鞘師里保さんが私を救ってくれた話~後編~
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・前回の続き
※本記事の前半は
かなり駆け足でモーニング娘。の歴史を
ざっくりとさかのぼった時の感想を
書いているだけなので、
取り急ぎ最後まで読みたいという方は、
↓下記目次の
モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋
GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~
から読むのをオススメします!
■モーニング娘。の歴史を勉強!
松岡さんやモー娘。との再会をはじめ、
初めてのひとり旅は刺激がたくさん。
ひとり旅を終えた私はなんと
旅中に目標が2つ増えた。
大きすぎる収穫である。
1つは
「知らない場所に計画を立ててたくさん旅行すること」
もう1つは
「モーニング娘。の歴史をマスターすること」
(ひとり旅で鞘師推しになったんちゃうんかーい!
・・・すいませんまだ先です)
ASAYANでの結成から最新メンバーまで
とにかく勉強しました。(一番楽しい時間)
しかし推しは一生この人だけなんだろうなぁと
当時の推し(推しA※詳細は前回記事参照)のことを想っていたし、実際、一通りPVやMVを見ても私にとっての2人目の推しは現れませんでした。
しかし、とにかく楽曲がいい。良すぎる。
まず他のアイドルグループとは違い、
ソロパートが多いことに感動した。
ソロパート万歳。
小気味いいリズム、立て続けに入れ替わるソロパート、各メンバーの声質、すべてがグッサグサ刺さる。かっこいい曲だけではなく、トンチキ楽曲もある、おそらく楽曲のクオリティはとてつもなく高いのに、そのクオリティに絶対に見合ってない衣装とサムネとMVたち。
絶妙にダサい、けど、それがいい。
(私はハロプロ楽曲が今でも好きですが、突き抜けてつんく♂さんプロデュースのものが好きだ。理由はたくさんあるが、大きいのが歌詞の世界観とその歌割とつんく採用だと思われるメンバーの声質である。)
・プラチナ期
勉強当初、特にハマったのが「プラチナ期」と呼ばれる時代の楽曲たち。
悲しみの3部作(?)、とにかくかっこいい。
程よくダサいのが、たまらなくかっこいい。
完璧に計算され尽くされた
メンバー構成、歌割、ユニゾン、ダンス。
楽曲に関しては女性目線の恋愛での悲しみを歌っているが、当時(黄金期後)の世間からの逆風もあって別の悲しみにも見えてくる。
そこに強く立ち向かうメンバーたちが、
本当にかっこいい。
決して仲良しクラブじゃない、
プロとしての粋な関係も、最高だ。
楽曲を聞き漁るのと同時に
あまりにかっこいいこのグループが
どのようにして出来たのか、大まかなメンバーの動き(スキャンダルや卒業加入)とメンバーの人となりやメンバー同士の関係性についても気づいたら深堀するようになっていた。
沼、というやつだ。
・カラフル期
モーニング娘。14'での再ブレイクもこのあとすぐに勉強することになる。
またこの「モーニング娘。14'の再ブレイク物語」が「プラチナ期物語」と同じくらい最高ではないか。しかもこの2つの物語は繋がっているし、なんといっても全てが実際にあった出来事なのである(当たり前だが←)。
当時、佐藤優樹さん(まーちゃん)の
切り抜き動画がかなりバズっていた。
そして私も例に洩れずまんまとまーちゃんの虜になっていた。
(今では考えられない話だが、正直最初のほう鞘師さんとまーちゃんの区別がつかなかった。この頃の見ていた映像たちはもちろん全て「1周目」であり、後に何度も繰り返し見直すことになる2周目以降は、完全に鞘師さん中心にみることになるのだが、「1周目」は完全にメンバーと同じように私もまーちゃんに振りまわされている状態でした・・・笑)
楽曲に関しても14'はプロデュースbyつんく♂なので当然ガン刺さり。
E、、、E、、、EDMサウンドとフォーメーションダンスだと!?
