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ビジネスサイクルと株式市場
1946年に、後に連邦準備制度理事会議長になったアート・バーンズが、ウェスレー・ミッチェルと共に発表した「ビジネスサイクルの計測」は景気サイクル分析の先駆的な考察でした。そこでは800にのぼる様々な月次データから経済活動には拡大期と縮小期が見られることが観察されました。それらの局面は反復されるものの、それぞれの期間は短い時は1年、長い時は12年近くもあり、一概には言えないことがわかりました。
もっとみるneko's note #8|財務分析について
本日は財務分析を行う際に日頃考えていることについて書いてみたいと思います。「財務分析」というとなんだか仰々しくなってしまいますが、グロース株の投資検討を行うに当たってはそこまで難しいことを考える必要は無いかと思っています。特に今の相場だとファンダをガッツリ見ても無意味だったりするケースも多いので、あまり過去の業績について細々と見すぎる必要も無いかと考えています。
一方で、とは言え投資前に投資
neko's note #7|対象市場の分析
なんだか久しぶりにnoteの執筆をしています。11月中旬にワクチン承認の兆しが本格的に見え始めたことでグロース銘柄の潮目が変わり、色々と銘柄選定をしなおしたり、続けざまにAirbnb・Roblox・Doordash・Wish・Ozon・C3.aiなどなどの注目IPOがあったりと記事の執筆の時間が中々取れない1か月でした。
今回は分析をしようとする銘柄が対象としている市場の分析、という観点で普
neko's note #6|イスラエルDeep-Techスタートアップの資金調達動向
今年3~4月の外出自粛で生じた暇な時間を使ってイスラエルのDeep-Techスタートアップの資金調達状況について調べていたので、その際に書いた記事のリライト版です。追加調査は行っていないのでこの半年のアップデートは抜けてしまっている点はご了承ください。
未上場会社でも盛り上がっている領域があれば近々上場株マーケットにも影響するのかも?と思い調べていた次第です。上場株投資をやる場合でもたまにこ
neko's note #5|ビジネスモデルの分析について
銘柄の分析において必要になる要素はいくつかありますが、欠かせないのはビジネスモデルの分析です。
ビジネスモデルが把握できていないと正しい観点での財務分析ができませんし、市場や競合の分析をしても正しい示唆が出せませんので、このビジネスモデルの分析無しに企業分析な成り立たない訳です。
本日はこのビジネスモデルの分析について普段考えていることを書いていこうと思います。ただ色々網羅的に書こうとす
neko's note #4|Form S-1(目論見書)の読み方
本日は米国の新規上場企業が提出/開示するForm S-1という書類について簡単に書いていきたいと思います。日本でいうところの目論見書に当たる書類になります。
新規のIPO銘柄が出てきたときには必ず読まないといけない書類なのですが、何ぶん量が多いので読むのが非常に大変です。
最近では色々な方がS-1を読んで分析して記事を書いてくれていますが、一個人が一人で書いている以上、私も含めどうしても多
neko's note #3|対象企業の全体像の把握
私が普段企業の分析をする際にまずはじめに行うのは、分析対象とする企業の「全体像の把握」といった作業になります。ある程度知っている企業の場合はそもそも飛ばすこともありますが。
どの様な事業をやっているのかという所をざっくり把握するのは通常あまり時間も掛からないですし、誰でも最初にやることだと思いますが、それ以外の部分についてザックリと目線を持つ事はその後の作業のスピードアップにもつながりますし
neko's note #2|銘柄選定/スクリーニングについて
前回の記事で普段こんなプロセスで企業の分析をしていますというお話をしましたが、今回はそのプロセスの1番最初の銘柄選定とスクリーニングの部分について、普段考えていることを書いていきたいと思います。
最初は1回当たり1,000字程度と想定していたこのシリーズですが、今回も2,000字オーバーでした。1,000字で何か書くって無理なのでは?と思い始めています。
前提 まず前提として、記事を書く銘柄
neko's note #1|企業分析の全体像
本日から株式投資を行う際の企業分析のプロセスや分析方法、コツ、などについて週1ペースくらいで書いていきたいと思います。
テーマは毎回変えつつ1回1,000~2,000字くらいの分量で細かく切っていくつもりですが、こんなテーマで書いて欲しいなどあれば是非ご意見ください。(今回はいきなり3,000字になってしまいましたが…)
1.企業分析の全体像 さて、早速本題に。今回は企業分析を行う際の作業の
ヴァーチュ・ファイナンシャルはロビンフッドなどネット証券の注文を成立させるサービスをやっている会社
ヴァーチュ・ファイナンシャル(VIRT)は世界50か国で現物株、債券、先物、オプション、コモディティーなどを取引するマーケットメーカーです。
もっとみるEVバッテリー市場ってどうなってるの?
EVのキーコンポーネントであるバッテリー、このEVバッテリー市場について調べてみました。個人的な関心から、主要なメーカーについては、中身は触れず企業名を紹介するだけになっています。今回のノートでは、市場の区分、話題の全固体電池とは何か?EV用バッテリーの小型関連銘柄は存在するかについて、少し詳細に紹介をしています。
市場
EVに利用されるバッテリー市場ですが、2019年から2025年まででCA