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本気でデザイナーの未来を考えてみよう。という話②

こんにちは!シクです🦉。

さて始まりました!
「若手デザイナーのためのサバイブスキル講座」

第2回は「デザイナーの未来を考えてみよう」という話の第2弾!
最後まで読んでいただき、「スキ」&「コメント」してね!

まずは前回のおさらいから!

🦉前回のおさらい
★近い将来デザイナーを苦しめる3つの課題のうち、2つを解説したね

▶︎「3日後に巨大台風が来るぞ!ハリケーンが直撃するぞ!」と言われたら、みんな何かしら対策をする
▶︎同じように僕たちは今、日本の未来を知り、デザイン業界の未来を知り、それを逆算して対策していく必要がある

▼3日後の台風。すなわち、これからの日本は...

▶︎ 終身雇用制度の終焉
 → 国や会社に頼ったライフプランニングは通用しなくなる
▶︎ スキル特化型社会の到来!(ジョブ型雇用)
 → 自分のスキルによって選択の幅が決まる。
▶︎ 求人倍率の低下やリストラの促進は確実
 → 将来把握とスキル取得を怠った人が最初のリストラ対象
🦉▶︎前回の記事はこちら◀︎🦉

ということだったね。

今回は終身雇用終了とジョブ型雇用への移行に続く3つ目の課題を解説!
その後、それら3つの課題に対して僕たちはどう思考や感覚を変え、どんなスキルをつけていくべきかも解説していくよ!


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3:デザイン大衆化の危機!

個人が企業を超える時代の到来。若手デザイナーは先輩の働き方をマネするな!

3つ目の課題は説明が長くなりそうなので、先に結論をお伝えするよ。

・資本がなくても個人が大企業に勝てる「個人の時代」に突入
・SNSの発達により、非デザイナーもデザイン市場に参入している
・同時にフリーランスデザイナーも躍進!

▼Point💡
・資本のない個人が資本のある大企業に勝てるということは、成果物のクオリティが重要な評価軸であるということ。
・個人の時代とはすなわち「クオリティ主義の時代」
・組織として各スタッフ分業で頑張るだけでは足りない。各個人があらゆる知識やスキルを身につけてこそクオリティが高まる。組織の歯車の一部となるための働き方をしている先輩の働き方はコピーするな。

ということだね!
それでは詳しく解説していくよ!

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 3-A:キーワードは、「個人の時代」!

資本がなくても個人が大企業に勝てる「個人の時代」に突入

君はYouTubeを週にどれくらい観るかな?
少なくとも1時間程度は利用するよね。
ちなみに僕はほぼ毎日2時間くらい利用しているよ。

YouTubeの視聴者数は今どんどん増えていて、YouTubeの情報やYouTuberの影響力はテレビに迫る勢いなんだ。一部のカテゴリに絞ればTVに勝るところもあるほどだよ。

テレビというのは、事実上テレビに出るために選ばれた人たちが情報を発信できるプラットフォームだよね。
だからテレビに出ることを夢みる人はこれまで芸能事務所やテレビ局のアナウンス部署などに所属することを第一目標として目指していたわけ。

でもYouTubeはどうだろう。
Googleが提供する開かれたプラットフォームで、映像さえ準備できれば誰でも投稿できる。
そのYouTubeの影響力がTVに迫りつつあるのが現状。

つまり、特定のパワーや資本を持った団体や企業の発信力に、個人の発信力が追いついてきているわけ。

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YouTubeはもちろん、各種SNS、ネットショップ、ブログ、あらゆる開かれた媒体の登場と躍進で、特定団体や大企業よりも「個人のパワーが勝るシーン」が増えてきている。

これが「個人の時代」!

きっと上記の件は薄々気づいている人は多いと思う。
でもどこかで他人事だと思ってないかな??
企業に勤めるデザイナーなのに「自分は個人の側だ!」なんてね。


 3-B:君は勝てる?非デザイナーの脅威的躍進!

