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メトロノームを応用する。

今回はリズムに関して、メトロノームを使った練習方法について。

メトロノームの話は以前もこちらに記しましたが、レッスンをしていますと、多くの人が四分音符で鳴らし、そこに合わせるだけの練習を繰り返しているのをよく見かけます。

それが出来たら、次はメトロノーム自体に合わせるのでなく、その中で自身の感じ方を変えていく練習をするべきです。
当然、メトロノームは一定で鳴っているので、その聴こえ方を変えるには自身のリズムの感じ方を変えるしかないわけです。
逆に、何だか今日は遅く感じる、早く感じるなどの違和感がある場合は前後に行った練習や聴いた音楽の影響で、耳にそうした錯覚が起きているのだと考えられます。

例えば同じ楽曲を同テンポで練習し、その後に10〜20くらい落として、その中でもスムーズに演奏できるように練習し、その後に元のテンポに戻すと、先程と同じとは思えないくらい早く聴こえたり、メトロノームの聴こえ方が変わっているはずです。

今回はそれらを応用し、まずはメトロノームを四分音符でなく、8分音符にしてみたり、16分音符で鳴らしてみます。それだけでもかなりタイトな感じ方になります。(最近のアプリではすぐにビートを変えれるものも多いですが、アナログで使うならテンポ自体を倍にしたりして工夫しましょう。)

その後は逆に2分音符だけで鳴らすなどして、先程の鳴っていた細かい音符に意識を置きながら練習する。

ここで先にお伝えしておきたいのが、演奏する上で私が考える最も大切な部分は、音の鳴っていない部分(休符)をどう感じるか、ということです。

つまり、今の一連の流れは、まず細かい音がどうなっているかを実際に鳴らして確認し、それらが無い中でもいかにそれらを意識しながら演奏できるかが、最初の段階ではとても大切ということです。
しかし、それは細かい音符こそが演奏の上で最も大切だということとは同義ではありません。

楽曲の本当の意味での全体像を把握し、ゆくゆくは弾き語りをする際に、ベースはどう来ていて、どんなドラムがそこに入るかを聴いてる方に想像させられるかがポイントになってきます。
そのために、大きな音符も細かい音符も含め、自分の弾いていない箇所においても、その楽曲に適切な感じ方を訓練していくことが大切です。

そのためにも、まずは最初のメトロノームの応用練習として、ぜひ上記のような方法を試してみていただければと思います。


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