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過集中のレコーディングエンジニアがスパイスカレーのキッチンカー開業に向けて全力疾走しすぎて、開業する前に閉店した実話

過集中 無敵のスパイスカレー作り

ここ10年、外食は高確率でカレーだ
俺が出てきたらカレー カレー外食界のショーヘイオータニだ

スタジオでの休憩時間はなるべく多くの事をしたくないので、カレーをテイクアウトしてスプーン一つでガっついて食べる事が出来て物理的に楽な所と、汗をかいてスッキリする感じが大好きだった

冬場のレコーディングはドラムを録ってる時とかセッティング終わって待つ間、部屋が寒くなくても何となく体の芯が冷えるのでスパイスを接種すると体が温まって元気に働けた
そういう効果も求めてたし、単純に味としてカレーが好きだった

札幌はカレー好きには夢の様な場所で、1か月じゃ攻めきれないほど美味しいカレー屋さんが乱立している

ある日突然「そうだ、俺も自分でちょっとだけ本格的なカレーを作ってみよう」なんて思いついた
「ちょっとだけ」の調整をミスった

自信作 ぼく 過集中

その翌日、俺は10年以上続けていた制作系の仕事の受注をストップした

「カレー作ってるんで、しばらく休業します」
「ギャグに聞こえない所が怖いね笑」なんて言われたけど残念ながらギャグじゃなかった、もう既にマイクとかポップガードじゃなくて、鍋とか木べらを握っていた
残っていた音楽の仕事はもちろん、無責任に放り出す事が出来ないので手をつけている作品は脅威のスピードで納品した

過集中の人間とスパイスカレーの相性は良すぎた、いや、最悪と言った方が良いかも知れない

可愛いお皿を買いに 雑貨屋巡るのとかも楽しい
なんせ楽器屋くらいしか巡らないもんね

過集中とスパイスカレーの相性は最恐

過集中の自分は細かい作業に向いている 向きすぎている

スパイスカレーは、多くのスパイスを粉砕して、正確な量を測定したりするそのため、スパイスの種類や量を調整することで、味や風味を微調整する
これがもう楽しくてしょうがない

過集中の人間が「うずうず」としてしまう様な要素がスパイスカレーには多すぎた

スパイスカレーはスパイスの種類や量によって味が大きく変わる
過集中の為に細かい違いにも敏感で、微妙な変化に気づくことができるため、味や風味を試行錯誤しながら微調整するのが楽しすぎた

研究 ぼく 沼 しぬ

はい 沼 終了です

気づいた時に自宅はカレーに関する本まみれ

「スパイスの教科書」みたいな本を買いまくって、kindle読み放題の中はスパイスに関するモノばかり

移動中はスパイスの割合の勉強や、数多くある有名店のインタビューや記事を読み漁って「このお店はタマネギの色がこう、さし水や弱火に関しては肯定的」という様な流派や傾向を分析して統計を取ったり

スパイスカレー作りはタマネギの色だけで何年も研究できそうな、過集中の人間にとって夢の様な趣味コンテンツだった

毎日写真撮って 色とか香り 分析して研究

そんなこんなで、全ての仕事をストップしてひたすらにカレーを作っていたらある日、目的が「スパイスカレーの制作」から「カレー屋の開業」に自動で切り替わっていた

開業を決めたその日から戦争だ

①資格を取得

息をする様に食品衛生責任者資格を取得

修了証

飲食店とかによく貼ってあるプレートが送られてくる あれ、市とか街によって少し違うんだね
コロナ禍でオンラインに切り替わっていた為に自宅で受講して、最後に選択式の試験があり合格

後は商品開発して売るだけ
俺のスピード感と来たら 本当に未来を生きている

ラーメン屋を開業したいと言っている友達が「もう出すラーメン決まってテー、、面倒だけど、食品衛生責任者の講習受けて資格とらなきゃな~、、」なんて言っていたのを思い出したので、面倒な事はなるべく一番先に済ませたかった

