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はじめての履歴書

はじめての履歴書
何をおいても履歴書がなければ、就活はできない。英語で履歴書は Resume といい、日本の履歴書とは似ても似つかないものである。Resume Template (履歴書のテンプレート) や、How to write a resume (履歴書の書き方)とググれば山ほど情報がでてくるが、ここでも、下の履歴書を参考に詳しく説明していこう (画像を貼付けできないので、図は割愛します)。

使うソフトウェア
これは圧倒的にマイクロソフト社のワードで作成する。DOC. でも DOCX. でもよい。

ページ数
出来れば、レターサイズの紙で1ページ以内におさまるようにしよう。

色付きの履歴書は嫌われる?
自分も何百という履歴書を見てきたが、白黒でシンプルなのが9割方であった。目立たそうと思って色やパターンを使っている履歴書を見ると、確かに「おっ」と思うが、余計な色やパターンのおかげで、読みにくくなっているものが多いのは残念である。それに印刷するときに、高価なカラー・トナーをプリンタが使ってしまう。おまけに、何人かで履歴書を読むときは、コピーされるのでカラーは白黒になって、かえって見苦しくなったりもする。履歴書はシンプルナつくりにし、中身で勝負しよう。
自分の連絡先
氏名、住所、電話番号とメールアドレスは正確に書こう。年齢や生年月日は書かないこと。アメリカには、就活者に対して年齢や人種を決定要因にしてはならない、という法律がある。必要以上の個人情報はいらないのである。

紹介文
次に書くのは、自分がどんな仕事を探しているか、自分がどんな能力を売りにしているかを具体的に書く部分である。フォーカスするのは、自分が何者で、何を探していて、どんな能力で会社に貢献できるかである。
例えば、
「自分は大学を卒業したばかりで、エントリー・レベルの品質管理エンジニアの職をさがしています。よく勤勉で真面目だといわれます。」
このような紹介文では、あなたの履歴書は内容も読まれないで、シュレッダー行になるのは確実である。確かに自分が何者で、何を探していて、どんな能力があるか書いてあるが、アピールが足りない、つまらない履歴書である。
もしあなたがウェブページ・ビルダーのソフトウェアを提供している会社に、履歴書を送りたいとしよう。まずその会社の下調べをし、どんな職種を募集しているか把握したうえで、紹介文をその会社用にアレンジすることが大切である。つまり、時には会社の数だけ、異なった紹介文を書く必要がある。募集職種がエントリー・レベルの品質管理エンジニアだった場合、
「わたしは、大学でHTML と JavaScript を勉強したことがあり、それらの経験を生かすことができる Challenging なエントリー・レベルの品質管理エンジニアのポジションを探しています。自分自身でもウェブサイトを作成した経験があり、ウェブ・ビルダーのソフトウェアを使用したことがありますので、御社のこのポジションで貢献できると思います。」、とこんな感じになる。非常に具体的で、読み手がその先をもっと読みたいと思わせる紹介文である。

嘘は絶対にNG
よく履歴書を盛りすぎて、嘘を書く人がいる。これは完全にルール違反である。右の例で JavaScript を使ったことがなかったら、紹介文から消さなければならない。もし1回だけ簡単な JavaScript を書いたことがあるだけなら、「JavaScript の初級」と書き換えることをおすすめする。自分自身でウェブサイトも作成したことがなく、そのためのソフトウェアもしようしたことがなかったら?紹介文は次のようになる。
「わたしは、検索してウェブサイトを見るのが大好きな、エントリー・レベルの品質管理エンジニアの職を探しているものです。細かいことによく気が付き、品質管理エンジニアに適していると思います。Self-starter で分からないことに対してでも、積極的に取り組みます。」、などと書けば好印象を持たれるだろう。
つまり、紹介文には、必要なキーワードをきちんと入れることが重要なのだ。ひとつ前の紹介文では、「ウェブサイト」、「細かいことによく気付く」、「Self-starter」、「積極的」といったキーワードを入れてある。あなたの履歴書を読む人が (マネージャや主任レベルの人たち)、キーワードを見つけやすい紹介文を書くのが一番である。
スキルについて
ここは、エントリー・レベルの職に多くは望まれない。例えば、
OS: Windows (OS version)、Mac (OS version) and Unix (OS)………
Software: Office…………..
Programing: JavaScript………….
と、このくらいを書けばエントリー・レベルは十分である。このセクションは、経験が増えれば増えるほど、書くことが多くなるセクションである。

職歴
履歴書では大切ではない情報などないが、このセクションが履歴書の心臓部である。
一番最近の経験から書いてみよう。といってもエントリー・レベルだから、経験が少ないのはしょうがないことであり、それはあまり気にしないで、正直に書くことをおすすめする。例えば、
インターンシップ 品質管理エンジニア XX 会社 x月y日zzzzから x月y日zzzz
iPhone用アプリの品質管理エンジニアとして、アプリの機能をテスト
テストケースを用いてテストおよびアドホック‘テスト
テストケースの編集をしてより分かりやすいものにした
バグ・データベースにバグを入力・管理
リサーチ‘アシスタント 幾何学の基礎 XX大学
大学のリサーチ・アシスタントとして、テストの採点をした
教授が授業で使う資料の作成
研究結果の分析
と、このくらいであろう。

学歴
高校卒業後の学歴を書くこと。例えば、
20XX年X月 〇〇大学XX部卒
これで充分である。シリコンバレーにはとにかく様々な国から、いろいろな人が集まってきている。大学卒があたりまえ、修士号、博士号まで修得したひとが犬も歩けば棒に当たる状態である。はっきり言うと、高卒では厳しい世界である。しかし、そこは自由のアメリカ、実力さえあれば、高卒でも出世している人たちを自分は多数しっている。自分がこの会社に必要な人材であることを、証明すること。それができれば、学歴は関係ない世界である。実力の見せ方は、後述の「最初の1週間」を参照願いたい。

References
これも日本の履歴書にはない項目である。「推薦者」とでも訳すといいだろうか。あなたのことをよく知っている人の名前と関係、電話番号 & Email をここに2-3人書くのである。あなたがどんな人か良く知っている、学校の教授やインターンシップで知り合ったマネージャ等が適任者である。その選定は十分考えること。実はあなたのことを快く思っていない人を選んだりしたら、大変なことになる。しかし、推薦者もあまり悪いことを言って、あなたがそのために入りたかった会社に入れなかったりしたら、あなたから訴えられても困るので、推薦者になりたくない人は、そうはっきりと言って断るはずだ。

履歴書のレビュー
さて、履歴書を書き終わったら、必ず知っている先輩や「履歴書かきます」というビジネスをやっている人に、レビューしてもらおう。英語の間違いだけではなく、様々なアイディアをくれると思う。もちろん「履歴書かきます」ビジネスの人は有料になるが、ここはお金の使い時である。しっかりとレビューをしてもらい、きちんと履歴書を変更・更新しよう。

カバーレター
履歴書にはカバーレターを付けるべしと、推奨するサイトもあるが、百枚を超える履歴書を1時間で見なければならない立場からすると、カバーレターがあると邪魔と思うことも多い。でも有っても別にかまわないと自分は思う。ただし読まれない確率が高いことを覚えておいてほしい。


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