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プペルをリアルに描いてみた

こんにちは!鉛筆画家の望月宗生です。

今回の写実化企画では『映画 えんとつ町のプペル』より、ゴミ人間・プペルを描きました!

いや初めてでしたよ、生き物ではないキャラクターを描くのは。

制作前のプペル構造研究から資料収集、そして制作、と慣れない事だらけで大変でしたがすごく勉強になりました😆

そしてそして『映画 えんとつ町のプペル』の海外での快進撃が続々と発表されています!

日本での第44回日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」受賞に続き、


◆第50回ロッテルダム国際映画祭
クロージング作品として正式招待

◆アヌシー国際アニメーション映画祭2021
長編映画コンペティション部門「L’officielle」選出

◆第24回上海国際映画祭
インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待


といった世界の映画祭で次々と評価されており、4月には台湾、5月末には韓国で上映されています。

世界でプペル旋風が巻き起こっていまして「べらんめぇ!あっしも応援するよぉ西野さん!」

と、てやんでい精神でプペルの写実画を描きました。

ではさっそく描いてみた感想を述べたいと思いますのでよろしくどうぞ。


◼️過去最長16時間!!


「えんとつ町のプペル」が世界で快進撃をしているからプペルを描いたってのは実は嘘で(嘘かい)、いや嘘ではないんだけど(嘘じゃないんかい笑)、

何が言いたいかっていうと、前々からプペルは描こうと思っていたけど一身上の都合でなかなか描けず、このタイミングを契機に描いたよということです。

実は今年1月に渋谷で開催されていた「えんとつ町のプペルができるまで展」に足を運び、プペル研究をしていました。

その展示会では各キャラクターの設定などが見れるんですが、出版されているART BOOKには載っていないプペルの素材や構成がそこには書かれていたんです。

これがだいぶ役に立っていまして、構造理解や制作の素材集めの助けとなりました。

ボロ傘、電気スタンド、コード、金属バケツ、望遠鏡、折りたたみ単眼鏡、傘の持ち手、ゴムと金属のラッパ、ゴム手袋、、

さすがゴミ人間、いろんな物で構成されてます。最初はゴチャゴチャしててどうなってるのか分からないプペルの顔でしたが、ひとつひとつ見ていくと次第に構造を理解することができました。

構成を理解し、素材が集まったら残るは制作!

と意気込んだのもつかの間、引越しやアポイントの増加や絵画の依頼などなど、制作するタイミングがなかなかありませんでした…

「じゃあここはもう焦らずに、プペル関連の発表のタイミングに合わせて描こう」と思い、微力ながらも情報解禁時に一緒に盛り上げることにしました。

制作はプペルの構造を理解した上でするのですが、難しかったのが影の想定です。

たくさんの物がバラバラに合わさっているので、どこにどのように影が落ちるのかイメージするのが大変でした。

物の形状や距離感で陰影のつき方も変わってくるので今回はとにかくイメージ、イメージ、イメージ!笑

その辺は前もって分かってはいたので気合いが必要でしたが(実際制作は過去最長16時間!)、海外の国際映画祭の素敵なニュースはとてもモチベーションになりました✨

これからもっともっと世界へ広がってくれると嬉しいですね♪


◼️興奮すると変態になる僕


プペルはゴミ人間というのもあって、素材はなるべく汚れてたりキズをつけたりしました。

しかしゴミの集合体とはいえ田舎者のなまり方で喋る人間くさいプペル。なので制作中もなるべく生き生きと見えるように描きました。

その甲斐あってかTwitterで「プペルが生きているかのようですね」とリプライをいただけて、分かってくれる人いるんだなぁ🥺✨と感動してます。

「ゴミで構成されている、生物ではない人型の何か」を描いてみて、自分でも今まで意識してなかったことに気がつきました。

僕は昔から生き物、特に人間を描くのが好きでした。逆に建物や車、ロボットなどの無機的なものは苦手で。

苦手というより簡単過ぎて描いててつまらないんですよね。いや〜もう

完全に嫌みですね笑

なかなか上手に絵が描けない人からしたらぶん殴りたくなるセリフ。うん、殴っちゃいましょう。

いや、ほとんどの無機物って「直線!」「曲線!」って感じで型が理屈的に決まりきっていて。答えがあるのがどうにも苦手なんです。

質感も均質的で描き込み甲斐がない。。

ただプペルは生き物って認識でいるからでしょうか、なぜか無機物を描いてる感じがせず不思議でした。ドラえもん的な感じなのかなぁ?

