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デザインは情報を伝えるツール

この記事は、Goodpatch UI Design Advent Calendar 2020の9日目の記事です。

皆さん、初めまして。来年の春、GoodpatchでUIデザイナー4年目を迎えようとしてしている、すーと申します。

昨年のAdvent Calendarで躊躇して手を挙げなかった後悔を1年ひきずり、今年ついにAdvent Calendarデビュー、そしてnoteをスタートしました!👏

株式会社グッドパッチ所属のデザイナーたちが「デザイン」をテーマに記事を発信いたします。

ということで、そもそも「デザイン」とは何ぞやということをテーマに、日々頭の中にあることを書いてみます。

「デザインとは」をテーマに書きます!と社内デザイナーMTGで宣言して約1週間。どんなことを書こうかと迷いました。デザインって壮大すぎるテーマだし。

学術的で歴史的なデザインの定義は書籍を読めばいいし、美大出身(経済学専攻…)でもなければ、デザイナーとして賞をとったわけでもない。

でも、デザイナーとしての仕事は、誇りだし好きだし。そんなデザイン業界にいる小さなメンバーとして等身大の気持ちを書き綴ってみたいと思います!(つまり、根拠よりも感覚的に書いた文章ってこと!笑)

さて、前置きが長くなりましたが、スタートです。


# そもそもデザインとは
まず、デザインと聞いて何をイメージしますか?
ファッションデザイン、建築デザイン、グラフィックデザイン、車のデザイン、Webデザイン…など人それぞれ認識しているデザインには幅があると思います。

## はじめてデザインを意識する
経済学専攻だった学生時代、違う業界をみてみたいと思って、参加した小さな広告制作会社のインターン。その時に人生ではじめて「デザイン」というものを意識しました。

その会社のデザイナーと雑談中、「デザインってどういうイメージ?実は、デザインは、大切な情報を伝えるためにある。例えば、お茶のペットボトルにラベルがなく全て白だったらどうする?ユーザーとしてどのお茶を選んだらいいのか悩むし、それぞれのメーカーも見た目では差別化しにくい。」と言われて、衝撃が走ったのを覚えています。

私が今まで無意識にとらえていたデザインは、美術館などでみる彫刻や絵画などの「アート」。しかし、その帰り、目に映るすべてのものにはデザインが施されている、こんなにも世界にはデザインで溢れているんだと気付きました。

## デザインは2つに分けられる
デザインには大きく分けて2つあると言われています。

1つは「アート」と呼ばれるもの。主体はその制作者(アーティスト)。制作者を取り巻く、社会情勢の移り変わりや周囲の人間模様や感情、または制作者の主体の感情を彫刻や絵画などに表現したもの。

そしてもう1つは「デザイン」。デザインを通じて、情報発信する側とその情報を受け取る側がいてはじめて成り立つもの。ここでいうデザインは、本当に幅広い。

例えば、
・ペットボトルのパッケージデザイン
(情報発信する側:企業、その情報を受け取る側:消費者)

・自己表現するファッション
(情報発信する側:自分、その情報を受け取る側:周囲の人)

・ディズニーの建築デザイン
(情報発信する側:ディズニー、その情報を受け取る側:ディズニーのゲスト達)

何かを伝えたいけど文章を綴っているだけでは伝わらない、そんな情報をもっと感覚的に捉えて欲しい。そのためにデザインはあるのだと思います。

## WebデザインとUIデザイン
前職はコーポレートサイトや採用サイト、LPなどのWebデザイナーをしていたのだが、Goodpatchに入社当時、すーのデザインは「Webデザイン」っぽいと言われたことがあった。「Webデザインって何なんだ…」「私の作ったデザインも、ちゃんと遷移するボタンがあるけど、何か違うんだ」と、全然違いが分からなくて、すごく悩んだ時期もありました。その時にどこかで読んだ記事に、

・Webデザイン→見るデザイン
・UIデザイン→使うデザイン

と書いてとてもしっくりきました。「なるほど、確かに私のデザインは見た目はなんとなく良さそうだけど確かに使いづらい。タッチエリアもわかりづらいし、情報の要素の配置もバラバラ」情報を伝達するだけでなく、しっかりとユーザーの動作までをサポートしてあげるデザインをするのがUIデザインなのだとその時ぼんやり思ったのを覚えています。

ちなみに、わたしのバックグランドは中国。中国語でデザイナーは设计师。つまり設計士。情報を組み立てて設計してあげることもデザイナーの大切な仕事ということですね。

## 言語とデザイン
Goodpatchで仕事をさせてもらってもうすぐ4年目。様々な業界のクライアントのもとでWebやAppのUIデザインに携わってきました。そこで毎回感じること。業界やクライアント、プロジェクトが異なればその数だけ伝えたい情報も異なり、ターゲットとするペルソナの捉え方も違う。

まるで言語みたいだなーと。わたし、実はシェアハウス歴5年経験している大のシェアハウス生活好き(今まで住んでいた共にシェアしたハウスメイトは80人ぐらい。)なのですが、バックグラウンドや文化、性格が異なる彼女ら・彼らと住んで感じることは、同じ英語を話してても、文脈によって使い方も違うし、受けとり方も違う。言語を使う時は、相手のことを意識してコミュニケーションをとるけど、デザインも一緒なのではないかなと思います。

だから、ビジネス重視のプロダクトだけではユーザーに好きになってもらえれず使われないプロダクトになるし、ユーザー重視だけだとプロダクトをよりよくする資金を生み出せない。情報発信するビジネス側と情報を受け取るユーザー側を理解し、バランスをとってデザインに落とすことがとても大切なのだと思います。(元営業・コンサル職として思うが、ここはまた今度)

まとめ

はじめてのnote、だらだらと書いてしまいましたが、3年目UIデザイナーが終ろうとしている今、学んだデザインの大枠。(文章って難しいよ〜、わかりやすい画像を今度追記します。)

まとめると、

❶ デザインとは情報を発信する側と受け取る側がいて成り立つもの。
❷ 特にUIデザインは情報を伝達するだけでなく、使うデザインとしてしっかりユーザーを誘うものであるべき。
❸ デザインは、言語と同じく情報を伝える媒体であり、発信する側と受け取る側の属性をしっかり理解した上で設計(デザイン)する必要がある。

細かい部分は書ききれなかったので、この記事をきっかけにもっと日々の考えをどしどし発信していきたいと思います。

最後に、デザインを学べば学ぶほど深くなり、課題を解決すればするほどまた新しい疑問が出て、日々悩むことも多いけど、とても楽しい職種です!

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Goodpatchではクライアントの課題に並走しながら、デザインに深く潜り込むことができます。興味がある人は気軽に連絡ください!
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Photo by UX Store on Unsplash



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