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スタートアップの成功は「課題設定の解像度」×「チーム力」で決まる

最近スタートアップを経営していて、短くない期間「解像度の低い課題設定」を行っていたことがありました。

簡単にいうと、「少ないサンプル数での解像度が低い機能開発を行なってしまった」「短いスパンでユーザーに見せながらの開発を行えなかった」という「そんなのわかってる」と思いがちな2つです。

ユーザーヒアリングを徹底的に行う期間を設けることでその解像度の低さに気づきましたが、あの期間は無駄があったねとチームで振り返っています。

この記事は失敗体験も踏まえて、スタートアップの成功に必要な要素は「課題設定の解像度」×「チーム力」だと思ったので、考えたことをまとめておこうと思います。

課題設定の解像度

事業を始める前なら「市場」「時代の流れ」「解決すべき課題が本当にそうなのか」

事業を始めた後なら「何がPMFの定義なのか」「その達成のためにどの数字や体験にフォーカスすべきなのか」「サービスの成長モデル」

など。課題設定の解像度が高くないと、その後の時間やリソースが無駄や非効率になることがわかると思います。

解像度は実際に困っている人の声を徹底的に聞く、対象の業界で「なぜこの問題が解決されていないのか」をなんらかの形で入り込んで調査する、などで上がると思います。

この課題設定力がない場合は、仮に成長性がある領域で事業を始めても、追う数字やフォーカスすべき体験のピントがずれたままになって苦労するのではないかと思います。

チーム力

もう一つの変数は簡単で、上で決めた課題・目標を達成するチーム次第で、その事業が成功するかしないかが決まります。

チーム力が結果として現れるのが

「アウトプットの質」×「施行回数」

両方のバランスを取りながら、解像度が高い目標設定に基づいて行うことです。

しかし、せっかくいい目標を立ててもそれを達成するまでのチーム力が低かったり、あるいは能力が高くても文化・性格・条件などで合わなくてトラブルが起こるとかがあると、目標にたどり着くまで時間がかかってお金がなくなってしまいます。

いいメンバーを集めてもそれをさらにレバレッジさせればさらに目標にたどり着くまでの時間が短縮できますし、チームはプロダクト同様にハックしていくことで指数関数的に事業に好影響をもたらせる部分だと思います。

まとめ

「課題設定の解像度」×「チーム力」

これを外さずに、少なくとも意識しながら進めていけば無駄のないスタートアップ生活が送れるのではないでしょうか。

冒頭で課題設定の解像度の低さを実感したエピソードを書きましたが、チーム力も同様に重要だと実感します。

デザインに関しても、一人やチーム力が低い状態では十分に調査に時間を割けず課題設定が誤っていることに気づかなかったり、適切にレビューをもらえなかったりします。(批評力が弱いと問題があるデザインでも提案が通ってしまう、とかが起こりうる)

チーム力の特に共同創業者については、やはり重要であり、悩む人が多いからか、下記のスライドのように調べればコツがまとまっていそうです。

PMFした後のレバレッジが効く仕事

この記事は主にアイディア〜PMF前について書きましたが、PMF後は前田ヒロさんの記事がわかりやすいです。

「ゴール設定」「オンボーディング / トレーニング」「コミュニケーションのプロトコル」「幹部やマネージャー採用」の4つをレバレッジが効く仕事としています。

ゴール設定は「課題設定の解像度」、それ以外は「チーム力」に関係するところだなと解釈して、本記事でも参考にしました。

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