へだー_Fotor

ラベンダーの冬支度を行いましたー!

日本全国ラベンダーズのみなさま、いかがお過ごしでしょうか!ラベンダーグロワーのエフゲニーマエダでございます。

北海道は積雪はまだですが夜マイナス気温と日中10℃近くの気温を行ったり来たりしている最近です!
雨の日と寒い夜が重なると雪が降ってもおかしくないお天気。。。
ホットなハーブティが恋しくなる季節の到来ですねbb

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コモンラベンダーの冬眠サイン=穂先の葉っぱが詰まりはじめる

このくらいの気温(10℃以下)になるとラベンダーはいよいよ冬眠に入り始めます。
枝葉の先っちょをみると葉っぱ色が白っぽくなり葉っぱが詰まってきているのがわかるハズです。(休眠サイン)

いよいよ冬のラベンダーは「積雪による多湿」と「強烈な寒風」に備えなくてはならない時期がやってまいります。

上の記事は2020年度の冬支度の様子⤴︎⤴︎
一転して株の枝葉を縛る冬囲いをやってみた結果!?

苗木の摘心をする・しないのとではどのような成長の差が現れるか?
を検証したnote記事⤴︎⤴︎

さて!

ラベンダーちゃん…11月間際だというのに、まだ花を咲かせやがるんです。
さすがフランスの高山・冷涼な環境に育つ植物ですね!

結果としてラベンダー花の収穫年内に5、6回は行えました\(^o^)/
植えている株が多ければとてつもない花束を所有できたことでしょう、、、

まじか、そんなに花穂つけるんだ…生命力旺盛すぎだろラベンダー…

ラベンダー栽培歴1年目の貴重な感想。

と、ラベンダーの旺盛な生命力を実感させられる1年でした!
この頃秋が深まり木々の葉っぱは舞い散り、寒さも厳しくなってきたところで雪降る前にラベンダーちゃんも冬支度をせねばなと思っていました。


●コモンラベンダー(Lavandula angustifolia)自体は地中海性(乾燥帯)の高山帯に生育する植物ですから、ある程度寒さには強いんです。
数あるラベンダーの仲間達の中でも、いちばん涼しい環境(標高1000m以上)に育つので、日本最北の北海道でも十分育っちゃうくらいに。

この点、当ブログのラベンダー記事で何度か解説していますね。
北海道のラベンダー事情として、富良野のラベンダー畑なんて想像してもらうとわかると思うのですが、北海道のラベンダーさんは冬

雪に埋もれます。 それも1m以上の積雪に。

という状況になるのですね。
いわゆる湿度100%の0℃環境下に4ヶ月間置かれるわけです。
雪の下なので。

●実は去年、鉢植えラベンダーを家の土間に避難させていたのですが、
家の土間(玄関)はもちろんマイナス10℃くらいの環境になるわけです。
さらに寒く乾燥した、冷凍庫のような環境。
これがマズかったらしく、今年玄関保管の株を観察しているとあまり枝を伸ばすことなく全体的に弱々しく育っていたのを覚えています。
花壇のラベンダーちゃんたちとは打って変わって株が弱っていたんですね。

↑↑という保育ミスを踏まえて、今年は雪の下になってもらいます。
まぁこれが降雪地域で本来のラベンダー越冬方法になるのです!

雪の下だと真冬の雪風に晒されることなく、雪単体の0℃以下に下がることがなくジリジリと溶けており湿度も高いのです。
なので枝葉が乾燥/凍風にやられるリスクを回避できますね。

ラベンダーはハイマツのようにこじんまりと地を這うように成長します。
なので雪から突き出てボッキリ逝く、、、なんてことはないのですが、
木質化していない柔らかい枝葉を残したまま雪を積もらせてしまうと、
株がぐしゃりと潰れてしまいます。

なので、激しめの刈り込みを行う冬支度を施します٩( 'ω' )و

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最近のinstagramストーリーから引っ張ってきた画像ですが、
植えて1年で枝葉が花壇からはみ出すほどのボリュームに育ったラベンダー。

こんなにわんさか生え盛ってたラベンダーちゃんが、手のひら大サイズになるまでの結構な激しめカットを実施します。
(追記:植えた初年度は栄養蓄積が少ないのでオススメされないようです)

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冬越しのための強剪定を施してみました!

