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「ノラ地獄」について 別府『鉄輪温泉』

鉄輪(かんなわ)温泉には、「貸間」と呼ばれる、むかしながらの湯治場の宿があり、そこには必ず「地獄」がある。

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高温の温泉噴気口を「地獄」と呼ぶということを、別府で初めて知ったのだけど、100℃近い水蒸気がそこから噴出しており、それを活かした蒸し料理『地獄蒸し』がここらの名物。

そのまわりには、ミネラルで塑造されたグロテスクで美しい造形が、目を楽しませてくれる。


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別府の温泉は、身体を温めるだけじゃなく調理もしてくれるのだなぁと、関心していたところ、友人から「ノラ地獄」なるものを教えてもらった。

「ノラ地獄」とは、例えばコンクリートの割れ目などから噴気が出ているような、整備されていない地獄のこと。鉄輪の道を歩いていると、ノラ地獄の上にヤカンが乗せられてたりする。


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その友人は、夜、鉄輪を食材持って歩き廻り、ノラ地獄を見つけては蒸して食べる、という遊びを時たましているそうで、長い竿に自作で付けた網をみせてくれた。これに野菜や肉をのせ、ノラ地獄に蒸すのだそう。それを聞いて僕も是非ともやってみたいと思った。今度やるときは誘ってほしいなぁ。



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