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【1分解説】企業価値の向上と会計指標の関係とは?

※1分間で読める600文字以内でお伝えします。

企業が目標として掲げる会計指標は、業界や企業により様々です。しかし、どの企業も「企業価値向上を目指す」としている点は共通しています。今回はその理由を探ります。

各社が掲げる経営目標

企業経営者が語る会計指標はさまざま

上記は、かつてトヨタ、アマゾン、日産の経営者が投資家に示した会計指標です。いずれの経営者にも言えることは会計指標という「共通言語」を用いて自社の現状や将来への道筋を説いていることです。

しかし、各社が用いた会計指標は様々です。トヨタはROEROAを取り上げて、自社の優位性を説こうとしています。アマゾンは、フリー・キャッシュフローの向上を自社の財務上のフォーカスとしています。日産は、投下資本利益率(ROIC)を用いて、数値目標を掲げてきました。

なぜ、各社が掲げる会計指標はバラバラなのでしょうか。

企業価値と会計指標の関係

企業価値と会計指標の関係

あらゆる企業は企業価値の向上を目指しています。企業価値は「企業が将来に渡って稼ぐ能力」に基づいて算定されます。しかし、その算定プロセスは複雑かつ、将来予測が関係するので不確実性も高くなってしまいます。

曖昧で使いにくい企業価値の代替指標として、企業は各種の会計指標を使っているのです。つまり、企業価値向上のためのベンチマークが会計指標というわけです。

複雑な企業価値の算定式をシンプルな会計指標に変換することで、社内外のコミュニケーションも容易になり、現場の意思決定にも活用することが可能になるのです。

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