②仕入れ先ゲット

市内に業務用の調味料が置いてあるお店や、本格的なスパイスショップやを見つけて、店員さんと仲良くなったりした

スパイスショップの店員さんはTHE スパイスの国の人って感じの見た目だった
「よし!頑張ってしばらく使ってない英語喋るぜ!」なんて思ってたら日本語が上手で「ナンカ サガシテル?テツダウコトアリマス?」なんて言われてしまった
拍子抜けして「ヒングを探してます」なんて、日本人らしい抑揚のない喋り方で答えた
「アァー!アルアル アル アルヨ!」(今だけ中国人っぽくなったなこの人、、、) 

辛いのが好きって言ったら「コレタメシテ」ってサービス
実際に足を運ぶとこういう幸運がある

「私、これからお店を開業するにあたって、仕入れ先を悩んでいます、いっぱい買ったら、少し安くなりますか?」

まだ、同業他社や業界ルールを知らない段階で、定期的な購入に伴った値引きが可能かどうかを調べる等 体当たりレポートだ

また、どこのお店でこの話をする時も「この業界は未経験」という事も隠さずに言う事にしていた
理由は二つある

新規で事業を始める若者に対して舐め切った態度をとる大人を見極める為
小口の顧客を相手にしないオーラが出ている業者を見極める為
①②を見極めて、今後のお付き合いをこちらから切る為だ

新しい仕事を始める時はそうやって自分にとって不親切で意地悪、マイナスでネガティヴなお付き合いを最初から始めない事をこころがけている

こんな体当たり行動を繰り返して、大体の仕入先がバーチャルで決まった
実際には親切な業者さんばかりだったし、具体的な計画を雑談で聞かれたりして話を聞いてもらったり良い事ばかりだった

そして、この業者さん達もモノを買うルートは違うと思ったので、何かの時に備えて出来るだけ多くの供給源を確保しておきたいと思った

なので、仕入れ先に関しては一か所を懇意にせずに、まんべんなくお付き合いする予定だった

こういう所だけ田舎の爺さん経営者の様な考え方になってしまう自分が嫌いではない これこそネットでも良いんだろうけど、人の繋がりが一番面白い
飲食店なんか人でしかないし

なんか季節の珍しいモノくれたり、発注ミスしたら安く買えたりするかも知れない
何より自分が知らない世界の人と話すのは滅茶苦茶楽しいし、知的好奇心が満たされる

ほくほく

③整理整頓 陳列

スパイスを買ったその足で業務用の調理用品や調理器具が売っている店へ直行して、小瓶の大量買い

家に帰ってスパイスを小分けして、種類別にマスキングテープにスパイス名前を書き込んでいく

レコーディングの時と同じで、整理整頓したデータに名前を付けて使う頻度に合わせて配置を考える等、俺の大好きな作業だ

いや、めっちゃ楽しい ずっとやってれるコレ

ホント好きコレ エフェクターだよね

レコーディング機材にかこまれたドレッドヘアの過集中おじさんが、買って来たスパイスの粉を正確に測って小分けにしていく姿
机の上は外したアクセサリーや粉だらけ
この瞬間だけ切り取られたら一時期のアトランタシーンのスタジオの様な見栄えのシチュエーションだ

この手のスパイスの管理も含めてスパイスカレーに纏わる事の全てが時間や手間がかかるため、忍耐力や継続力も必要で、過集中の人間に非常に向いているジャンルとなっていた
風味や香りがすぐに飛んでしまうので使う頻度を計算して一番コスパと塩梅が自分にとって良い容量のパッケージを買う計算も楽しかった

こんな理由で過集中の自分はスパイスカレー作りに向いていた
カレー作り内容に関してはまた今度 何かの記事で触れようと思う
本編はここからだ

たまんねえ

店舗を構える?キッチンカーにする?

