」と不安でいっぱいになって言えなかった経験が、私にもあります。
でも、このワークで「自分には見えていないこと」を考えたとき、「相手が自分のことを思いやってくれているかもしれない」「相手も勇気を持って誘ってくれたかもしれない」など、相手の気持ちや状況への想像力が自然に働き、自然に「ありがとう」と言いたくなった自分に気が付きました。
講座内で、ライチさんはこうした心の動きについて、下記のように表現されていました。
まず、自分のニーズ(大切にしたいこと)を感じ、そして、相手のニーズ(大切にしたいこと)に寄り添う。その中で一緒に、お互いのニーズ(大切にしたいこと)を満たせる解決策を探していく
シングルマザーに限らず、年齢を重ねていくと、仕事や家族など、抱えている責任が増え、置かれた状況も多様化していきます。
一方、人間関係を築いていく、継続するためには、それなりの時間とエネルギーが必要です。
自分も相手も、人間だから変化もしていくし、「絶対」はありません。今の自分にとって心地よいやりとりができる状態か、見極めながら、適切に境界線を引きながら関わっていくヒントを教わりました。
後半のQ&Aでは、「SNSが苦手です……。」という参加者に、ライチさんが「ぶっちゃけ苦手なんだ、あなたはどうですか?と相手に聞いても大丈夫!!何だって話してみないとわからない」と破顔一笑答えていたのが印象的でした。
自分と相手は違うこと、お互いに見えていない気持ちや事情があることを前提に、まずは自分とつながりながら、コツコツと積み重ねていこう! と思えたひとときでした。
冬の集中講座はこれにて終了です。3日間の濃密な学びを、すぐに実践したいけれど、やってみようとすると、コレが意外と難しい!
そこで、今回の講座参加者を対象に、3月に「おさらいの会」を開催予定です。この講座で共通言語を得た仲間たちと、安心・安全な場で復習し、練習します。ご参加の方は、ぜひ2カ月後にそちらでお会いしましょう!
また、講師の高橋ライチさんが理事を務める、NPOリスニングママ・プロジェクトでは、小学生までのお子さんをお持ちのお母さんならどんなことでも無料でお話を聴いてもらえる「おはなしDAY」や、「おはなし会」「読書会」などの活動をおこなっています。
まずは、自分の気持ちを共感的に聴いてもらう、という体験を通して、「感情やニーズ(大切にしたいこと)」とつながるヒントが見つかっていくかもしれません。
まずは自分とのパートナーシップを育もう、そして、大切な人との人間関係をしなやかに育てていける自分になりたいな、そう感じた3日間でした。
(文責:サチコ)
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