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ローマ紀行

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2019年5月22日(1日目)
バルセロナからローマに移動。夕方は時間があったので、散策も兼ねて行けるところまで行ってみた。


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<パンテオン>
この日、日が傾いてから来たので、光はそこまで強くなかったが、天蓋から差し込む光のみで、中はかなり明るかった。
次の日に訪れた時、まだ日が高かったこともあり、射し込んでくる光がとても強烈で、神の為の空間であることも頷けるほどに神秘的な体験だった。


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<カンピドーリオ広場>
ミケランジェロによる床の模様は想像していた通り、美しいものだったが、実際には、中央から緩やかに勾配が取られており、周囲の建物との関係性など、細部まで良く考えられていることがわかった。


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2019年5月23日(2日目)
コロッセオに始まり、ローマの街を端から端まで歩き廻った。あとで歩行距離を確認すると、この日だけで33kmも歩いていた。


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<コロッセオ>
実際にその中に足を踏み入れると、その巨大さにただただ圧倒されるばかりで、これが2000年近くも前に作られていることがとても驚きだった。


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<フォロ・ロマーノ>
ローマ時代の遺跡群は、破壊と風化により、残された部分はそれほど多くなく、当時のローマ人の生活を完全に想像することは難しいが、それでも高度な文明によって建築が築かれていたことは窺い知ることが出来た。


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<テンピエット>
その後の多くの建築家に影響を与えたと言われる、この小さな聖堂は、彫刻とも思える程に非常に美しく、均整が取れた造形はとても素晴らしかった。


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<サピエンツァ宮>
ボッロミーニによるバロック様式の建築で、中庭から見える、楕円の曲線によって作られたファサードと回廊が、とても素晴らしかった。


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<ナヴォーナ広場>
ベルニーニ とボッロミーニの彫刻を揃えたこの広場は、細長い形状を取っており、そのためか、周囲の飲食店の前に並べられたイス・テーブルにたくさんの人がいて、会食を楽しんでいた。


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2019年5月24日(3日目)
今日はローマ旧市街からは少し離れたところを見て回った。旧市街から離れると、また違った雰囲気になり、現代建築も見ることが出来た。


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<ヴィラ・アドリアーナ>
郊外にある皇帝の別荘は、その姿をほとんど残していないにしても、その広大さを感じ、優雅さを想像することが出来た。


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<ローマ国立21世紀美術館>
ザハ・ハディドの綺麗な曲線によって作られた空間は、写真で見ると過剰な表現として写っているが、実際にはその内部空間も外部空間も、良く整えられていて、気持ちの良い空間を演出していた。


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<アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムージカ>
特徴的な外壁は、一見すると木造の軒桁と野地板の外被を鉄骨で支えているハイテクな構造で、高い構造意匠を垣間見ることが出来た。


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2019年5月25日(4日目)
最終日。サンピエトロ大聖堂に入るため、三度目の正直で早朝に並んだ。サンピエトロの後はベルニーニとボッロミーニの教会を見て、全ての行程を終了。


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<サンピエトロ大聖堂>
これまでに見た宗教建築の中で最も壮麗な空間で、その手間の込んだ装飾は、まさに息を飲む程に美しかった。


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<サンタンドレアアルクイリナーレ教会>
後述のフォンターネ教会と同様に、狭い敷地のため、教会建築では珍しい、横に広い楕円の空間構成となっている。また、壁や柱が赤い大理石で仕上げられており、それがとても特徴的で、美しい空間だった。


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<サンカルロアッレクワトロフォンターネ教会>
真っ白に仕上げられたバロック様式の天井はとても素晴らしく、狭い敷地の中で荘厳な空間を見事に作り上げていた。


<まとめ>
ローマに来てから、最も印象的だったのが、旧市街の路地だった。建物の外壁と石畳に囲まれた路地は、入り組んでいて、その細い道を歩いていくと、急にちょっとした広場のような広い空間があって、そこにイスとテーブルを並べて、パラソルやオーニングを広げて、みんなご飯を食べたりお酒を飲んだりしている。とても親密で、居心地の良い空間は、見ているだけでこちらも楽しい気持ちになった。
ローマ旧市街では、飲食店やショップがいたるところにあるが、それが路地との関係性を持っており、空間の使い方がとても良かった。

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