店舗型にするか、キッチンカーの運営をするかという選択肢を過集中の人間が集中しないで考えるという最悪の結果に

→結論から説明すると、ここの選択で大失敗をして、俺のカレー屋開業は10年先になった

「軽バンを1台買い取る事が可能」だったので、店舗型での運営でなく安易にキッチンカーを運営する事を選択してしまった

ここ、過集中っぽいんだけど「スパイスカレーを作る事」が目的になりすぎて、考えのウェイトが「カレー作り」によりすぎて「運営」に関してはかなりライトに考えてしまった むしろずっとカレー作っていたかったら安定した運営が必須条件なんだけど、この時の俺と言ったらもう頭の中はカレー作り99%だったんじゃないだろうか

サイドメニュー アチャールとかサブジ いっぱい作ってたよ

カレー屋を運営するにあたって、かなり大事な選択肢が結構安易になってしまった
結果、走り出す前に走り切ってしまった

状態の良い本当に見た目が普通の軽バンを知人から買い取る事が出来る状態だった事と、運送会社勤務の経験があった為「自分で整備して好きな場所に行って売るの向いてそうだなァ~」なんて滅茶苦茶、安易に考えて店舗での販売ではなくキッチンカーを選択した
多分、カーを自分で整備するのも、運転して売るのも向いている むいてるんだけどさ、、、

っす、、、

キッチンカーは買おうとすると、設備が整っていて保健所の必須条件をクリアして完成してるモノは結構高い
かといって、自分で改造する時には保健所の規定をクリアしないとダメなのでいざ改造してから「ダメでした」となると
「ただ手元に違法改造の軽バンが残ったおじさん」になる
「カレー屋のオーナー」から「ヤンキー」になってしまう危険性がある

格安でキッチンカーやフードトラックを製造している業者もあるので、そちらを利用する事が無難で安パイになってくると思う

ただ、自分は「絶対に改造できる自信」があったので軽バンを買い取って改造する事を選択した
あと「絶対に改造できる自信があったけど、無理だった」時に備えて「絶対に改造できる友達」の存在があったので、拍車がかかって盲目的にキッチンカー運営の勉強を始めた

#キッチンカーと繋がりたい

オレ SNS ガンバル

#少しでもイイネと思ったらRT
#キッチンカー好きな人RT
こんなタグ 追っかける日が来ると思わなかった

そんなこんなで、インスタのストーリーに毎日玉ねぎを炒める所から完成品を盛り付ける所まで、毎日アップロードし続けた

カレー作り 最高 全部自信作

音楽の仕事を10年選手でやっていた俺が「毎日カレーを作り続けるストーリー」は意味が分からなくて興味を引くはず
更に、衆目に晒される事でカレーの盛り付けや、写真の撮り方等、毎日研鑽されていくのでSNSへのアップロードは何かとお得なはず

友達や仲間から「カレー屋始めたら食べに行くね」なんてメッセージがありがたかった

自家製チャイもよろしくどうぞ

後輩が二人、俺の店なら就職したいと言ってくれたので、もし店を構えた際はありがたく雇う事にした
その二人なら24時間無休で働かせても、いくらか罪悪感が無い

泳いじゃってんじゃんキノコが 北島康介みてぇに

この頃は丁度ホリエモンの獄中日記を読んだ後で「人からの手紙は嬉しい」なんてフレーズがリンクした 別にぼく 捕まってもないんだけど、、
どうかSNSでキッチンカーの方と繋がります様に、そんなこんなでストーリーを更新していたら別角度で先輩からド本命DMが来た

先輩がキッチンカーを運営していた友達を紹介してくれる

波に乗ってた俺 この時
過集中な上、タイミングや人に恵まれていて、人見知りも無いので、先輩の誘いに飛び乗る

インスタにストーリーをアップし続けていて「音楽と、音楽の仕事は辞めたの?」なんてメッセージが増えて来た
「やめてないけど、カレー忙しくて、死にそうなんだよね、、」
経緯を知らない人からしたら何があったんだという世界線の出来事である
彼に束縛されて死にそうな人なら数人知っているけどカレーに束縛されて死にそうな人は今の所、身の回りでは自分しかいない

