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カムチャッカ半島のクマを撮るその1〜出発編〜

海外撮影のことを忘れないために、noteに少しづつまとめていこうと思う。  

いくつか分けるつもりですが、長文になると思うので、暇なときにでも読んでください。 


去年ロシアの中でも極東に位置するカムチャッカ半島を撮影しようと思い、4月に渡航計画を立て始めた。 

コロナでまだまだ渡航がかなり制限されており、(デルタ株の真っ只中)渡航する8月の便の確保には本当に苦労した。さらに現地へ行くにはヘリコプターを使うしかアクセスする方法がなく、高額な上に日程もかなり余裕と持たないといけない。 

ただそこは世界有数な熊の生息地であり、行けば必ずいい写真が撮れると言う自信があった。 クマの管理はしっかりと成されているわけではなく、ガイドをつけていても度々死者が出る。そのような場所だが、どうしても行ってみたかった。 

まず成田空港からウラジオストクへフライト。  

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コロナのためほとんどのチェックインカウンターは空いておらず、わずかに国際線が飛ぶのみだ。 

無事入国も済ませ手荷物場へ行くと、1人旅人がいるだけで他には誰もいない。 国際空港のはずなのだが、無人というのはなんとも不思議な感じがして、本当にロシアに来たのか? と不思議に思うくらいだった。 

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このあとはそのままカムチャッカへフライトするため空港で8時間ほど待機するのだが、何もないベンチでただ座りひたすら待つ。 と言うのもロシアは空港の外へは容易に出れないからだ。 

日本では8時間もあれば空港の外へ少し観光へ行こう、など気軽に行動できるが、ロシアはそう簡単にはいかない。セキュリティゲートが空港の出入り口についており、1度出ると入るのが非常に手間だからだ。 

待っている最中に老齢ロシア人から声をかけられた。 何を言っているのかわからないが、ロシア語で日本人はヤポーニと言う。しきりにその老人は飛行機を指さして、トウキョウ?(飛行機のジェスチャー)ヤポーニ? そのよう言うことは、きっと日本から来たのかい?と言われたのだと気づく。 

私はそれを理解して、ダーダー!と言う。このダー!と言うのはYES!と言う意味だ。 その後もいろいろ話しかけられるが、あまりにロシア語は難しくほとんどは理解できなかった。30分ほどが経ちその老人のフライト時間が来たときに、握手を求められて握手だけして別れた。

そして8時間待機した後に深夜の便に乗り、カムチャッカ半島へ。 

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日本から近いようで遥かに遠いこの大地にようやく降り立った。 ちなみにこのとき写真を撮っているとロシアの空港職員からかなり怒られてしまった。この空港で写真はNG。OK覚えた。 

まだカムチャッカの入り口に着いただけに過ぎないが、僕の胸はもう高鳴りドキドキとワクワク、そして全く言葉も電波も通じないところにいると言う現実にちょっとだけ不安が入り混じっていた。 

ちなみに日本のwifiや携帯はカムチャッカでは使用できないし、フリーwifiもない。 SIMフリーにしてロシア当局に携帯を事前に登録しておかなければならなかったらしい。それを知らなかったので、ここからウラジオストクに帰るまではずっと音信不通だった。


そしてこのあとは宿泊所に向かうのだが、、それもまた面白かった。

その続きはまた次回書こうと思う。

その2 https://note.com/siknu/n/n08bddc068d76?magazine_key=mb97264df31dd



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