テレ朝【プロポ】220902

テレビを観なくなって久しい。

中高生の頃は、特に夜11時ぐらいから始まる番組を観るのが好きだった。

ぷっすま、とか
マシューズベストヒットTV、とか
あと、内村プロデュース、とか。

ネプチューンの番組は、ちょっとエロもあり、ドキドキして観ていた。

あと、あれだ、サクサク。

なつかしぃー。

大人になってからも、帰宅したらテレビをつけるという習慣はあった。

でも、いつしか、特にバラエティ番組みたいなやつが、煩わしくなっていった。

ガチャガチャうるさいし、何より予定調和みたいな笑いがイヤになっていった。

いわゆる、イジるイジられる笑いなんて、最悪だ。
それを、日常世界でおもしろくもないやつらがマネし始めたら、目も当てられない惨劇が生まれる。

比較的うるさくない、ニュースや、ドキュメンタリーとかは、楽しめた。

あとは、散歩系。

でも、それすら、いつしか煩わしくなっていった。
多分この頃だと思うが、私は家にあったアナログ時計も撤去した。
針の音すら邪魔と感じるようになってしまった。

ちょっとビョーキを疑われるかもしれないが、いまのところ、体も心も健康だ。多分。

味覚の変化に近いと思っている。

小さい頃は、甘い炭酸ジュースが最高においしく、コーヒーやビールを舐めては、マズッ!となっていた。

今では、真逆だ。

マズイとは思わないが、わざわざコカコーラやファンタグレープを買うことはない。
味のしない炭酸水ぐらいでちょうどいい。

今も、扇風機の音と、猫が水をなめる音だけを聞きながら、ビールを飲んでいる。
なかなか、いい感じだ。

歳を重ねると、「無い」とか「少ない」とかの方がちょうどよくなってくるらしい。

そう考えると、日本の侘び寂びの文化はとても成熟していた思想なのではないだろうか。
「無」を味わおうとしていたのだから。

いまのこの国には、そんな面影はまるで無い。

みんな、騒げる何かを探しては騒いで、
そうかと思ったら、不幸だ不幸だと嘆いている。

うるさいこと、この上ない。

やっぱり、真逆がいい。

静かに、しみじみと幸福をかみしめたい。

そんな歳になった。

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