で、無機物と違って人間とか動物はだいたいの型はあるものの個体差があるし形もいびつです。

人間の肌の表現だってとても曖昧で複雑なんですよ。

骨、筋肉、血管、脂肪、皮膚、体毛がある。

そして各部位によってそれぞれ厚み、色、質感、透過度合いが異なり、それらが織りなすハーモニーはまさに無限!!

この有機生命体は毎回僕に答えのない問いを課してくるのです!!

ああ、なんて魅力的なんだろう…!!答えなき人間を追求して表現するという行為は!!!!

…おっと、失礼。つい興奮して僕の変態の部分が漏れてしまいました。

つまり人間という物体が好きなこんな僕ですから、日々目にする人々から自分でも意識してないところで人間らしさをインプットしてしまってるんですね。

人間の自然なたたずまいってピシッと平行、垂直じゃないですよね?偏り、ひねり、重心移動など“ゆらぎ”があります。

こういうことを日常で無意識に見ているから、生物ではないプペルもさほど苦労することなく“生きてる感じ”を表現できたのだろうと気がつきました。

「ここがこうなっていれば生き物のように見えるよ」とかじゃないんです。

生き物独特の“ゆらぎ”が表現できてるかできてないか、ですね。


◼️世界で戦うために必要な条件


サンドウィッチマンの富澤さんに「…ちょっと何言ってるか分かんないっすね」と言われそうな僕の変態性が露呈しちゃったので、ひるがえって真面目に世界戦について語りましょう。

冒頭で述べました通り『映画 えんとつ町のプペル』は海外の国際映画祭に招待やノミネートをされて高い評価を得ています。

えんとつ町のプペルは2011年から物語を書き始めたそうで、映画公開が2020年末。

西野さんが物語を考え、絵本を制作し、届け方を工夫して、映画制作までこぎつけ、そして公開に至るまでおよそ10年です。

当時の小学4年生が新成人になるまでの間に同じ作品とずーっと向き合って、作り続け、届け続けたんです。

もうこれね、変態の所業ですよ。

これだけの時間と労力を費やした作品だからこそ、世界で評価されているわけですね。

もちろん単純に時間と労力さえ費やせば必ず世界で評価されるとは限りませんが、世界進出するには世界に匹敵するクオリティのものを差し出さなければならないことが分かります。

この変態的追求力が世界で戦うための最低限必要な力なのは間違いない。

前章で冗談めかして僕の変態性をお披露目しましたが、真面目に言うとこの変態性をどのように社会に提示できるかがポイントなんじゃないかと。

変態的追求(ハイクオリティ)社会に役立つ形にして適切に届ける(伝える)ことが世界で戦うための条件ですね。

僕もアート活動を始めた当初から世界トップクラスになると決めていました。
(その話は別で詳しく書いてるので良ければぜひ↓)

でも僕はこれまで世界で勝負するには足りないものだらけだったので、西野さんのストーリーからはめちゃくちゃ学びがありますし、オンラインサロンの記事も毎日の学校みたいに勉強してます。

◎変態的追求をする

◎社会に役立つ形にする(誰かの願いを叶える)

◎適切に届ける(伝える)

クリエイターが世界で活躍するためには最低この3つの行動が必要であると言えるんじゃないでしょうか。

僕はアート活動を始めて今年で12年になりまして、ひたすら鉛筆画を描いてきました。

そしてこれから世界戦に打って出ます。過去に一度挫折した世界戦です。

このようなタイミングでえんとつ町のプペルに勇気をもらえて、西野さんのオンラインサロンで世界での戦い方を学べて良かったなぁとプペルを描きながら改めて思っていたのでした。

ではでは、プペルを描いてみた感想は以上になります。

次のキャラもお楽しみに!

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