こないだの金曜日の話

金曜日、かねてより親交の深いゴールドラッシュの最後のライブがあり、配信用のURLをもらっていたのに何だかちょっぴり寝坊しちゃって30分くらいしか見れなくて、風呂入りながら見てたんだけど、ちえと舌を鳴らし何だよお酒飲みたいなあと思い「このあとどこで飲むんですか？」とコメントしたらどいちゅーさんが阿佐ヶ谷来いと言ってくれ直ちに風呂から上がり阿佐ヶ谷に出発。
なのでそのあとライブでふたりが号泣してたらしいけど、そこは見てないんですよね。それ見てめちゃくちゃ馬鹿にしたかったなあ。心が揺曳すほど馬鹿にしたかった。泣かしたかった。


思い出コメント動画沢山の方が送ったらしいので採用されないと思ってたけど流れたみたいで良かったです。ただ超新人のEDで何回かやってた、完全オリジナルソング歌うつってんのにエレファントカシマシの今宵の月のようにを熱唱するという下りはカットされてたみたいで残念でした。


さ、そんなこんなで阿佐ヶ谷に着き、ねじ佐々木と合流してライブ終わりの阿佐ヶ谷ロフトの楽屋に関係者みたいな顔して口笛を吹きながら入っていくと、テーブルの上にはピッチャーでハイボールとジャスミンハイがでんと置いてあった。少ししてクレオパトラ長谷川さんも到着。


ライブ中にお客さんが泣いたらお酒を奢るというシステムでやっていたらしく、もう二人とも結構ヘベレケで、これ以上飲めへん！みたいな関西弁の感じになっていて、でもせっかく頂いたものを残す訳にはいかないっしょ～と、あの、お酒をあまり飲めない色白ゆえに顔がえげつなく赤くなる秋田っ子佐々木がハイボールを頑張って片付けていた。
あ、これは偉いねと思い俺もハイボールを飲んだ。本当はこんなこと言いたくないし言わない方がいいんだけど安いウイスキーで作ってるハイボールの味がして、は？と軽くパニックになって田邊さんの着てるシャツの襟首を掴み恫喝してやろうかと思ったけど、昨日が最後なのでグッと我慢。あの時のYJは偉かった。
安いウイスキーの味がするハイボールなんてものは平たくいえば毒。もしくは粘土みたいなものなので、どいちゅーさんの方のジャスミンハイを頂く。ピッチャーに3/4ほど残っていたけどいかんせん残す訳にはいかないっしょ～なので一気に全部飲んだ。ここで少し酔ってしまった。ジャスミンハイは美味しかった。でも沖縄でさんぴん茶を飲んでから常態ではすっかりジャスミン茶しか飲まなくなってしまったというか味のついている飲料はジャスミン茶onlyというか、常にジャスミン茶を携帯しているというか、ジャスミン茶で米を炊くジャスミン茶でうがいするジャスミン茶入りのペットボトルを枕にして眠るなどしている僕にするとジャスミンの香りがもう少し欲しかった。ジャスミンがもっと臭いくらいに薫薫に薫って欲しかった。薫薫にジャスミンが薫りハイになりたかった等と愚考するくらいには酔い、こういうときにスタこらと帰る田邊さんを一杯だけ奢ってくださいと輩のように引き止め次の店に。

どいちゅーさんがとろんとした目と柔らかな物腰で色んな物に、どつき回す、ぶっ殺す、拷問にかける等の悪態をついていたので、ああこれは酔ってるなと思い候。


やはり22時に閉店している店多数で、やっている店は軒並み混んでいたり、混んでいるからやっているのかやっているから混んでいるのか分からない状態で、阿佐ヶ谷の飲み屋街をぐるり。ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ言いながらどいちゅーさんがもうそこいらでええやろとセイユーで酒を買い、駅前の広場で乾杯。
本当に酔っていたらしく一本お水を飲んでどいちゅーさんは帰っていった。これは珍しいですよ。あとそのタイミングで配信中に急に喋るからびっくりするでお馴染みの安本君もどいちゅーさんと一緒に帰っていった。急に喋るからびっくりするんだけど俺が思っていたより背ｨが小さくて不気味だった。古来からの鬼かと思った。娘さんがいて名前が凄く可愛くて、名前を聞いただけで顔面をベロベロ舐めたくなるような可愛らしい名前で、古来からの鬼のくせにネーミングセンスが凄いとまた驚かされた。あと年上だった。


駅前の広場は、ここ居酒屋ですか？とお巡りさんに聞きたくなるくらい賑やかで、若サラリーマンが広場の池にぼしゃぼしゃと入水して騒いだり、ベンチ様になっているところに腰をおろしお喋りに興じているアベックにダイビングヘッドみたいなことをして話題を提供しようとしている長髪の男とかがいて、そいつら全然面白くないんだけど、そんな無茶は誰でも出来るんだぜ？もっと無茶苦茶なことしてやろうか？なぜなら俺はもう無敵だから、とか思っているとニュークレープのナターシャが後れ馳せながらやってきて駄弁る。

