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光の方へ

大学二年生、友達の芸人のチケットノルマに貢献するべくして月に一度ほどのペースで劇場に通う。相方に書かせたシュールな世界観でウケを狙っていた。

お客さんの反応はいまひとつだが、僕の視界で確かに輝いていた彼らは、憧れるに足る光だった。

僕は感化され、次の夏には別の友人を連れて漫才の賞レースに応募する。相方が一回戦直前で日和って以来音信不通となり、この一連を記憶から消したので詳細は覚えていない。

そして今年も夏が来た。楽しい事たくさんしたいね。だから今までのどの思い出よりも眩しいこの夏の光の方へ。


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