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本について

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2024年5月の記事一覧

好きな本の話~また話すかもしれない~

 たまには好きなものの話をしたい。
 以前こんなタイトルで嫌いなものについてばかり話す言い訳をしたが、今回は真っ当に好きなものの話をする。

 私の好きなものと言えば真っ先に本が思い浮かぶ。皆様お気づきかもしれないが。
 とはいえ全ジャンルの本を網羅している訳ではない。学生時代に読んでいた本はほとんどが小説である。
 ではどんなジャンルの小説を読むかと言えば、圧倒的にミステリとファンタジーの二強だ

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ツッコミの数だけ思考が生まれる~敵対的読書はいかが?~

 本を読んでいると、たまにとてつもなく共感値の低い文章に遭遇する。
「言いたいことは分かるけれど、それは言い過ぎでは?」「ちょっと主観が入りすぎでは?」「矛盾生じてない?」等々、至る所にツッコミを入れたくなる。そういう本に出会ったときは、少し気が滅入る。
 しかしマイナスな面ばかりでもない。それどころか、大きなプラスに転じる可能性すら秘めている。

 先日Audibleを聴いていたときのことだ。中

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この世で一番怖いもの

この世で一番怖いもの

「まんじゅうこわい」という落語がある。怖いものなんて無いという男を怖がらせるべく、「まんじゅうが怖い」と漏らした言葉を信じて男を怖がらせようとする噺である。オチは有名なので語るべくも無いとして、序盤に若者たちが言い合う怖いものは虫、動物、実在しない物と多種多様である。
 さて、貴方は何が恐ろしい?
 私は何より「確証バイアス」が恐ろしい。

確証バイアスとは
 ある持論に対して、持論を支持する証拠

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朝読書のすすめ、または悪魔の囁き

朝読書のすすめ、または悪魔の囁き

 いつ読書をするべきか。
「そんなもん読みたいときでいいだろう」と思われるかもしれないが、決まった時間や決まったタイミングで行うことが習慣継続のコツらしい。故に読書にかける時間はさておき、読書を始める時間はいつも同じ方が良い。
 別に習慣化しなくとも本くらい読めるだろう。そういう人も居る。何なら私自身そう思っている。しかし実際のところ、精神が不調に傾きすぎると、本を読むことが出来なくなる。文字を文

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とっかえひっかえ、移り気読書

とっかえひっかえ、移り気読書

 一日一冊本を読んでいた頃に戻りたい。
 否、別に戻りたくはない(どっちだ)。
 あの生活をもう一度したいというだけで、別に時は戻したくない。今の知識が失われるのはまっぴら御免である。

 子供の頃は学校の図書室で本を借りて翌日その本を返し、また別の本を借りるという生活をしていた。以前どこかで話した気がする。
 昔から読む本の傾向はあまり変わっていない。ミステリーかファンタジー小説が大多数。字の小

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誰がなんと言おうと希望の書~「なぜ銅の剣までしか売らないんですか?」~

 勇者が魔王を倒しに行くRPGを思い浮かべてみてほしい。ステレオタイプのもので構わない。否、出来るだけステレオタイプのものが望ましい。
 貴方は、こんな疑問を抱いたことは無いだろうか。
 どうして、序盤の街から強い武器や防具を販売しないんだろう。
 どうして、敵を倒したらお金が手に入るんだろう。
 どうして、勇者と奉り上げておきながら、国王は大した金銭も装備も寄越さないんだろう。
 今はこんな定型

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実に素晴らしきかな積読ライフ~そんなもん称賛するな~

実に素晴らしきかな積読ライフ~そんなもん称賛するな~

 どうして積読が増えるのか。
 その謎を探るべく調査隊を派遣した訳ではないが、少しだけ考えてみた。
 ところで、多くの人は偏見を整理しているだけで「考えた」と思ってしまうものらしいが、心当たりはあるだろうか? 自戒の意味を込めて特に何の脈絡も無く記載したが、そもそも偏見の整理すら出来ない人間も居る気がするが、どうなのだろう。この話を掘り下げていくと積読の記事ではなくなるので、今はやめておこう。

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読みたい本が多すぎる

読みたい本が多すぎる

 今日の文章は本当に表題通りというか、表題以上の意味は無い。本に憑りつかれた人間が「どうすれば本を読破出来るのか」と答えのない(或いはごく限られた答えしか無い)問いをああでもないこうでもないと頭を悩ませている様が確認できるだけである。よって、ここで帰って頂いて構わない。

 初めて読んだ本は何かは覚えていない。初めて一人で本を読み始めた歳も覚えていない。
 記憶に残っている児童書や絵本はいくつかあ

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