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人間関係の共鳴

 一昨日は、このところ僕の知見のない分野での、技術的なアドバイスを手弁当でやって頂いている方と、食事を共にしました。

 僕自身、9月に少し体調を崩したのは、ただでさえ祭り状態の日々を乗り切っていたところ、突如としてこれまで攻め手のいなかった方角から、新手の手法により奇襲攻撃をされたことで、防御の備えもなく、受け身も十分に取れない中、攻撃のダメージをもろに受けたからであり、戦線を立て直すことができたのも、この方のアドバイスによるところが大きいです。

 ただ、この方自体は、うちの会社的には、取引先として有望でもなんでもなく、先方からしても、僕のことを手弁当でサポートするメリットはない、ただ、第三者を介して、ご縁があり、そこでお互いの価値観に共鳴し、個人的な信頼関係が短期間で構築された、そういう間柄になります。

 組織としては、僕がこの人との関係を深めることには、短期的な視点では営業成績につながらないですし、相手も、先方の組織からは、そんなに金にならないところに入れ込む必要ないのではという意見があるようです。

 でも、人間関係って、何がどう転ぶかわからないんですよね。一見、そこに「うまみ」みたいなものはなくても、欲得ではなく、お互いに共鳴する価値観のようなものがあれば、価値観を同じくする者同士、組織を超えた共同作業により、これまでにないビジネスモデルを、まったく新たな場所で立ち上げることもできると思います。お互いに認め合う関係、人間関係の共鳴とでもいえるもので、欲得よりはずっと強い紐帯で結ばれていると感じます。

 もちろん、双方とも、自分の営業成績が全然ダメであれば、そんな欲得抜き何てことは言ってられないでしょうが、幸いにして、そこはある程度、組織に示せるだけの成果のストックと、フローの仕組みを、お互い持っており、少し「遊び」的なコミットも、容認されるような立ち位置にある、そこも含め、世知辛い世情において、欲得抜きの人間関係の共鳴を、この方との間では、楽しみたいと思います。

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