こんなサイズに縮まるまで枝葉を遠慮なくバツバツカットしていきます。
結構な激しめカットを施すのにはまた別の理由もあって、株にある程度の刺激を与える意味もあります。

●よく樹木の結実を促すために幹(樹皮)を傷つけてダメージを与えるという方法があったりしますが、これと同じく植物に「やばい!生存せねば!」というプレッシャーをかけます。

丸く刈り込まれた株をよーく見てもらうと、黄色味がかっている古い葉っぱに紛れて浅葱色の小さい葉っぱがついているのがわかるでしょうか?
この小さな葉っぱが来春の葉っぱ/新芽となります!

刈り込みのコツとして、
この新芽がいくらか根元に残る際まで枝を刈り込むことができます。
木質のしっかりした枝が丸っこくなるように形作られるはずです。
そして適度に張った硬い木質枝が雪に潰されることなく株を保ってくれるはずです!
まだまだ1年目の成長なので枝も細く木部体も小さめですが、年を経るごとに木部が太くたくましくなっていくはずなので、数年後には盆栽を剪定管理するようにある程度の木部ベースを整えるように管理していきます。

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イチバン初めにこしらえた花壇1号機はこんな感じ。

まったく花をつけてくれなかった右手のホワイトラベンダーに近いサイズになりましたね。隣株と枝葉が被りまくって隙間がなかったほどなのですが...
(追記:花をつけなかったのは、保水性が少なすぎる用土の影響でした)

数あるラベンダーの生育をまとめているブログを見回ってみると、
この状態でもまだ刈り込みが行えるくらい枝葉カットをしているようです。
おそらく本州では雪が降り積もらないので、冬の乾燥した風や寒さを考慮してのことなのでしょうか?

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英語圏の画像を参照しても、似たような感覚でカット法など紹介されているので参考にしやすいかな!と思います。
まぁ、これらイメージを参考にカットしてるので間違いはないはず(笑)
英語圏、とくに北ヨーロッパのサイトなんか検索すると北海道と似た気候で育っているはずなので大変参考になるんじゃないでしょうか。

画像5

これらは上記で述べていた、去年土間で越冬させた例の株です。
葉のつき方が弱々しく、全体的に細っそりしていますよね...
応急処置ですが、新しい花壇で根っこを広げて元気に回復してもらいたいですね...!!

と、積雪期に備えての刈り込み/強剪定の様子はこんなところでしょうか!笑
おそらくこの姿のまま雪に埋もれ、来年の4月に再び顔を見せてくれるはずです。
さて来年はどのような伸び方花の咲かせ方を見せてくれるのか...収量の増加とともに期待です!


●3号花壇で実施した「新芽カットによる花穂サイズの違いが現れるかの検証」ですが...
新芽をカットした株もしていない株も差がわからぬほど茂ってしまい、明確なドライフラワー収量の変化がありませんでした!という結果ですorz
ラベンダーの成長力がスゴすぎました...

収穫したラベンダーの保管に関する記事や・・・⤴︎⤴︎

2020年度に収穫できた品種の見比べ記事なんかも書いてますよー!
きっとあなたもラベンダーを育ててみたくなるハズ…‼️


さてさてさて!!

ラベンダーの内容はもう終わりですが、まだまだ残された子達がいますね!

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さぁ!こちらは4月にドングリ蒔きしたアカナラちゃんの成長比較です!
もう真っ赤ですね!これがアカナラ(Quercus rubra)の特徴だったりします。
大きく育った木の庇蔭に負けて弱った個体がいくらか出ましたが、毎年得られるドングリ(種子)の数はうんと多いのでちゃんと5年ほどでしっかり巣立ってもらえるか成長を見守ることとしましょう!
(追記:20-21年冬に雪の下でネズミに食べられちゃいました…)

画像7

こちらはアカナラ畑横に移植してあげた栗ちゃん苗です!
葉を展開した後の移植だったので根の乾燥ダメージにも耐え、
葉っぱの枚数をどんどん増やして枝の長さも伸ばしてくれた様子が一目でわかりますね! 栗ちゃん元気です!
1本しかいないので大事に育てていきたいと思います٩( 'ω' )و
(追記:20-21年冬に雪の下でネズミに食べられちゃいました…)

ではでは!
ラベンダーの冬越し強剪定を施したよ〜!
とプラスα他の苗木の様子という記事でした!
ラベンダー越冬および通年保育の参考記事になれば幸いですヽ(´▽`)/

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。