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ジョナサン

知らぬ間に大人になってしまったので、僕は14歳に近い22歳です。

14歳の頃の僕は、お笑いと、音楽と、ももかちゃんが大好きでした。

中学二年生の夏休み、訳あって部活に出られなかった僕は、家でボーーーーーッとしていました。

サイダーのアイスを食って頭がキーーーーッンとなっていました。

そして家からGEOまでの1.2Kmを日々往復していました。

毎日、旧作のお笑いDVDを借りまくり、中古のCDを買いまくるのです。

家に帰って、さまぁ~ずさんのコントを見ては俺もこんな風に人を笑わせたいなぁと思い、going steadyのさくらの唄というアルバムを聞いては彼女と銀河鉄道に乗って宇宙を旅したいと本気で思っていました。

僕はむちゃくちゃ人を笑わせて大スターになっていて、宇宙旅行をしていて、ある日大迷惑をかけたり、センチメンタル通りを歩く僕の隣にはその子がいて、時が一生止まってほしいと思えるような瞬間を好きな子と過ごして、すばらしい日々を送るのだ。

すべて妄想の中で、自分の中で完結して幸せになれるのです。

※その子には1年間好きな気持ちを抱えて、
中学三年生の時の合唱コンクールのお疲れ様会の時に告白をして普通に振られました。普通に。

向井秀徳の言葉を借りると、その時の気持ちが、その時聴いていた曲が聞こえてきたり、夏の匂いやその時に似ている風景や日差しの角度と一致したときに思い出されるのです。

ライブが休みになりすぎて、感傷に浸る時間が多すぎてセンチメンタル過剰。

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