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【中山グランドジャンプ】馬券の「買い方」で対応したいレース

オジュウチョウサンの記事だけでメディアさんに10本ほど記事を書かせてもらえて、ライター業初期のころは「オジュウチョウサンのあの記事、私です」みたいな営業をしていましたので、オジュウチョウサンには足を向けて寝ることはできない関係です。

が、今回中山グランドジャンプについて私はここで記事を書いています。

どこかでオジュウチョウサンの出るレースの記事を出させて欲しいと願って営業していましたが、残念ながら個人noteになってしまいました。

今回は中山グランドジャンプの予想記事です。オジュウチョウサンへの想いは最後に書こうと思います。

8頭立て 馬券で儲けるためには買い方勝負

8頭立て少頭数なので、馬券で儲けを出すためには買い方が重要になるでしょう。そして、頭数だけではなくオジュウチョウサンをどう考えるかも含めると、買い方はより大事になってると思います。

先に書きますが馬券的に「単勝で」っていうレースじゃないと思ってます。

頭数が少ないので、1頭1頭整理していこうと思います。長文になると思います。

・オジュウチョウサン

10歳という年齢は障害戦において高齢ではありますが、超高齢というわけではありません。古くはカラジやケイティタイガーなど、10歳以上でJG1を制覇した馬は存在しています。超長距離の障害戦において大事なのは体力・パワーであるのは明らかで、年齢によって衰えやすいスピードが日本の競馬で一番大事ではないレースです。

実際問題、7歳時の平地挑戦での結果と8歳時の平地挑戦での結果は明らかに7歳時のほうが良かったですし、昨年11月の京都JSでの3着は短距離障害重賞でスピード負けしていたのは左前足捻挫の影響があったとはいえ、どこで捻挫したのかといったところはあります。スピードに関しては少なくとも「良くなる」ことは考えづらい年齢です。

しかし、パワーとスタミナに関しては去年の不良馬場で5分かかるレースとなった中山GJで充分トップであることは証明しています。

あとは休養明けで調整がうまくいっているかどうかです。こればっかりはやってみないとわかりません。もちろん、これまでも千葉の和田牧場で休養し、復帰して勝つを当たり前にやってきた馬です。平地の名馬のような調整と障害馬は根本的に違う世界です。

これを書いてる時点で土曜中山は雨予報です。昨年ほどかはわかりませんが、タフな馬場になる見込みは高く。オジュウチョウサンには向いてる馬場なのは間違いありません。あとは「衰え」と「調整」との闘いです。何着になってもおかしくありません。なので馬券的にはどの着順になることも考慮して買うしかないと思っています。

・メイショウダッサイ

障害3戦目で未勝利を脱出してから14戦で一度も馬券圏外になったことがないのがメイショウダッサイ。オジュウチョウサンの障害戦13連勝と比べてしまうのは可哀想ですが、オジュウチョウサンも馬券圏内連続記録なら障害戦15戦で3着以内で、それに次いで記録継続中となっています。充分な大記録だと思います。なにせ連続馬券圏内記録中の半分近くはオジュウチョウサンと直接対決していて、シングンマイケルなどとも対戦しているわけです。すごいですよこの馬も。

現在8歳、昨年末に4100mの中山大障害を勝ち、前走3900mの阪神SJも2着と1.1秒差で快勝。消す理由がどこにありますか? 軸に最適なのは誰の目から見ても明らかだと思います。森一馬騎手が一貫して乗り続けてるのもプラスです。

・ケンホファヴァルト

安定感という意味ではこの馬も外すわけにはいきません。障害入りする前はよくいる準オープンの守り神でした。あ、今は3勝クラスって言うんでしたね。3勝クラスに約2年在籍し、多くの2着と多くの中間着を取り続けた馬です。そして障害でも初戦だけ8着のあとは2,3,2,1着で未勝利脱出。ここまでなら平凡ですが、その後秋陽JS3着、中山大障害2着と、その2着力が最上位戦でも発揮されてしまっています。

中山大障害2着の内容も価値が高いです。終始2番手から、一旦最終4角先頭でした。メイショウダッサイに0.3秒負けてしまいましたが、要するに初挑戦の4000m超えレースで先行してバテてないんですよ。前が争ったのを最後に追い込んで着を拾ったような2着ではありません。

もちろん、平地時代から2着が多く、生涯の2着回数が15回を数えるというネタ性はそういう性格の馬なんだろうというのは想像できます。でも、これも消す理由が今の所見当たりません。

・シンキングダンサー

私がオジュウチョウサン二世として期待していた馬でした。気性も荒く、飛越も荒い点はオジュウチョウサンそっくりで、金子光希騎手が矯正に時間を費やしたエピソードまでオジュウチョウサンと石神深一騎手との関係そのものです。期待していました。

ですが、金子騎手にはシングンマイケルという相棒ができました。気がつけば、鞍上はオジュウチョウサン不在で転がってきた石神深一騎手となっていました。

もちろん石神騎手のパートナーはオジュウチョウサンです。オジュウチョウサンが復帰すると今度は五十嵐雄一騎手騎乗となりました。でも、正直言ってしまいますが、五十嵐騎手はシンキングダンサーをモノにできてないように見えてしまいます。

外からの勝手な想像なのですが、私が見てきたシンキングダンサーの位置取りができていないように思います。シンキングダンサーが結果を出し始めたとき、シンキングダンサーは道中の位置取りを上げるようになりました。差し競馬から先行競馬に変えたんですね。それまで気性も飛越も荒い馬だったので前に出せなかったのが理由かもしれません。

