SHUNKI

京都で定期的に和菓子屋を営む京大農学部です 美と食について日々考えることを綴ります ※…

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京都で定期的に和菓子屋を営む京大農学部です 美と食について日々考えることを綴ります ※Instagram→@kyoto_shunki

最近の記事

「白い朝」

「白い朝」 —White Morning— 地球という太陽のほとりで、 今日もまた、 早朝というバトンを受け取った。 まだ、みんな寝ている。 豊かさと静けさを独り占めする、 贅沢な時間。 朝日が差し込み、 薄く白い光であたりは覆われていて、 世界が少しずつ目覚めていくのを、 手に取るように感じる時間。 お茶を淹れ、 窓に向かって光を浴びながら、 昨日の続きのページを開く。 繰り返す大切な儀式を、 僕らは”日常”と呼ぶ。  儚く古びるものもある

    • SDGsについて

      11/30 今日はSDGsについて。 . こんなこと言えば非難もあるかもしれないけれど、 SDGsで日本の貢献が他の先進国と比べて 不十分だとされているのは当然だと思っている。 . ヨーロッパは、 人口が少ないし、 面積もほどほどで、 盛んな産業が重工業ではない。 環境負荷や働き方に関して とても有利だから。 . だからこそ、日本は、 価値基準や方法論を外から持ってくるのではなく、 内側から生み出す必要がある。 これは、どのジャンルにでも言えること。

      • 月が綺麗だと、言える方が美しい

        11/29 月が綺麗だと、 そう思える感性を持っていたい。 星が輝いていることに気づけるように、 空を見上げる心の余裕を持っていたい。 . そこにある美しさに気付けないって やっぱり寂しいし、 なんだか勿体ない。 . 例えば、 日々、僕らが見ている世界って とても狭いし、低い。 1日のうち、 僕らが見ている世界って、 目線より下半分がほとんどで、 目線より上半分はあまり見ていない。 自分の真上なんか、 1日で1度も見ないことだってある。

        • 物差しを捨てる

          11/28 人生のうちで、なるべく早く、 “モノサシ”を捨てたい、 そう思う。 . 例えば数字という 他人と比較することができるモノサシで 自分を評価しているうちは、 上には上がいる。 . いつまで経っても劣等感に幸福を邪魔される。 . トップに立つまでのプロセスには、 努力も勿論だが、 自分にコントロールできない”定数”のようなものが幾つも存在する。 . だから、 まずは自分が、自分自身のことを、 他人と比較することなく、 絶対的に評価

        「白い朝」

          美しく思考し、食べ、生きる

          2021/11/27 美しく思考し、 美しく食べ、 美しく生きる…。 . そんなライフスタイルは、 ナチュラルで ヘルシーで シンプルで スタイリッシュ…。 . 僕はそんな未来を描いております。 . しかし、 人によって美は異なるし、 故に、 描く未来も人によって異なる。 . 例えば”食”に関して、 あなたはどのような未来を描きますか。 僕はあなたの想像にとても興味があります。 . 難しい質問ではありません。 未来は今の延長ですか

          美しく思考し、食べ、生きる

          哲学という人生のコンパス

          2021/11/26 これからは、 【哲学】の重要性が増してくるように思えます。 . なぜか。 . 変化が激しく正解がない時代となり、 空間的・時間的拘束から自由な時代となることで、 自分で自分の人生を決めなければならない場面が、 増えてくるからです。 . 哲学には2つの意味があります。 1つは、 “自身の人生観となる重要な考え方” という意味。 もう1つは、 “人類や世界に対する答えのない問いについて考える学問” という意味です。 .

          哲学という人生のコンパス

          No Nomal

          11/25 “何が標準か決める考え方を止める” このことは、現代においてとても重要です。 . 多様性が増し、 各個人がそれぞれの決断で それぞれの人生を歩めるようになった社会で、 “普通”は存在しません。 ニューノーマルという言葉も流行りましたが、 おそらくノーマルそのものがなくなる時代になるでしょう。 . 例えば、男女平等だと言って、 全ての選択肢や仕事を男女で50:50にすることは とても無駄が多いように思えます。 男女比が90:10や10:9

          No Nomal

          静と動。Quietness and Movement

          11/24 静と動。 変わらないものと、変わるもの。 不変のもつ特殊性と、変化のもつ普遍性。 . 対を成す概念によって 世界を眺める思考は大切で、 「静と動」はその内の1つである。 . 変わらず動かないものと、 変化し流動性を持つものとの共存に 美しさを感じる。 . 手前にある、レモンと黒胡麻のソースで 躍動感ある“動”を表現し、 奥にある、立方体の羊羹によって 安定した”静”を表現した。 . 「静と動」という美の提案になれば幸いである。

