仕事ができる人が「教えてもらう」ことを大事にする理由
「経験だけで生きようとしたら人生300年あっても足りないよ」
僕が20代前半の時に社会人経験が30年以上ある人から言われた言葉だ。
そして、この一文は僕の中では数千万円の価値にも匹敵するものだと今でも感じている。
なぜか?
自分自身がそのことを理解したことで、人生をショートカットできたと感じるからだ。
経験してみないと分からない人になるとどうなるか?
例えば受験勉強とかスポーツとか何でもいいが、何かを目指そうと思った時に、必ず先生やコーチのような自分よりも経験がある人から教えてもらうことが当たり前だと思う。
なぜなら我流でやろうとしたら遠回りをすることになるから。
僕はゴルフをしたことがないけど、もしやるとなったら、必ずゴルフスクールにまずは通うことになると思う。
だって、クラブの握り方から種類、ルールまで何一つわからないから、その状態で打ちぱなしに行ったとて、絶対に空振りしかしないだろうということは目に見えているからだ。
この前、カタンというボードゲームをやったのだけど、その際に説明書を読んだが、全然ルールが頭に入ってこなかった。
でもルールを知っている人がやりながら教えてくれたから、段々と理解できて1時間も経った頃には自走してゲームを楽しむことができた。
これはゲームだからまだいいかもしれないけど、仕事や人生という枠組みで捉えたときに、我流のスタンスでは人生をすごく遠回りすることになるのではないだろうか。
逆に、教えてもらうということを意識するだけでも、何倍も早く自分自身が成長できるし無駄な時間を使うことがなくなる。
人間は自分の知らない世界を認識することはできない
もっと言えば、人は自分が知っている世界の範囲の中でしか選択をしないので、教えてもらわなかったら一生かかっても知り得ないようなこともたくさんある。
森岡毅さんというマーケティングの世界でとても有名な方が「苦しかった時の話をしようか」という本の中で、「世の中には自分の24時間を使って稼ぐ人と他人の24時間を使って稼ぐ人の2種類いる。そして、そのことを知らない人は一生そのことを意識することなく自分の24時間を使って稼ぐということをする」というようなニュアンスのことを書いていたが、まさしくそういうことが往々にして人生で起こる。
つまり自分が知らない世界は認識することができないので、選択肢にすらならないだけでなく、目指そうともせず、結局それを知るきっかけがなかった人はそのまま人生を終えていくのだという。
(正直それだったらまだ幸せで、もっと不幸なのは後戻りできない状態になった時に知ってしまうことだ)
だからこそ、そうならないためには先人の知恵を借りるということはとても大事だし、それをしないということはとても勿体無いことなのだ。
なぜ教えてもらうことに躊躇うのか?
ここまで述べてきたことからも、教えてもらうことは大事だということは理解できたと思う
では、なぜメリットしかないと頭ではわかっていても実際には教えてもらうということをする人が少数なのか?
それは
①教えてもらう=自分の頭で考えていない、恥ずかしいことと感じている
②自分の考えが絶対だと思っている(プライドが高い)
③単純に面倒くさい
ということがあるのではないかと感じている。
ちなみに、上記の3つについては自分の過去を振り返って感じていたことだ。
だからこそ、僕にとっては「経験だけで生きようとしたら人生300年あっても足りない」という言葉が転機になったのである。
「人に教えてもらう」ということを教えてもらうことがなかったら、今は人生を遠回りしていただろう。
そういう意味で今回の内容は特に若い人にとっては非常に重要なことだと感じている。
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