非デザイナーのデザイン市場参入が止まらない!

同じように、例えばインスタグラムでは、決してデザイナーなんて名乗ってない人たちが本業の傍らでイラスト等のクリエイティブを投稿し、大企業の広告やプロの作品よりも注目を浴び、それが新たな仕事につながっている現実がある

YouTubeだって、僕らみたいに美大に通ってデザインを学んだわけではないのに、そこらへんの映像クリエイターより優れた映像を作り、優れた画面レイアウトを組む非デザイナーの人たちがたくさん出てきた。

つまり、これまでデザイナーの職務領域と思われた市場もまた、SNSの躍進によってプロアマ問わず発信の機会が平等に与えられ、非デザイナーがデザイナーよりも活躍することが可能な時代となってきたんだ。

これを僕は「デザインの大衆化」と呼ぶ。

「でもなぜ、SNSによってアマチュアでも注目を得れるの?」
と聞かれたら、それはインスタグラム(Facebook)もYouTube(Google)も、資本の多い少ないではなくコンテンツクオリティの良し悪しによって表示の優位性が変化するアルゴリズムを採用しているから。

いくら制作にお金をかけようが関係ない。もちろんお金を払えば上位表示させてくれるわけでもない。純粋に人々から評価されたものが上にいく。

この仕組みによって、個人でも大企業に勝ることが可能となるんだ。

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💡Bits of knowledge💡
「クオリティの良し悪しで表示の優位性を変化させていたら、インスタやYouTubeは利益が得れないんじゃないの?みんな上位に表示されたいと思ってるのだから、お金を払えば上位表示される仕組みの方がFacebookもGoogleも絶対儲かるでしょ!」
なんて疑問が浮かんだ人は多いはず。

確かにそういう考えも一理あるかもしれないが、ちょっと想像してみて。
例えばインスタグラムを開いたのに、全く興味のない写真ばかりがオススメに表示されたらどういう行動をとる?
フォローするアカウントも見つからないし、退屈な写真ばかりだし、インスタグラムを使うことを辞めてしまいかねないよね。
お金が表示の優劣を決めてしまうということはこのようなことが起こりかねないんだ。

そしてインスタグラムの利用者が増えなければ、顧客側もインスタグラムに上位表示させる意味が薄れてしまうからわざわざお金を払おうとは思わない。

そう、「エンゲージメントが下がる」→「利用者が減る」→「お金を払ってくれる顧客も減る」→「事業としての利益も減る」という悪循環になってしまうんだね。


 3-C:個人が企業を食らう!フリーランスの活躍

フリーランスデザイナーの躍進も止まらない!

タイトルが野蛮だね笑

非デザイナー以外に、企業に勤めているであろう君たち若手デザイナーの脅威となる存在があるんだ。

若手デザイナーの君は、きっとどこかの企業に勤めているよね?
大卒でいきなり独立しました!なんて子がいたら是非コメントしてね!

企業に勤める身として、日本にいくつデザインに関する事業所があって、何人のデザイナーがいるか知っているかな。
経済産業省のデザイン政策ハンドブックにはこのような統計があるよ。

デザイン業としてカウントされる企業(※1)
→8557社
デザイン業で働く従業員総数(※1/※2)
→41,425人
全業種ひっくるめてデザイナーとして働く人の総数(※3)
→193,830人
※1:2016年のデータを参照しているよ
※2:従業員総数はデザイン業にカウントされた企業の従業員総数なので、デザイナーではない総務や営業も含まれているよ。
※2:2015年のデータを参照しているよ

つまり、19万人以上がデザイナーとして日本の企業で働いているんだ
もし君が当時の国勢調査時にデザイナーとして働いていたら、この統計に含まれているはずだよ。

それに対して、企業に勤めていないデザイナー、いわゆるフリーランスのデザイナーは何人いるか考えたことがあるかな?

