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オープンイノベーションとCSV

よくCSRと比較されるCSV(Creating Shared Value)。
ただ、実際はオープンイノベーションと比較した方がいいんじゃないかと最近思い始めました。
それぞれの定義は以下のとおり(wikiより)。

オープンイノベーション
自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家など異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、地域活性化、ソーシャルイノベーション等につなげるイノベーションの方法論。
CSV(Creating Shared Value)
企業による経済利益活動と社会的価値の創出(=社会課題の解決)を両立させること。

ざっくり言うと、オープンイノベーションは、色んなものを自社に限らず組み合わせましょう、ということで、CSVはそのまんまですが、企業の利益と社会的価値の創出を両輪しましょうということかなと。

最近の流れでオープンイノベーションにおいて、大企業とベンチャー企業との連携という文脈で語られていますが、どうしても主体が大企業になってしまいがちなんじゃないかなと。本当の意味でベンチャーファースト的な取組ではなく、大企業のリソースを使って、新事業を産み出す、ともすれば単に大手企業の新事業創出じゃないの?と思われがちなのかなと。

他方、CSVは「価値の創造」というところに視点がおかれています。企業が社会的価値を創造していく(きちんと利益をあげながら)。そこにベンチャーとの連携を組み込めばいいんじゃないかなと。ベンチャー企業が目指すビジョン=社会的価値にコミットして、双方のリソースを出し合う。逆もOKで大手企業から価値提案される場合もあると思います。
ただ、重要なのは、創出すべき「価値」が明確化されているか、ということ。そういう意味では現場第一線で常に課題を見つけようとしているベンチャー企業の方が優位になるんじゃないかと勝手に思っています。


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