石神騎手もシンキングダンサーを主に3番手で競馬させて結果を出していました。しかし、五十嵐騎手が初めて騎乗した昨年阪神SJで、先行するブライトクォーツとトラストがペースを上げ、その3番手からレースした結果、真後ろにいたオジュウチョウサンとシングンマイケルに狙い打たれ4着に敗れてしまったのです。最悪なのは最終3角付近で先にオジュウチョウサンとシングンマイケルに動かれ、先行していた筈なのに4角で外を振り回されながら追撃していたところ。はっきり言って着順・着差以上にレースがちぐはぐでした。

ここから迷走してしまいます。位置取りに問題を感じてしまったのか、その後中山GJで位置を下げて競馬してしまい、上位とは差のある3着との勝負権がない4着。せめてブライトクォーツは捕まえてほしかったが、道中の差で無理になってしまった。

そして問題の中山大障害。逃げてしまった。ちげえよ、そいう馬じゃねーよ。いい加減これまでの騎乗経験から理想の位置取りをしてくれると思ったら、まさかの逃げ。勘弁してくれ。4角ですでに保たずの8着。

で、前走阪神SJは後方から3着。このときは鞍上石神。キャプテンベリーとスマートアペックスがペースを作る展開だったのでこれは道中5,6番手なのは問題ない。結果の差は鞍上の差と残念ながら言わざるを得ないと思うのです。

私が思うシンキングダンサーは先行馬です。少しはキレのある脚もありますが、後ろすぎると勝負権はありません。ただ、逃げではもちません。ペースに応じて調整しつつ理想は3番手付近前々で粘る競馬をする馬です。今回少頭数です。他馬の動きとか関係なく、この馬のペースで走らせられれば3着くらいはあると思います。消せないのですが、やっぱり鞍上が不安です。

・スマートアペックス

若い。4歳馬。前走の阪神SJで先行2着。えらい。強い。4000m級初挑戦なので未知数ですがケンホファヴァルトみたく即通用してもおかしくない。ただ、メイショウダッサイにしっかり捕まってるのでその差は短期間では埋まらないと思うのが基本線。でもでも、将来性は高いしどんどん伸びる余地あり。一発注意。

・タガノエスプレッソ

実は怖いよね。元々平地OPでOP勝ち経験もあるし、近況障害で3勝3着2回。前走中山大障害も0.3秒差3着。馬齢考えたら9歳だけど、まだ底を見せてないのよね。初の大障害だったので位置取り道中中団だったけどさすが平地OP勝ち馬でタテはキレるよ。

ただ、基本スピードタイプだとは思うので中山大障害より距離も長く、最終直線で置き障害があるのはキレ発揮にはマイナス。まあヒモまでかな。

・ヒロシゲセブン

障害の短距離では実績があるので今後期待。6歳だし。

・マイネルプロンプト

森一馬のお手馬だったけどメイショウダッサイが現れて万事休す。永らく3着以内を取り続け8戦まで継続していたが前走春麗JSで4着に敗れ記録が途絶えました。1年半の休み明け3戦目。オジュウチョウサン以上にリスクある。大障害、GJともに3着経験があるので実績では消せないけれども、どうなんでしょう。

シンキングダンサーが輝いてたときより結果が劣るし、ミス待ちだと思います。飛越はメチャクチャ上手いし、前走もそこは問題なかったので消しって言い切るのは怖いけど、上位候補がどれだけ脱落するかですね。この馬より前でゴールしたら強いよ。

馬券はオッズ次第よね

軸には◎メイショウダッサイを置く。走りきってくれれば馬券圏内から外れることは考えづらい。大丈夫そうだと思う。

ただ、あくまで軸としての本命。逆転できるチカラがケンホファヴァルト、オジュウチョウサン、スマートアペックスの3頭にはあると思う。

あと3着ならシンキングダンサーやタガノエスプレッソ、マイネルプロンプトはあり得る。これ全部フォローしたらガミりますよ、たぶん。

ガミらなきゃ

◎メイショウダッサイ 1-3着に必ず入るように

1-3着候補 ○ケンホファヴァルト、▲オジュウチョウサン、★スマートアペックス

3着候補 △シンキングダンサー、△タガノエスプレッソ、△マイネルプロンプト

つまり

3連単◎=○▲★-○▲★△ ○▲★-○▲★-◎

って3連単を買うけど、コレだと組み合わせのなかで荒れてくれないと詰む。

だから現実的には、こうするしかないと思う。

馬連 ◎=○▲★

タガノエスプレッソは3着までありえると思ってるけど、そこを外す。△勢が3着までだと思ってるので、上位印馬が2着までに入ってくれる組み合わせまでで軸がそこにいるという期待。これはレース予想というよりギャンブルベット的な考えでここまで絞ります。

オッズどうなるかなあ。オッズ次第で工夫の余地はあると思います。

オマケ・オジュウチョウサンへの言葉

ホントにあなたは道なき道を征く馬ですよね。アンチもファンも想像できない道を征く。前例のない道だから応援しようが批判しようがみんなが想像できない。すごいよオジュウチョウサン。

残念ながら世間の注目はピークのときを考えたら少し落ちてしまってます。でも、中山グランドジャンプ6連覇挑戦なんて、どこまで考えても意味がわかりません。いろんな道なき道を進んでいたはずなのに、まるで障害一本で王道を走り続けた馬が作るはずの記録に挑戦しているじゃないですか。

僕はあなたのおかげで初めてライターとしての知名度を得ました。28歳までギャンブラー、37歳まで会社員、38歳から出版社に入って、39歳になってからライター業で生きてます。私も道なき道を征く身です。

さっきまで書いてたことは忘れてください。

オジュウチョウサンの単勝しか買いません。

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