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noteを始めた理由は「しゃべるのが上手くなりたいから」

僕の人生の目標は、落語家になることです。

と言っても、伝統芸能の古典落語に弟子入りするわけではなく、「ビジネス落語家」になります。仕事やビジネスの事例を笑える話にして、日本中でしゃべりまくるのです。あと10年で作りたいものを作り切って、その後は落語家一本でいく計画です。

これまでの自分の人生を一息で紹介すると、

「高校まで無口で毎日不良にカツアゲされて、大学で自分を変えるため落研に入って人を笑わせることに取り憑かれ、笑い×メーカー=おもちゃ会社 という発想で就職し、10年で独立、起業して5年。」

という感じです。今も本業はおもちゃ開発ですが、周りにも言い切っているのは、作ることよりも、しゃべる仕事が大好き、ということ。

ものづくりでの失敗や成功、起きたことを面白くしゃべりたいがために、作っていると言っても過言ではありません(笑)。本業の傍ら、チャンスを見つけて出て行って、しゃべっりまくっています。(機会を下さる皆様本当にありがとうございます。)

ある程度自分のしゃべりは面白いと思っていますが、毎回反省します。まだダメ、もっと、もっと、もっと面白くなりたい。

しゃべることで、たくさんの人に笑われて、面白がられて、何か行動のきっかけを与えられたら。

そんな存在になることに、20年前からあこがれ続けています。

新卒でバンダイという会社に入った時、当時取締役だった松永真理さんが、「話がうまくなりたければ、本を読みなさい。そして自分と対話しなさい。」とおっしゃっていて、その時はピンとこなかったけど、今ならそれがよくわかります。

相手がいない所で、しゃべる練習というものはできません。落研時代、最初はプロの音源を聞いて丸暗記して、壁に向かって一人で練習をしていたのですが、最初は仕方ないとして、そんなのは本質的な練習ではありません。話とは、人との対話です。たとえ落語の様な、1対nの関係になる芸の形だとしても、お客さんと対話をしていなければ、何も伝わらないし、笑いは起きません。これはやってみないと分からない感覚だと思います。

誰にも話しかけていない「話」は、話ではありません。独り芝居です。

読書は、自分の心との対話が自然にできる一つの行為です。読書を話の練習と捉えるなら、人に対話の様子を見せることもなく、恥をかくこともない、とても気軽で有効な方法です。そしてそれは、誰とも目を合わせず、暗記した一人芝居をするプレゼンよりも、「話」になっています。

その上位互換が、他の人に向けて文章を書くことです。これに気付いたのは落研時代の後半、漫才コンビを組んで自分でネタを書き始めた時でした。思えば、古典落語を覚えて演じていただけの頃と比べて、急に話がうまくなって笑いが起きるようになったのは、ネタを考えて文字で書き始めた頃でした。

そういう風に書くことを、いろいろなユーザーとのつながりが設計されていたり、Twitterと絡めていい感じに告知できたり、時には編集部からおすすめして頂けたりする機能がある「note」でやったら、絶対に話すことが上手くなると確信したため、遅ればせながらこの2019年に、ここで書き始めさせていただきました。

仕事の話で言うと、1対nで話すプレゼンも対話です。これは頭でわかっている人は多いと思いますが、できている人は少ないと思います。誰かが聞いてくれていたらいいな、くらいの一人芝居になっているプレゼンをよく見ます。二人の会話や打ち合わせですら、一人芝居をしている人をよく見かけます。特に最近そうなってきていると思います。

誰かに伝えようと思って書くことは、リアルタイムでミスする緊張感を緩和してもらえているプレゼンです。最初は人前で話すことが苦手でも、ネット上で、文章にして書いてみればいい。

さらに良いのは、いいね・RT・フォロワーなどの仕組みによって「承認欲求」が高められたことです。これにより、自然に、ちゃんと相手に伝えようという意識で多くの人が文章を書くようになり、発信することが、人前で話すことにより近いものになりました。承認欲求という言葉は、最近は割と揶揄するように使われがちですが、すごく役に立つ人間の欲求です。承認欲求は爆発させた方が、仕事文脈ではいろいろといいことがあるような気がします。

これから、時代は「書く」から「話す」へ徐々に傾いていくでしょう。話すのが上手くなりたいnoteユーザーの皆さん、まずは

記事を読んで自分と対話し、

世界の誰かに向けて話しかけるように書き、

その内容を、人前に出て行って話しましょう。


僕がnoteを書いている理由はただ一つ、しゃべるのがもっともっと上手くなりたいからです。


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