なんの話をしていたかあまり覚えてないんだけど、げらげら笑っていたらやがて田邊さんが配信があると自転車に跨がりスーと帰っていった。

長谷川さんが「田邊さん最後変な感じだった」と気にしていたけど、田邊さんは普段から変な感じだし、長谷川さん自体も普段から変な感じなので僕はあまり気にしてなかったんですけど、土曜のお昼に田邊さんからLINEがあり「最後変な感じにしちゃって」と言ってて、あ、やっぱ変な感じだったんだなと思ったけど、変な感じって何？変な感じってどんな感じよ。でも田邊さん金曜がゴールドラッシュ最後だったのに後輩達に変な感じにさせられてたと思うと何だか面白いというか、失礼な事を僕らがやったに違いないんだけど、広場で飲んでた酒も奢ってくれてるのに、後輩達に変な感じにさせられてると思うと笑えるというか、笑っちゃいけないんだけど、まあ失礼な事をしてしまったのは違いないので今度蕎麦でも食べにいきたいですね田邊さんのお金で。

そこでナターシャは帰っていって、佐々木、俺、長谷川さんで高円寺の方に歩いていく。
もう少し飲みたいですねえとお店に入る。

考えてみれば、長谷川さんと佐々木の組み合わせも意外とないなあと思っていたら、佐々木は長谷川さんｲﾔｲﾔ期があったらしくそんな話をしはじめて、そしたら長谷川さんも佐々木ｲﾔｲﾔ期があったらしく、そんな事を和やかに話していて、相思相憎じゃんと思い、そんな言葉はないけどね！と心の中で騒いでいたら、互いにこういう話が出来て良かったと言いはじめて、まあ良くはないけどなと心の中でツッコんで笑っていると、ふたりはどんどんと川原で殴り合ったあと握手するみたいなｲｷﾌﾝを醸してくるんで笑っちゃうというか、まあ腹割って蟠りが溶けるという作用はあるのかもしれないけど僕は、それにしても豚の紫蘇巻き焼きが美味いなあとずっと思っていた。

何時だろうか結構そこで飲んでいたのだろうか店を出て、佐々木は自転車なんで途中までまた歩いて一緒に帰ってたんだけど、僕がしている散歩の話になって、俺が夜の散歩er達に詐欺にハメられて辛いとか、夜の散歩に何度か参加したことのある長谷川さんがリトルYJみたいな奴がいて笑ったとか、佐々木から意外な事実が飛び出たりとかして、いつの間にか分かれ道がきて佐々木も自転車でスーと帰っていった。
そのまま家の方へ歩き、もう一杯飲もうとなりコンビニでまたひと缶買って、新中野の公園で長谷川さんと飲んでたんだけど、俺は何だか無性にブランコに乗りたかったけどこんな時間なのにブランコをこいでいる若い女がふたりいて、くそーブランコ乗りたいのになあと思いながらベンチに座った。しばらくすると、女ふたり組はブランコから降りどこかへ消えていったので、そうすると俺はブランコに乗れる訳で、ブランコにいつでも乗れると思うと別にブランコに乗りたくなくなったというか、じゃあもしかしたら俺はブランコを誰かが占有していたから反発してブランコに乗りたい気持ちになっていただけで、自分の裡から出た気の持ちようだと思っていたものが無意識に外部から操られていたというか、ああ自分などないんだぜと思う。この時間になると言ってることも思ってることもちぐはぐで、会話は成立していなかったり大した話はしていなくても何だか高尚な話をしているような気分になり、俺も長谷川さんもそんなに声は大きくないタイプなのに周りからしたら大きい声で喋ったりしていて愉快。空はすっかり明るくなっていた。

そこでサヨナラをして家に帰る。

人生とは分かれ道の連続だなあなどと思いながら歩いていた。
今日はわかりやすくひとりふたりと分かれ道があった。それぞれの話の中にも分かれ道があった。精神的な事じゃなくて住んでる家の方向の違いでもわかりやすく分かれ道があった。

もとから道が分かれていたり、自分から道を分けてみたり、少し戻ってみたり、さっきの分かれ道まで戻って違う方にいってみたり。途中まで一緒に歩いていた人が違う道に行ってしまい、ひとりまたひとりと減っていって気づけば独りになっていたり、でもやがて分かれた道も当たり前のように合流して再び一緒に歩いてたり、新しい出会いがそこかしらにあったり、それぞれの歩いて来た道の景色を思ったり、色んな分かれ道があって結局はひとりびとりの力で歩いていく訳だ。とかそんなベタな事を考えているということはコレは相当酔っぱらっていて、久しぶりにこんなに飲酒したというか、そんなに飲んでるつもりなかったけど、気づけば家の床で気絶していて風呂に入ろうと思ったのは思ったんだけど今度は湯船で気絶していて、時計みたら９時くらいになっててそのあとちゃんとベッドで寝たんだけど15時くらいに起きたら頭痛い痛いの宿酔いで散々というか、予報に反して空は腹立つくらいに晴れていて、雨が降るからと変更した予定が不憫というか、でも夕方になるとしっかり晴れているのにしっかり雨が降っているみたいな状態で、体調はわるいけど心は元気な自分みたいだなと思い、わ、詩的な事を考えているということはまだ酔っているなと思い熱めに風呂を沸かし頭まですっかり浸かった。

関係ないけど、最近思っているというか実感していることがあってね、僕は外出時もう家の鍵を一年くらいかけてないんだけど、住所も晒してるのに変な事が一切起こらず、人間はやっぱり信頼できるﾝぜと。