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#フリーランスしくじり話 その1

シューズデザイナー ミヤジマリカさんのnote「契約やお金の失敗も共有できたらいいのに」を拝読して。そうそう、皆人知れず失敗を乗り越えて今があるんだよな〜と。

ぼくもフリーランスのイラストレーターとして活動して13年、これまでにたくさん「失敗したなぁ」と思うことがありました。

小さいものから大きなものまで数え上げればキリがなく、その話だけで一晩語り明かせるほどです(誰かよければまたぜひ🍻)。

中でもやはりそれは駆け出しの頃に多く、今回のお話も会社員を経てフリーになってすぐのお仕事で盛大にしくじったお話です。


はじめての広告のお仕事

カットイラストなど小さなものはちょこちょこと受けていたのですが、それは当時まだ経験のない広告分野のお仕事の話。

ぼくが個展に出していた絵がとある広告代理店の人の目にとまり、それをそのまま買い取ってとある企業広告のメインビジュアルに使いたいというご依頼でした。

好きに描いた絵を加筆も修正もなしでそのまま使ってもらえる!?えっ、いいいの!?と、驚き興奮したことを覚えています。そんないい話もあるんだな〜と能天気な顔をしていたのではないかと思います😇。


契約条件?なにそれおいしいの?

描いた絵を2点、たしか10万円ずつくらいでした。計20万円。独立したてのぼくにはありがたすぎる高額報酬!!と思い、深く考えず受け取りました。そう、この時のぼくにもっと知識があったなら…。。。


本来であればこうしたお仕事ではまずはじめに

・使用媒体や範囲
・使用期限
・期限を超えて使用する場合の更新料
・掲示期間中の競合他社との取引の可否

などをはっきりとさせておかねばいけないのですが、当時はそんなことが必要だとは知らず。金額以外の契約条件的な事は何も話をしていません。


後から事の重大さに気がつく

その広告は企業のウェブサイトから雑誌、全国主要都市の駅などで街頭広告にもなる、かなり展開の広いものでした。

もちろんたくさん使われること自体は喜ばしいのですが、あれ、、これってこんなに扱いの大きなものだったのか…。と、その時はじめて気がつきます。浮かれていた顔の表情がスッと真顔に。。

だからと言って、いただいた報酬では合わないようなのであとから追加で…なんて事は言えません。はじめに条件をしっかり確認していなかった自分の落ち度です。

さらにその広告は1年後も、2年後も使い続けられ、かるく5年以上はそのままでした。もちろん使用期間を定めていないので、これについても今更何も言えません。


後悔、そして学んだ

5年もそのままだった街頭広告、最後の方は日焼けで色も飛んでしまうような状態にまでなっているのに、それでも何も言えずいつか掲示の終わる日をただ待つという、苦行。

何より辛かったのがその期間中、同業他社からの依頼があったのにもかかわらず断らざるを得なかったという状況。もしかしたら好条件のお仕事だったかもしれない、その後長くお付き合いができるクライアントかもしれない。でも受けられない…。。。その仕事があることで起こる機会損失

5年以上、いろいろな媒体で全国展開、しかも他社の仕事を受けられない。

はたしてこのお仕事の報酬は20万円で適正だったでしょうか?いえ、そんなはずはありませんよね…。無知だったばかりに結果大損をしてしまったのです。


今なら出せる、強気の見積もり

今だったらいくらで見積もり出すかな。こんな感じかな。

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だからどやっちゅうねん。ですね。時すでに遅し。高い勉強代…

現実的にこれが通るかどうかはわかりませんが、全国展開の広告だし、5年間使ってもらう+その間競合のお仕事ができないと考えるならこれくらいあってもいいよね〜?という気持ち。


知識をもつことは自分を守ることになります。お金のことだけでもたくさん失敗もしてきましたが、その度にぼくは強くなる… なれて… いるのでしょうか。


あっ

この見積もりはあくまでも参考なので、ご新規のお客様、どうか恐れずお仕事のご相談くださいませ…^^

こんな絵を描いてお仕事をしています。








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