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アカデミックは、マーケティング実務に役立つの? #どう活かすアカデミア人材 #COMEMO

卒業して社会人になってから、商学部や経営学部を専攻していればよかったなぁ、と後悔している政治経済学部 経済学科出身の島袋です。

商業施設運営や、飲料メーカー、IT企業では、マクロ・ミクロ経済学や財政学、公共経済学を実務で使うことは、(ほぼ)ありませんでした。ただ、歴史や思想を学べたのは良かったかなぁ。(今では全く覚えてないけど。)

今回のお題はこちら。

一番僕と縁遠いお題がやってきました。

大学を2浪した僕は、アカデミックの「ア」の字も縁がありませんでした。「安定した就職先を求めるために」・「卒業単位を取得するために」通っていたようなものです。

ところが、何を血迷ったか、30歳を超えた時にグロービスに通ったことをきっかけに、過去の不勉強を恥じ、悲観したものです。

もう時間は帰ってこななぁ、と。

なので、僕は、第一線ではなく、最前線は、同世代の優秀な方々(いや、より年下)のプレイヤーに譲ろう、と。

僕は、裏方の実務の方で、歩兵なプレイヤーとして歩き続けることに(いや、少し走り続けることに)徹しようと、ポジティブに捉えていくことにしました。

ある意味、机上の空論実務を分けて別の世界のものとして、都合よく解釈していきました。

が。

僕が底辺の実務をやればやるほど、体系だったフレームワークや、過去の施策(歴史)やナレッジの重要性に気がついていくのです。アカデミックは、欠かせないのです。

流通小売やメーカーにいても「パレートの法則」が機能していることに直面しますし、

コトラーを読み進めるにも、歴史の知識があるのとないのでは、理解深度・速度が異なります。

なので、アラフォーな僕は、いまだに学ぶことから逃げられませんw

アカデミックとマーケティング

日本の「マーケティング界隈」には「学会」が存在します。「日本マーケティング学会」という団体です。(僕は、一度も参加したことありませんが..)

先般、こんな発表もされていました。

(ただ、残念なことに、この昨今の未曾有な事態に突入した時に、やっぱり「マーケティング学会」は「学会」なので、「マーケティング」で、なんとかしてくれることは、ありませんでした。その後、学会のイベントがと #いまマーケティングができること ‪タグが数ツイートされましたが。)

(もし仮に、当時から、この学会が国政までに影響を及ぼすくらい機能していれば、「Go Toなんちゃら」的な施策には、ならなかったかと思いますが。)

若干の悲観もしましたが、身近な諸先輩方の情報は入ってくるものです。特にこの論文については、界隈のマーケターさんが必読だと思いました。

オムニチャネル の現場では、このようにアカデミックのプロと実務のプロがタッグを組むことでパフォーマンスを発揮するケースもあるんだな、と。

つまり、本COMEMOテーマですが、上述のような伴走型のスキームを有機的につくれれば(これをクロスアポイントメント制度というみたいです)、より精度の高いマーケティング施策が各社で行われると思われます。

たまーに「産学連携」などと、「耳障りのよいフレーズ」だけで「やってる感」を出そうとしている民間とアカデミック機関がありますが、一時的な賑やかし、PoC (Proof of Concept)などではなく、サスティナブルな取り組みとしてコミットしていく方がより成果を出すことの方が、両者にメリットがありそうな気がします。

ここには、両者の遠慮はいらず、過去の成果に溺れることなく、未来志向の自由闊達なディスカッションから、価値創造をされるといいなぁ、と。

IT界隈では、データ解析などの分野で、実務とアカデミックが融合しているシーンが増え始めています。まだまだ「融合」の半ばかと思います。

ぼくらも様々なトライをしています。とくに「モバイルアプリ」なんで、まだまだ歴史が始まったばかり。(11/25(水)のウェビナー、楽しみ。)

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と、ここまで書いて、僕自身が、青山学院大学の「次世代小売流通研究会=Next Retail Lab」のフェロー(アドバイザリー)を担当していることも思い出しました。

こちらは、「講師による一方的なセミナー「というより、様々なバックグラウンドメンバーによるディスカッションに熱が入る研究会です。ご興味あれば、今後のセミナー(ウェビナー)に参加されてみてください!

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