          静と動。Quietness and Movement

          定数と変数

          11/23 世の中は、 “定数” と “変数” この2種類しかない。 . 定数とは 自分の力ではどうにもならないこと。 変数とは 自分の力でどうにかするしかないこと。 . 定数と変数という用語は、 主に数学で使われる。 興味深いことに、 数学が苦手な人ほど、 変数ではなく、 定数を動かそうとして苦しむ。 . これは人生でも同じことが言えると思えた。 . 要領が悪いといわれる人ほど、 頑張っても上手くいかない人ほど、 自分一人ではどうに

          定数と変数

          余白。margin

          2021/11/22 余白。 . 何かが存在していれば、 何も存在していない場所がある。 . その余白に 美しさを感じられる感性を持つ。 . 余白に美を感じるのは、 日本人のDNAだと思えます。 . しかし、今日はもっと現実的な余白の話。 . 時間・お金・注意力。 これら現代人の三大コストにも、 余白は必要。 . 何かを始めたければ、 何かをやめなければならない。 . 何か、変化や成長を望むのならば、 そのために必要なコストを確保し

          余白。margin

          美の提案

          2021/11/21 人は美意識によってのみ行動する。 そう考えると、 美の提案・変遷こそが、 人の行動を変え、 ひいては、世界を変えることに繋がる。 . 自分の生きた世界と 自分が生まれなかった世界とが もし仮にあるとするならば、 自分が生きた世界が、 そうでない世界より、 ほんの少しでも美しい世界になっていてほしい。 . 人類が、ひいては世界が、 半歩でも前に進むような美の提案。 そんな貢献にしたい。 . 本日も、お会いできるのが楽しみ

          美の提案

          未来、何を食べるか

          2021/11/20 日本でも少しずつ、 環境に配慮した食が広まりつつある。 研究開発も盛んである。 この領域は、 アメリカやヨーロッパが先に進んでおり、 先日のニュースでは、 微生物の力を使って、 卵や牛乳のモトになるタンパク質を作ることができたそうだ。 . 果たして、あなたはこれらを食べるだろうか。 一度、僕らは自分の頭で考える必要がある。 経済的、地理的理由などは 全て自由なものだとして、 僕たちは何を食べるのか。 仮に、何でも食べていいよ

          未来、何を食べるか

          芸術とは、もっと身近で本質的

          2021/11/19 “芸術とは残るモノではなく、残る感情である” . 芸術と呼ぶべきものは、 物質として存在するモノ自体ではなく、 物質でも、非物質でも、 そのアートによって、 変化し、残った僕たちの感情であると思えます🖼 . 例えば料理は食べてしまえばなくなるし、 自然だって刻一刻と変化します🌤 しかし、料理にも、自然にも、 芸術と呼ぶにふさわしいもので溢れています😌 . 形が無くても、 いつか消えてしまうものでも、 “何をどう変えるか”

          芸術とは、もっと身近で本質的

          大事な決断は十分な選択肢を検討してから

          2021/11/18 秘書問題と言われる命題がある。 . 秘書に応募した100人の中から あなたは1人だけ採用する🙋‍♂️ 一人一人面接をしていき、 採用or不採用を宣告してゆく🤔 . その場で結果を決めなくてはならず、 一度不採用と伝えた人は二度と採用できない。 また、1人採用者が決まれば、その他の応募者は全員不採用となる。。 では、何人目の応募者を秘書として採用するのが最適なのか💦 これが秘書問題である。 . 結論は、37人目まで面接をするが全

          大事な決断は十分な選択肢を検討してから

          優しい付加価値

          2021/11/17 “優しさの付加価値” 先日出会った素敵な言葉。 . 目の前の世界に、 各々の付加価値を見つけることができれば、 今の世の中のまま幸せになれる。 . 頬に当たる冷たい風、 身体に染みる一杯のお茶、 あふれんばかりの子供の笑顔。 それらに穏やかな気持ちを抱く。 そんな感性を持つ。 . ”優しい付加価値” 凪の水面に、 一滴の雫が落ち、 美しく波紋を広げる。 そんな心で過ごしたい😌 #アート #美 #食 #美意識 #和 #

          優しい付加価値

          食べる循環

          2021/11/16 なぜ、自然を切り取るのでしょうか。 なぜ、風景に枠をはめ、 別の形で表現したいという欲が、 僕ら人間にはあるのでしょうか。 自然はどこか遠く、 切り離された存在のように僕らは感じているからかもしれません。 しかし、 自然に腹を空かせ、 自然を食べるのであれば、 自然と人の、 “食べる循環”の一部であると思うのです。 . Why cut out nature? Why frame the landscape? Why do

          食べる循環