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日々の雑感 day23【心理的安全性② リーダーの重要で決定的な役割】

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「企業が繁栄するかどうかは、あらゆる階層の社員の主体性、想像力、情熱をひきだせるかにかかっている」(ゲイリー・ハメル)

☆心理的安全性のよくある誤解と社会背景

上手はゲイリー・ハメルさんの図表をもとに研修資料等で自分が使っているものです。

エイミー・エドモンドソンさんの伝える「相互影響度の高い業務環境」という話も含め、今の世の中は目の前の単純な作業を行えばいいという状況からはどんどんとかけ離れて進んでいます。

例えば、キャリア教育やアクティヴラーニングの世界で日本の学校は、いよいよ教師の限界を超える状況となってきました。
キャリアの中で多様な社会や多様な人とのつながりを持たない教師自身が、自分の体験、体感、実感を経験として生徒にその本質を伝えることが出来ないからです。

そして、これは教師という役職のみならず、多くの管理職が主体性、創造性、情熱を欠いたまま、役職に相応なものを不足したままその地位にあるというアンバランスさがもたらしているともいえます。

Googleにおいてリーダーがコーチングを学ぶ事は必須となりますが、その目的は、メンバーからこの上位3つの能力を引き出していく為に不可欠だからです。

これまでの日本的な最も専門性を高めたリーダーが、その専門技術を部下に教えるというティーチャーとしての管理職では、その先の世界には入れないのです。

昨年の全国高校生マイプロ・長野県大会のある発表で女子高生の子が

先生が掲示板に主体的に行動しよう!と貼った瞬間に、生徒の主体性が存在しなくなる

と主張する一幕がありましたが、上からの指示、命令が日常化している環境において主体性が育まれることはないのです。多くの学校、会社の管理職は「主体性がない」学生、社員を嘆きますが、その原因は上司である彼ら自身にあり、その要因は主体性を育む為の環境を用意できない学校や会社そのものの環境にあるのです。

主体性においては「自己責任100%」ということは全くなく、むしろこうした上司の言動や環境に主たる責があるということを認知すべきでしょう。

☆心理的安全性の三要素

ピョートルさんは心理的安全性を「メンバー一人、一人が安心して、自分が自分らしく働けること」と説明しています。

そして、その為の条件として

・自己認識

・自己開示

・自己表現

の三要素がきちんと出来る事と伝えてくれています。
これはもちろん、自己認識、自己開示、自己表現ができない個人が悪いのではなく、そうさせないリーダー(教師、上司)やそう出来ない環境を作っている側に問題があるという事です(大事なので繰り返しておきます)。

つまり、心理的安全性とは、集団(グループ、チーム、コミュニティ等)を大前提とした特徴を指す言葉だということです。

一部の人、よくあるパターンではリーダー的ポジションの人間だけが自己満足な感情に満たされているような場合は、そこに心理的安全性はありません。

真の心理的安全性の高い環境では、全員の認識がほぼ揃っていることが分かっていて、はっきり言える人、言いにくい人。まず考える人、まず行動する人と性格、個性における個人差はあれど、「この場は心理的安全性が高い(低い)」と感じています。

この為、心理的安全性とはリーダー的ポジションの人が自ら主体となって集団に導入し、定着させるべき風土、文化といえるのです





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