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2024年4月の記事一覧

本に直接書き込むことに対する一意見

本に直接書き込むことに対する一意見

 私は何でもかんでも疑ってかかる。これはもうMBTIなどを通り越えた私の本質だと思っている。以前はすぐに疑ってかかる自分が好きではなかったが、今は諦観にも似た受け入れ態勢を整えている。
 そんな私だが、ただ疑ったり批判したりするのではなく、自分に挑戦出来ることであれば挑戦してからケチをつけようという腹積もりで過ごしている。最終的にケチをつける気満々であることは否めない。
 今までNoteに掲載した

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「華氏451度」を通して考える、本が語ることとは

「華氏451度」を通して考える、本が語ることとは

「華氏451度」という作品はご存知だろうか。
 レイ・ブラッドベリによる著作で、舞台は近未来のディストピア。どこの家庭にもテレビが埋め込まれた壁が複数枚あり、一緒に暮らす家族よりもテレビを眺めて暮らしている。本は人心を惑わすとしてありとあらゆる本が禁制品となり、「消火士」たるファイアマンは本を焼き払う「昇火士」に実態を変えた。皆が皆画一化された意見しか言わず、少しでも「普通」から外れた人間は異端の

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厳しさの裏に隠れた本質、そして愛情~「20代で身につけるべき『本当の教養』を教えよう」~

厳しさの裏に隠れた本質、そして愛情~「20代で身につけるべき『本当の教養』を教えよう」~

 優しい嘘で誤魔化されることと、厳しい現実を突きつけられること、どちらがお好みだろうか。
 或いは、どれだけ出来ていなくても小さなことを見つけて褒めてくれることと、出来ていないことに対し正面から「出来ていない」と指摘し、改善点を提案されること、どちらの境遇に立ちたいだろうか。
 人それぞれ、状況にもよるだろうから、回答にはきっとばらつきが出るだろう。
 しかしもし、貴方がどれだけ厳しい言葉でもいい

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食わず嫌いの本はありますか?

食わず嫌いの本はありますか?

 最近読んでいた本は千田琢哉氏の「20代で身につけるべき『本当の教養』を教えよう」という本だ。
 この本の感想はまた後日記述するとして、この本の最後の方に、「人生を変えたいと思ったならば、学生時代食わず嫌いだった本を読め」と記載されていた。本嫌いだった著者がとある本と運命の本と出会い、それから貪るように本を読み始め、文筆家になるに至ったという実体験を元にした言葉のようだった。
 この話を見て驚いた

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冷めた私の熱い指南書~「覚悟の磨き方」~

冷めた私の熱い指南書~「覚悟の磨き方」~

 吉田松陰という人物をご存知だろうか。
 私が語るべくもないだろう。かの有名な「松下村塾」を開いた人だ。教育にあたった年月は僅か1年あまりだったが、その後の日本を率いる傑物を何人も輩出している。清く立派な性格をしていたと同時に、どこか向こう見ずなところもあったらしく、世界を知るべくあの黒船に乗り込もうとして捕まり、投獄された先で囚人たちと学問をしていたという逸話もある。
 そんな師の生き様やお言葉

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あらゆる創作の悩みを解決する……かもしれない本のご紹介~「物語のつくり方」~

あらゆる創作の悩みを解決する……かもしれない本のご紹介~「物語のつくり方」~

「クリエイティブ」というのは、実は案外論理的なものだったりする。
 勿論発想力が肝要な部分もあるだろう。だが発想力だけでは曲は書けないし、刺繍も出来ない。音楽コードとコード進行だったり、ステッチの刺し方だったりを知らないまま、むやみやたらに始めたところで、形に出来るのはごくわずかな天才だけだろう。
 こと小説においても同じである。だというのに、自分も含めて何故か発想力とか想像力の方に目がいきがちな

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私の本の読み方~非効率を求めて~

私の本の読み方~非効率を求めて~

 私は幼い頃からたくさんの本を読んできた。1日1冊、無いし2冊3冊と読んでいたこともあった。今ではそこまでのペースは維持できていないが、それでも毎日30分は本を読む時間を確保している。
 そうして本を読んでいる中で、私はいよいよ読書というものがなんなのかよく分からなくなってきた。
 たくさん読めばいいのか。冊数は少なくとも学びが多ければいいのか。一部しか読まないのか。全て通して読んだ方がいいのか。

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思わぬところで大きな愛に触れた話~「続ける思考」~

思わぬところで大きな愛に触れた話~「続ける思考」~

 この記事を読んでいる貴方には、やりたいことはあるだろうか。
 私は山のようにある。Noteの更新もしたいし創作もしたい、そのためのプロットも書きたい、歌を歌いたい、本を読みたい、勉強をしたい、動画も見たい、ゲームもしたい。やりたいことだらけだ。
 しかし今挙げたことを全てこなせるわけではない。何故なら人にはやるべきこともあるからだ。
 一番身近なやるべきことは仕事だろう。仕事のことは憎んではいな

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記憶力がいいと言われる理由を本が教えてくれた(かもしれない)

記憶力がいいと言われる理由を本が教えてくれた(かもしれない)

 私は記憶力がいい方なのかもしれない。
 なぜ「かもしれない」と付け加えたかと言うと、私にはあまり自覚が無いからだ。ただ興味があるから覚えていただけのことや、反復していたから残っていただけのことを、「よく覚えてるね」と驚かれることが多いから不思議に思っていた。
 今でもあまり自覚は無いけれど、記憶力がいいと思われる所以が少し明かされた気がするのでそれを紹介する。

「学び効率が最大化するインプット

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読書記録①「メタ思考」

読書記録①「メタ思考」

 先日本屋に行って本を大量に購入した。
 金額にして25000円相当。プラスAmazonでも13000円相当購入したので、まあ、すごいことになっているわけだが。
 本を買うとき、なんとなく類似したジャンルの本を買うようにしている。というか、気付いたらそうなっていた。小説ばかり買う日もあるし、専門書ばかり買う日もある。今回は小説と、珍しく自己啓発的な本もいくつか購入してみた。
 基本的に自己啓発の類

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私の好きな本①『三日間の幸福』

私の好きな本①『三日間の幸福』

 私は2chのSSが好きだった。
 SSの存在を知ったのは学生の時で、閲覧できる端末も限られていたので、リアルタイムで追いかけたことは無かった。当時から嫌われていたまとめサイトで読んでいた。
 いま改めてSSとは何の略だと思い調べてみたら、当時から何の違和感も無く「えすえす」と読んでいたが、本当にそうらしい(pixiv百科辞典参照)。確かに全然短くない話もあったから妥当な定義か。
 SSは台本のよ

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