この頃、ymg studioを運営している松本さんという先輩から「キッチンカーやってた友達、紹介するかい!?」と連絡があった

エンジニアで作曲家でラジオパーソナリティとマルチに活躍する先輩だ

男の子の夢 詰め合わせセットの様な働き方 松本のパイセン ジャパン

松本さんには10代の時に自身のバンドをレコーディングして貰ってから、ずっとお世話になっている
ギタリスト→独学エンジニアと、同じ経緯を辿っている先輩なので、機材の事やミックスの事等、困ったらとにかく一旦松本さんに相談するフシがある

そんな松本さんの誘いに飛びついて、キッチンカーを運営していた先輩を紹介してもらう

「なんかねえ 色の無い、せんべいとか」

松本さんの車に乗りキッチンカーを運営していた先輩「アツシさん宅」に向かった
途中で手土産を買いたかったのでスーパーに寄って
「アツシさんて何が好きなんですか」と松本さんに聞いたら

「せんべいとかかな 渋いやつ 色ついてない系っていうか、、」
「あ、うん、これがいいよ この 色っていうか味すら無さそうな、、」

物凄く渋くて本当に色がほぼついてない、自分で買った事は絶対に無いモデルを購入した 間違いない、これはバアバの家にあるやつ

このタイプ

正月とかにご馳走を食い散らかした後に、いよいよ食うもの無くなって1月4日に食べるヤツだ、、
「本当にコレでいいのか、、?」と思いながら色のついてないセンベイと共にアツシさん宅に到着

心ばかりの品「色のついていないおせんべい」は好評だった

パックで買ってったから「一緒に食べようぜ」とお皿に出してくれたんだけど、本当に美味くてびびった
俺も色のついてないセンベイを食べる年齢になったのか なんて思った

早速キッチンカーのデメリットについて教えてもらった

デメリットが聞きたかったのよ ぼく

キッチンカーを運営する事が店舗を運営する事に対して比較した時に強みやメリットなんてインターネットを検索したらいくらでも出てくる というか大体の事は想像できる

実際に運営した人に「キッチンカーはこれがキツい」みたいな体験談を聞く事こそが俺の希望だった

・デメリットを知った上で、そのリスクは対策出来るのか
・ここ数年の北海道の吹雪とキッチンカー事情はどうなのか
・「店舗宣伝のサテライト的な使い方」ではなく「動く店舗」として10年続ける事が可能か

このあたりを知りたかった

アツシさんは今はキッチンカーの運営に携わっていないとの事で、物凄く親切に実際の体験談やキッチンカー運営におけるデメリット教えてくれた

そのデメリットの内容は俺が足で稼いだ情報で、先輩が作ってくれた現場で頂いた貴重な資源なので、あえてここには書かない

そしてこの日、俺の中で「ん?キッチンカーって今はやらない方が良いのでは?悪手?」という疑問が浮かぶ

アツシさん宅にて振舞われたビールを一度は「今日は先輩のクルマで横ノリなんで、、」と断ったが松本さんが「いいよひーくん 帰りも送るし飲みなよ」と声をかけてくれたので、厚かましい俺はビールを6本位飲んでしまった

お世話になっている先輩と、その先輩が紹介してくれる初対面の先輩方の前だったので「早口でキッチンカーって10回言って」って言われてもギリ、クリアできる位の酔いに収めた

帰りは松本さんのクルマの中でキッチンカー全く関係ないヒップホップの話で盛り上がって帰宅 音楽好きが集まるとこうしかならない

キッチンカー 体当たりウィーク

そして「もう実際にキッチンカーを運営してる人に体当たりするしかねえ」と次の日からカレーのキッチンカーを運営してるお店を手当たり次第訪問した
毎日テイクアウトを買っていたのでお財布には優しくないウィークだったが「キッチンカーを生で見る」という行為には家の中で勉強している10倍位の情報が濃縮されていた
そして「キッチンカー界隈は横で繋がっている」という予想も何となくは当たっていた