デザイン政策ハンドブックの【69ページ】を参照してみよう。

これによると、デザイナーとして働く国民のうち、

企業に属するデザイナー【=インハウス】
→全体の74.6%
企業に属さないデザイナー【=フリーランス】
→全体の 23.7%

となっている。(2015年時点)

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一見するとフリーランスはまだまだ少ないように見えるよね。
でもこの統計の定義の一部を読み解くと、ちょっと数字が変わることに気づくよ。

資料P69より引用:
【インハウスデザイナー、フリーランスデザイナーの定義】


▶︎インハウスデザイナーとは、
企業に属するデザイナーを指す。ここでは国際調査において、従業上の地位が「雇用者」、「役員」、「雇人のある業主」であるデザイナーをインハウスデザイナーとした。
▶︎ フリーランスデザイナーとは、特定の企業や団体に専従せず、個人事業主もしくは個人企業法人として活動するデザイナーを指す。同じく、従業上の地位が「雇人のない業主」であるデザイナーをフリーランスデザイナーとした。

この定義により、ここで計測される「フリーランスデザイナー」とは

・個人事業主
・個人企業法人
・雇人のない業主

この3つに当てはまるデザイナーということが読み取れるね。

ちなみに雇人のない業主とは、

「個人経営の商店主・工場主・農業主などの事業主や開業医・弁護士・著述家・家政婦などで,個人又は家族とだけで事業を営んでいる人」

と、公式に用語が定義されている。

つまり、ここでいうフリーランスの定義は何かしら国に届出を出して個人で事業を営んでいる人以上が計測の対象となっているわけだね。

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あれれ??

君もデザイナーならきっと気づいたかな?
この統計には、決して個人で事業化していないであろう、クラウドワークスさんやランサーズさんに登録するようなフリーランスが含まれていないんだ!

そこで、それらの数を公表されているクラウドワークスさんとランサーズさんの登録者数から概算してみよう。(2020年現在)

クラウドワークスさんの受注者(=通称ワーカー)は約300万人
ランサーズさんの受注者(=通称ランサー)は約50万人。

両社とも明確に全登録者数におけるデザイナーの割合を公表されてないのだけど、クラウドワークスさんの資料によると、250万人ほどがデザイナー含めたIT関連の受注者で、その中の~20%くらいがデザイナーと示されている。

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これを踏まえると、おおよそ~50万人がデザイナー登録しているということになる。
この割合を単純にランサーズさんにも当てはめると、50万人の20%は10万人。

というわけでざっと概算するだけでも~60万人くらいはフリーランスデザイナーとして仕事をしている可能性が考えられるわけだ。

つまり、「企業に勤めるデザイナー」よりも、「企業に勤めていないフリーデザイナー」の方が圧倒的に多いんだ。

ワーカー

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企業勤めのデザイナーだと、自分がこの先優秀なデザイナーとしてキャリアを積んでいく上で戦う相手は、「会社の先輩」や「競合他社のデザイナーたち」という感覚に陥りがちだけど、それより遥かに大量のフリーランスデザイナーや非デザイナーが立ちはだかっているという構図なわけ!

そして、このフリーのデザイナーに多くの仕事が流れているのも事実。

もちろん、このクラウドワークスさんやランサーズさんのデザイナーの中には訓練を受けていない肩書きだけの人もたくさんいるだろうし、デッドアカウントや企業に勤めているデザイナーと重複するアカウントも存在するだろう。
しかしそれを考慮したとしても、インハウスデザイナーが戦う相手は確実に増えているのは紛れもない事実なんだね。

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「でも、大きなプロジェクト案件はさすがに個人には任せきれないから企業が受注するでしょ?だからインハウスデザイナーの僕たちには影響なくね??」

と思った君は将来把握がまだ甘いね。
電博に勤めているならともかく、大半の中小企業に勤めるデザイナーだったらもっと長期的視点で考えてみて欲しいな。


 3-D:フリーのデザイナーがますます脅威になる理由

フリーランスは最初からジョブ型!