言語化が追い付かないまま進んでいくMV。
ここで真ん中にいる赤のメンバーのダンスがとんでもないレベルであることに気付く。
この子が真ん中にいるだけで全体のレベルが何倍にも高く見えている、すごい。。。
こ、これが伝説のエース鞘師里保、、、!
私はまーどぅーに次ぐ気になるメンバーとして、鞘師里保を頭の片隅に置いておくのであった。
そしてまんまと
「モーニング娘。'14再ブレイク物語」に
どハマりしてしまった私は、
ついにこの物語の最終回となる
モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋
GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~
を見ることを決意する。
そう、これが私が鞘師里保推しになったきっかけの映像である。
■モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~
まず登場シーンに度肝を抜かれる・・・。
「道重さんの顔つきがあ、き、ら、かに違う」
他のメンバーも当日にかける意気込みと緊張感と凄みが溢れている顔つきをしている。
この登場シーンだけでもうこのライブが
いいライブであったことがわかりました。
しかし他のメンバーと比べ物にならないくらいの道重さんの仕上がり具合、これは見えないところでどんな努力と苦悩があったか、胸が痛くなるほど伝わってくるものがありました。
登場シーンだけで泣いたのはこれが最初で最後だったと思います。
・Fantasyが始まる
次に度肝を抜かれたのが
Fantasyが始まるの鞘師さんのフェイク。
このフェイクは高橋愛さんのパート・・・!
エースの系譜だ・・・!
このフェイクに関しては、歌声そのものももちろん良かったのですが、カメラが斜め上から引きで撮った時のアングルで見る、階段の最上段で魅せまくるエース鞘師の動きがとにかくかっこいい。気づいたら主役の道重さんや好きなまーどぅーコンビよりこの16歳の大エースから目が離せなくなっていました。
・スペシャルメドレー
私が後に1番好きなメドレーとなるスペシャルメドレーがはじまりました。
石田さん生田さんがステージ上に登場し
二人でダンスパフォーマンスをする、
そしてピアノからはじまる前奏・・・
テ↑テ↓テ↑テーン テ↑テーンテテテーン♪
シルバーの腕時計だ・・・
鞘師さんが
ステージ脇から歩いて登場してくる・・・
鞘師さんの表情に
私の肌という肌から鳥肌が立ち、
身体が震えだす。
武者震いというやつだろう、
まるで侍が今にも鞘から刀を抜いて
一瞬で決着をつけてしまいそうな、
そんなただならぬ空気をまとっている。
ほ、、本当に16歳だよね・・・?
16歳の高校1年生の凄みに
圧倒されてしまうなんて・・・
信じられない。
前半ブロックの全員でのパフォーマンスは、多少全体を気にしながらのパフォーマンスになっていたと思いますが、このメドレーは鞘師さんのソロからはじまるということで暗転を挟み、集中力がMAXまで研ぎ澄まされゾーンに入っているように見えました。
「道重さんのラストステージを絶対に最高のものにする!」
そんな思いが伝わってくる・・・
一音一音、
鞘師さんが丁寧に、かつ力強く、、
相当練習を積んできたことが
手に取るようにわかる・・・
リズム、抑揚、完璧すぎる。
鞘師さんの歌はピッチだとか技術だとかを
超越する何かがある。
・・・これって失恋の歌でしたよね?
