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共感力よりも共感される力

共感することは大事って言いますよね。

もちろん大事だと思います。
でも、人を動かしたり影響を与えたいと思ったら共感だけでは到底難しいと思います。

なぜなら共感することでどういう事が起こるかというと、相手が満足するだけだから。

それなので、共感することはハードルを1段超えただけで、まだまだやるべきことはたくさんあります。

今回のテーマは共感される力。

それでは、これについて解説をしていきたいと思います。

共感されるには、身近なものに例えること

まず共感される条件としてはどんなことがあるでしょうか。
色々とあると思いますが、今回は2つだけ紹介します。

①相手が理解できる表現で語ること
②相手のメリットで語ること

①を考える上で重要なことが、そもそも共感とは何か?ということ
それは「相手が知っている」という状態です。その状態にさせることができれば、相手を共感させることができたと言えます。

まずその前提が大事です。

例えば、スティ ーブ ・ジョブズは 「iphone 」の発表会で 、次のような表現をしました 。

本日 、革命的な新製品を3つ発表します 。
1つめ 。ワイド画面 、タッチ操作のipod 。
 2つめ 。革命的携帯電話 。
3つめ 。画期的ネット通信機器 。
タッチ操作の ipod 、革命的携帯電話 、画期的ネット通信機器。
おわかりですね ?独立した 3つの機器ではなく 、 1つなのです 。
名前は 、iphone。アップルが電話を再発明します 。

iphoneの場合は、世の中に全く出ていないサービスでした。

人間は自分が知らないものに対しては否定的な反応をする傾向があります。
そこでスティーブは既に存在している製品を例えたものを組み合わせた説明をした訳です。

このように、相手の頭で想像できる表現で語ることが共感される第一歩としてすごく大事です。

相手のメリットに訴求する

そして、それができたら相手のメリットに訴求するような話し方をします。

一番わかりやすいのが、親が子供に「勉強しなさい!」っていう例。
言われた子供としては、納得していないので反発したくなります。

例えばそれを以下の表現にすればどうでしょうか?

「人生というロールプレイングゲームの経験値を上げるには勉強が必要だよ!レベルアップしましょう」

これで刺さるかはわかりませんが、ゲーム好きな子供だったらRPGでレベルを上げることに関心があるはずです。

それを人生をゲームと例えて、リンクさせるようにすれば、なるほどっていうことで自発的に勉強してくれるかもしれません。

要は①を使って相手が想像できる表現で、②のようにメリットを語ることができれば、相手は共感して動いてくれる可能性が高いと思います。

相手が外国人、子供だと思って接する

それなので商談において、相手を外国人や子供だと思って、提案することが大事です。

たまに地方のお客さんに英語を使って話す人がいますが (PDCAとか、アルゴリズムとか)、そうすると先方がリテラシーない場合は、話を聞くのを途中で止めてしまいます。

それなので、常に意識することは分かりやすい表現をすること。この分かりやすいというのが、相手がイメージできる表現と言い換えられます。

この比喩を用いる行為は、あるもの一回を抽象化して、別の具体的なものに変換する作業になるので、まず自分が伝えたいことの本質を理解していないとできません。

それなので、すぐに実践できるものではないと思いますが、常に「例える」を日常で意識して使うと自然とできるようになりますので、ぜひ試しに意識してみるといいと思います!


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