フリーのデザイナーは、企業に勤めるデザイナーのように毎月固定給をもらえるわけではなく、自分の仕事に対しての報酬が収入となる。
だから自分のスキルが収入の高低を左右することを知っている。

つまり、優秀なデザイナーほど日々自分のスキルを上げ続ける訓練をしている。
君たちが定時後に飲み歩いてる時間もコツコツとね。
その上、彼らは営業からプランニングから財務処理まで全てをこなせるスキルを持っている。

スキル差


フリーランスである以上、ただデザインデータ を作っていればいいわけではないのは当たり前。
自分で仕事を獲りにいき、案件によっては自らプランニングし、ディレクションし、デザインを作り上げる。
それに伴う事務処理や経理処理も自分でやらなきゃいけない。
資産運用も自分にかかっている。

しかもそれらのスキルは誰か先輩が教えてくれるわけではない。全部自分で学びを獲得しなきゃいけない。

要は、企業に就職して先輩に教えてもらうのを待っている新人デザイナーとはそもそも環境が違うわけ。
まさに前回説明したジョブ型雇用の環境だよね。

この話をすると、「企業に勤めている側のメリットもあるでしょ!」と言う人がいるが、もちろんあるよ。
現状、デザイナーのクラウドワーカーに関して、収入面でかなり厳しいデータがある。
でもこれはあくまでクラウドワークス経由のみの受発注金額なので、優秀なフリーランスならクラウドワークス以外の顧客がいるであろう。

また、逆説的に考えると、デザイン業務に専念できるからより多くの時間をデザインスキルの訓練に使えるだろうと思う...理論上はね...。

でも実際はそんな子ほとんどいないよね。
大半が会社の中でしか仕事はしてない。家に帰ったらゲームしたりZoom飲み会したり、なんてのが最近多い。

「僕は残業して頑張ってる!」なんて子も完全に勘違いしてる場合が多く、早くマインドを変えなきゃいけない。
新人の残業なんてのは、おおよそが非効率による作業の後ろ倒し残業が相場だね。
本当に捌かなきゃいけない仕事が多いとしたら、それは作業効率が良いベテラン社員がアサインされるはずだろう。
君がやっていることは、先輩なら午前中に終わっていたことなんだよ。
だから君がやるべきことは、その残業が生じないための基礎的なスキルを早急に習得することなんだ。

💡Bits of knowledge💡
クライアントからすれば、優秀なフリーランスデザイナーへの相談は企業に相談するよりもレスポンスが早く、小回りも効かせてくれるし、価格相談にも柔軟だったりする。
今の時代、このスピード感は強力だ。
だから決して巨大な案件こそ発注されないものの、コンスタントに小~中規模案件は発注され続ける。
このスピード感を企業が出すには、優れた仕組み化のスキルが必要になるだろうね。


4:これからのデザイナーに必要な思考力と投資力とは!

このピンチをチャンスに変えるには、豊富な知識、優れた思考力、そして事業や生活を強力にする投資スキルが必要だ!

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ここから先の内容は次回書いていくよ!
次回は遂に、どう対処していくか。どういうマインドを持つべきか。というところを解説していくね!

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僕(シクさんデザイン)のnoteは、
「デザイナーのためのオンラインビジネススクール」
をコンセプトに、
僕が今まで数々のセミナーやクライアントワークから学んできた
デザイナーとして成長するためのイロハを
惜しみなく提供していくよ!!


スキマ時間にスマホやPCで僕の記事を読むだけ。
セミナーのように外部の会議室に拘束されたり、時間が決まっていたり、
そんなことがないので、
「時間がない」「お金がない」そんな言い訳が一切不要!!

今日から使えるビジネス&デザイナーズスキルを発信していくので、
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