私には道重さんに贈る歌にしか
聞こえませんでした。
そして完璧に歌い上げると歌い上げたエースの元に9人が歩み寄ってきて、列を成しはじまる「Help me!!!」。
小田さくらさんのソロパート。
ここも鳥肌ものです。
ステージ上全員が道重さんを最高の形で送り出すという同じ方向を見てパフォーマンスしているのが、このライブが最高のライブであるすべてだと思いますが、このソロパートは鞘師さんのシルバーの腕時計が鬼気迫る完璧な歌だったことで、小田さんにまた違うスイッチを押させたと思っています。
「歌は鞘師さんに負けない!」
そんなスイッチが入ったように感じました。
これが伝説のエース鞘師里保、
私は鞘師さんをちゃんと知ろうと決めました。
・16歳のエースが背負っていたもの
(道重さん卒コンを見たその直後)
こんなに泣いたのはいつぶりだろうか・・・
まさか道重さんが足をつって
「譜久村ダッシュ」が生まれるとは・・・
そんな放心状態も束の間、
私はあの鞘師さんの鬼気迫る表情は
どこからくるものなのだろうと、
鞘師さん中心にもう一度ハロー!プロジェクト、モーニング娘。をとにかく夢中になって調べました。そして調べれば調べるほど、鞘師さんへの想いが大きくなっていきます。
(現在までハロプロが続いていることは誰が欠けても難しかったと思いますが、
低迷期から逆風に立ち向かい火を絶やさなかった高橋愛さん、
その火を年の離れた後輩を育てながら外の世界に向けて大きくしていった道重さゆみさん、
初期コンセプトの完成形を迎えたプラチナ期からはじめて大きな方向転換を行うきっかけになった鞘師里保さん、
この3人の功績はあまりに大きいと思っています。)
「こ、、この子が背負っているものは・・・!
お、、重すぎる・・・!orz
しかも、この子は・・・!
どれだけのものを背負っているかを、
ちゃんと感じて、ちゃんと理解して、
ちゃんと背負っているではないか…!大号泣」
・祝!ついに鞘師推しに!
パフォ-マンスから気になった鞘師さんでしたが、すっかり鞘師さんのパーソナルな部分に魅了されていきました。
コケがちだったり
球技できなかったり
お好み焼きひっくりかえせなかったり
“完璧そうに見えて凄く不器用なところ”、
自分と年齢がそんなに変わらない後輩の事を見て「私にもあんな時期が・・」と言ってみたり
まーちゃんが道重さんや田中さんに全力で甘えている横で甘えにいきたいのに甘えにいくのを躊躇っていたりする
“お澄まししちゃうところ”、
根底には
揺るがない家族や周囲の人から注がれた愛と
ダンスをはじめとする多くの成功体験があり
“絶対的な安心と自信を持っているところ”。
そしてそんな鞘師さんは常に中心人物となり、全員の期待に応えようとしていました。
私が鞘師推しになった頃(2017年初頭)には、とっくに鞘師さんはグループを卒業してしまっていましたが、私は鞘師さんへの感情が日に日に大きくなり、何を思ったか、きっと表舞台には戻ってはきてくれないと思うけど(本気で思ってた)、
「鞘師さんがグループに在籍してきた1824日(4年11カ月29日)は鞘師推しでいよう、
同じ期間鞘師推しとして毎日過ごしてみたら鞘師さんの事で見えてくるもの、わかることがあるかもしれないし、うん。」
というトンデモ理論ですが、、、
目標ができました。
(1824日経過する前に鞘師さんが再臨するともしらずにね・・・フフフ)
■2023年12月3日現在の私
・さやしい人とは
この投稿は“鞘師さんを推すことになるまで”を書くと決めていたので、どのようにこの後鞘師推しになった私が救われていったかというお話は、また別の機会にまとめようかなと思っています。
2023年12月3日、
私は師匠・松岡茉優さんの初著書
「ほんまつ」のサイン会に参加しに、
鞘師推しのきっかけをくれたお礼を言いに、
京都へ向かいました。
そこで師匠と
「ほんと鞘師を知れたこの私たちの人生・・!
それだけで本当によかったよね・・・!!!」
とお話しすることができました
(テレビの画面のままのあのテンションで泣)。
そうなんです、
鞘師さんを知って
鞘師さんを推せることができただけで
この人生、最高なんです。
何か迷ったとき
「きっと鞘師さんならこう言うよね」
「きっと鞘師さんならこう行動するよね」と、
正論が流行り病の現代社会の中、
正しいか正しくないかではなく、
1つの美学として、
「さやしい」か「さやしくない」かで、
物事を判断して、選択して、
今日も生きることができています。
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