ちなみに自分は自作のスパイスカレーの中で、クオリティが高く作れた「無水のパキスタンカレー」や「激辛のラムキーマカレー」を主戦力に戦っていこうと思っていた
カレーのキッチンカーを中心にディグりまくった
そしてSNSにて、見つけた

三毛猫屋 へ行ってみよう

勝手で失礼かも知れないが、絶対に自分と同じ匂いのするクリエイターさんがキッチンカーでカレーを販売しているお店を見つけた

「三毛猫屋」というパキスタンカレーのキッチンカーだ

店主さんのプロフィールが下記の記事
noteの経歴を見て俺のセンサーにビビっとヒットした

そして俺は三毛猫屋さんの販売日を調べて、すぐに買いに行った
初見は話しかけずにカレーを買った

わく

店主さんは優しそうでフィーリングが合いそうだったので、次回の出店の時までにアポを取って、混んでいない時間帯をめがけて話しかけてみようと思っていた
こういう直撃スタイルでしか動けない自分でずっと生きて来たので、断られる事なんて最早全く怖くない 

初回は一番ノリ(勝手に早く着きすぎてしまった)でまだオープン準備中だったので車で数分待ってから購入
「お待たせしたので、、」とサービスまで頂く いや、こっちが勝手に早く着きすぎたのに申し訳ない、、ありがとうございました

パキスタンカレーは個人的にカレーのジャンルではトップクラスで好き
大学生の時に先輩に連れられて行ったパキスタンカレーの衝撃が俺のカレー好きのルーツと言っても過言ではないかもしれない

美味い 食べやすい 運転席でも楽勝


三毛猫屋さんのパキスタンカレーはマイルドな味付けで、公式でも書いてあるように、パキスタンカレーの中でも子供が美味しく食べる事が出来る様なクセの無い調整
ショウガのバランスが絶妙で、パキスタンカレー特有の油が濃いい感じにショウガのサッパリをブチ当てて、食べ終わるまでずっと爽やかだし、ある種ジャンク的なゴツい感じもしっかりと感じる が、あくまで健康な食事

カレー屋さんのキッチンカー巡りを繰り返していた中、一つの要素として研究していたのが車内での食べやすさ

三毛猫屋さんは物理的にかなり食べやすくて、運転席でも全然こぼす心配なく食べる事が出来た 無水なのでバシャバシャとこぼれる心配がない
「計算されてるなぁー、、」なんて思いながらホクホクで帰宅 キッチンカーの中 穴が開くほど覗きまくってました ごめんなさい笑

あ、コレ 無限に行ける 美味い

「運営のコーチングお願いしまァ~す!」

ダメもとでDMダー!

なんとなくのフィーリングで絶対にジャンルとして仲間の生物だと勝手に認識した俺はダメ元でキッチンカーの運営を、ギャラを支払う形でコーチングしてもらう事を打診した
なんとOKで自分でも「え、うそだろ」となった
何でも言ってみるものだ
ノウハウを売る=同業他社が増える というリスクが出る
教えれない部分もあると思うので、基本的な事を教えてもらいながら自分の考え方を織り交ぜて運営していこうと思っていた

まずは会って話を聞きたいしギャラの打合せもしたいので、3回目のカレーを三毛猫屋さんに買いに行った時に話をする時間を作って頂いた
本当にプロフィールに書いてある通り「コワモテ」には見えたけど「物凄い親切」な方でコワモテよりそっちにビビった
音楽

「実際にカーの中、見てみる?」


コロナ禍なので触ったり弄ったりは一切していないのだが、可能な範囲でキッチンカーの中を好意で実際に見せてもらえた
中は機能的で、自分で改造する夢が膨らんだ
そしてキッチンカー運営に関して色々と教えてもらった
他人のノウハウを買う訳なので、こういう場合のギャラは教える側の価格設定になって来る
カレー作りの設備投資でかなり資金を溶かしていたので、折り合いがつくかどうか不安だったのでそれも含めて相談しようと思っていたのだけど、親切丁寧にキッチンカーのリアルを教えてもらっているウチに俺の野性的な本能が動き始めた

