胃がん持ちが大好きなラーメンを見てふと思う

わたし、１４ヶ月前くらいに胃がんファイナルステージを宣告されて治療中。

以前は週１くらいで食べてたラーメン。

今は数ヶ月に１回。

「食べたい！」と強烈に思わなくなったから食べてない。

先日、ラーメン屋街を久しぶりに歩いた。

食べに行くためじゃない。抜け道だから。

そこでフッと頭に湧き上がった言葉がコレよ。

「ラーメン食べてるやつみんな癌になっちまえ！」

何だろ。別にラーメンとか塩分の多いものばかり食べすぎたわけでもないし、食べすぎていたとしてもそれが癌の原因になったかといえばそんなわけもない。癌になる原因って人それぞれ違うし、原因を調べることも医療現場ではしない。

だから頭の中で吐いたセリフは、全くトンチンカンじゃん。しかもラーメン食べてる人は巻き添え食らっただけだし。

でも、わかっててもたまに無意味に取り留めもなく”その類”を思ったり行ったりする。

ネガティブな、不幸になれとか痛い目に遭えとか。アイツ嫌いだとか。

悪意って言うと思うんだけど、

こういうのって良くない感情だよね〜。

でも同時に誰でも持つ権利のある感情で客観的に見ると普通の感情だったりする。

わたし、癌になってから益々、負の感情を表に出さなくなった。ネガティブって相乗作用で色々なところにブレーキが掛かってしまうから。

でもラーメン屋街へ行って、久しぶりにああいう感情が湧いて、そんで頭で思うだけじゃなくてボソッと言葉を声にしてみたら、スッとしてほっとした。……BGM爆音だし、まあ聞こえんだろう。

気づかないうちに積もっていた埃がごっそり落ちたような感じ。

悪意系の”その類”の感情を持つことは普通のこと。ただし、その感情がコントロールできなくなるくらい自分を支配しなければ。

自分の心や大事なものをそういう感情でしか守れない時はある。

癌になってから知り合いに、「あんた強がってない？」って言われたことがある。

ああ、こう言う感情が表に出てなかったから、彼らには少し変に思われたのか。なっとく。

あー！ラーメン食べたい！

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