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賛成!


会派を代表して、行った。
令和5年度 群馬県一般会計決算及び特別会計決算、公営企業会計決算の賛成討論の理由を
ここにアップします。
令和5年度を振り返ると、世界を苦しめ、
世界市場を停めていた、新型コロナが2類から5類に移行され、私たちに、当たり前の生活が戻ってきました。

経済も自律的に循環できる環境が整い、消費も改善され、高い賃上げや企業の高い投資意欲など 前向きな動きも見られました。

他方、人々はコロナ禍で心に傷を負い、ストレスを感じながら、生物として その思考を変化させていったようにも思われます。
そして社会が再稼働するごとに「その歪み(ひずみ)」が浮き彫りになっていき 残念ながら世界は分断へと向かっていきました。

そこを起因として マクロ経済は、
世界的な物価上昇、それを受けた急速な金融引き締め、金融システム上の不安の高まり、世界の金利差や景況感の違いで金融資本市場は フレが大きくなりました。

私たち県民の生活も、エネルギー、食料を含めた物価高騰や大規模な金融緩和の見直しなどは、社会・経済の転換点を感じさせたのではないでしょうか。

この難局の中、山本知事をはじめ、職員の皆さんは、県民や事業者の物価高支援、県民幸福度の向上、未来への投資、人への投資など真摯に取り組んでいただきました。

具体例を上げますと、まず物価高支援。
医療、介護施設、保育所、児童養護施設等への支援金の支給や、
燃料・飼料価格等の高騰により影響を受けている畜産農家等に対する支援など、国の交付金を活用しながら 物価高騰対策を行いました。

また、特筆するべきは、
「こども医療費無料化」
令和5年10月から高校生世代まで対象を拡大しました。
県内一律、通院・入院を問わない、所得制限や窓口負担がない、
全国トップクラスの手厚い制度となりました。
私も小学生、中学生、高校生3人の息子の父親です。
何かとお金のかかる子育て世代にとっては本当にありがたい。 
知事の英断 大いに評価いたします。

更にこの文脈でいうと、小児医療センター再整備に向けたマスタープランの策定。
また、小児医療センターの敷地内にできた「医療的ケア児等支援センター」の設置、これもも評価いたします。
医ケア児のお母さんたちは、とても喜んで活き活きと活動されています。

また、角度を変えますと 災害レジリエンスNo.1の実現
・激甚化する災害から 県民の命と 財産を 守るため、
水害対策や 防災インフラの整備、避難のサポートなどの 防災・
減災対策を実施しました。

また、未来への投資に 目を移しますと
・県立赤城公園について、民間活力を活用しての整備に着手。
・「GunMaaS」や「EGシェア」など 新たなる価値創造にも着手しました。
人への投資としては、
・全国初のデジタルクリエイティブ人材育成拠点「tsukurun」
において、デジタルクリエイティブコンテストなどを実施。

・また、アルメニアの「TUMOセンター」の導入に向けた調査等を
行い、今年度Gメッセ4階に完成しました。

・始動人育成に向け、OECDが実施する
「社会情動的スキルに関する調査」に
国内で唯一参加するとともにモデル校での実践研究を進めました。
この調査をしっかり教育に活かしてほしいと思います。

また、昨年委員長をさせていただき
教員の多忙化解消や 公立高校の施設整備 、
部活の地域移行など日常・足元の教育にも
もう少し予算と力を割いていただきたいとも思いました。

次に一般会計決算の概要 数字について ですが
・令和5年度一般会計の決算額は、歳入が8,257億円、
歳出は8,095億円となり、実質収支は 161億円でありました。
コロナ関連 国庫支出金返還 予定額分の28億円を除いても
65億円の黒字を確保してます。
・県債の年度末残高は、前年度に比べ341億円減少しています。
・財政調整基金の年度末残高は、前年度に比べ275億円増の
920億円となっています。
・令和5年度決算に基づく 健全化判断比率は、すべての指標が  早期健全化基準を下回っており、着実に財政の健全化を進めていると思います。
引き続き、財政の健全性に十分に配慮した予算編成を行うよう要望します。

続きまして 公営企業会計です。
・各公営企業の運営については、経営の基本原則に従って
概ね適正に運営されているように思われます。

・企業局関係では、電気事業での供給電力量の減少や水道事業での料金改定の影響などがあったものの、団地造成事業において産業団地の分譲面積が増加したことなどにより、前年度と同程度の利益が確保できています。
引き続き、経営基本計画に基づき、効率的な経営に努めながら、一般会計への繰り出しなどを通じて、積極的に地域貢献していくことを望みます。

・病院事業については、4年連続で黒字決算となっていますが、
更なる経営改善に努めながら、県立病院としての役割を果たしていただきたい。
また、現在進められている小児医療センターの再整備により、あいてしまう北毛地域の小児・周産期医療も含め一層の充実を図っていただきたいと要望します。
・流域下水道事業については、
経常損益が若干の赤字となっているが、引き続き、施設等の計画的な改修や耐震化などを行うとともに、収入確保に努めていただきたい。

まとめ ますと
・以上、評価すべき主な成果を述べいてきましたが私たちの会派としては、
この決算はおおむね適正に執行されたものと認めます。
冒頭も申し上げましたが
国内外において 未来への見通しが難しい時代。
次の時代への過渡期のようにも思われます。

山本知事の向かう方向への嗅覚、そしてエビデンスを起因とする
「未来を切り拓く手法と手腕」は大きく評価しますし、チェックは引必要ですが 任せられると私は感じています。
では、私たち県議会は何をするべきか?
先日の衆議院選挙で気がつきました。
県民が 何に困り、何に不安を抱いているのか?
企業や業界・団体だけに目を捉われず
地を這って 県民と向き合い この課題をどう解決するのか? 
ここで 知恵を絞り 論争する。 

昨年度も、また今年度も自民党と知事との折衝の中で発言し手厚く補正予算で組んでいただきましたが。
例えば、横断歩道等のラインや河川や道路の草刈りなど、地味な仕事ほど 多くの県民は望み喜んでいただきます。
もっと、そういう声を拾える政治でありたいと思います。

また私たち地方議員が 市井(シセイ)の声を国に届ける 
時に国会議員に突き上げるような想いも
役割として 持たなくてはならない。 

このことで 二元代表制の一躍を担っていかなくてはならないと思います。
議会の声がもっと反映されるように
私たちも努めていきます。
群馬県政のさらなる発展のため、県民の幸福度向上のため
今後とも効果的かつ効率的な予算執行に努めていただくようお願い申し上げ、
賛成討論とさせていただきます。


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