あ、ちょっとコレは 近年の北海道 怪しいぞ


雪 大雪 吹雪

ここ最近の北海道は雪は本当にヤバい
ちょっと怪しい天気で雪が緩んだ日なんか、新しめのラブフォーやヤリスクロス、ヴェゼルなんかがハマって抜け出せなくなってるのを何回も見た

そのラインナップでハマるんだったらキッチンカーは結構厳しいだろ
カレー積んでハマった日にはJAFなんか待ってらんねえぞ、、

「キッチンカー 冬の間は出動出来ない日もありそうだな」
そして「そんなヤバめの天気の日にわざわざ屋外にならんでカレー買いに来る人いるかな」なんて疑問が生まれる

あ、これ俺にしては珍しい 迷ってるぞ

→やめた 今じゃねえな 

あんま迷わない 大きい決断でも、大体で決めてからなんとなく上手く行くように舵を切るのが得意だし、今まで大きいケガをした事が無い
人生に置いて「選択ミス」と断言できるほど選択を失敗した事は恐らく1~2回くらいしかない
大体は最悪を想定してバックアッププランも用意して動いていた
実際に大ゴケした事があるのは他人の持ち込んだトラブルに巻き込まれた1~2回だ
キッチンカー 今はなんとなくヤバい やめよう

出来るよ 出来る 危ないってだけ


勿論、俺にキッチンカーを教えてくれた方々をはじめ、運営が上手く行っている人もいる だから車も設備も売れているし無くならない

実際訳の分からないマンガの様な出来事に巻き込まれて「明日からキミはキッチンカー運営ね 毎月100万アガリ持ってこないと殺します」なんて言われた日には確実に毎月100万売り上げるだろう

そこまで切羽詰まった状況じゃなくても、いざ走り出してしまったら止まらずに全力で「キッチンカーの運営」にフォーカスして努力するので、上手くいく
ただ、今回は珍しく「ストップ」という選択肢が自分の中にあった
普段の俺は「今すぐやる」「考えてからやる」しかないので「ストップ」が選択肢に現れた時点でストップが好ましいと思って全力でブレーキを踏んだ
シカが飛び出て来ても大丈夫
シートベルトの痕が肩に残るレベルのブレーキを踏んだ

それでもカレーは作り続けている ぼく
野菜が更に好きになった

カレー屋は、、体制立て直すか


という事で、一旦カレー屋(キッチンカー)の開業は見送った
これから始まる講師の仕事が落ち着いたら、また色々と練りながら落ち着いて商品開発でもするかなと思っている
なんせ今まで趣味も殆どなく、音楽の仕事して、趣味で音楽聞いて、楽器弄って、機材仕入れて売って なんて物凄い狭い範囲で趣味の時間を使っていたので、珍しくハマった他の事は大事にしたい
カレーはかなり長期的にハマっていても大丈夫そうな趣味だし
年を重ねてから体制を整えて始める時には
自分の体の衰え×技術の進化=長生きカレー
なんて、実体験と最新鋭の技術をクロスオーバーさせて新しいサービスを提供する事が出来るかも知れない

カレーはまだまだ楽しい事がある未知の趣味があるので、走りだすのはやめて「クリア後2週目からハードモードで楽しむ事が本編であるクセ」を発揮してカレーという沼ゲーをプレイヤーとしてまだしばらく楽しもうと思っている段階

スパイス系のおつまみ 自作出来る様になった
いつか どこかで 皆様にお会いできる日を楽しみにしております

俺の作るカレー屋は絶対ヤバいので、頭の片隅にこの記事が残っていて、その頃お店を始めていたら遊びに来てくださいね
お待ちしております よろしくどうぞ

※カレー作りで、資金を結構溶かしてしまったので、開店すらしていない過集中カレー屋さんに投げ銭サポートもお待ちしております、、助けて、、、

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