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過去作をまとめてみて

先日参加したコミティア138は売上が好調でいつも以上に楽しかったです。これまでは精々20部くらいだったのが、今回はなんと100部以上も売れたのです。1つ前のコミティア137で出した本をティアズマガジンのPush&Reviewに掲載して頂いたおかげだと思います。感想を送って下さった方には感謝しかありません。

今回のコミティア138には過去作をまとめた本を新刊として出したのですが、それを編集するにあたって久しぶりに過去作を全て読み直してみました。これまでに6本の短編漫画を描いてきたのですが、その内の2本は今読むと、当時何を思ってこんな物を描いたのか…と疑問に思うほど微妙な出来で掲載を見送りました。

漫画家を目指すとなると賞を取る事に意識が向いてしまい、それが変なプレッシャーというか、ちゃんとしたものを描かなくてはという気持ちにさせられ、伸び伸びと漫画を描く妨げになっていたのかもしれません。何か深い話を作ろうともがいている感じが所々に透けて見えるのです。それと新人にありがちな事なのかもしれませんが、編集さんの修正に対応しているうちに、そもそもどんな物を描きたかったのかを見失い、ただただ作品をまとめる事に力を注いでしまっていたと思います。何れも自分も実力不足によるものなので、もっとネームを練り上げる力を身に着けたいです。

しかし落ち着いて過去を振り返り、今の自分と比較することで実力が少しずつ上がってきているのは実感できたのと、自分の長所と短所もハッキリしてきたので引き続き頑張りたいと思います。ずっと小難しいSFばかり書いてきたので、次はSFでももっと気楽で明るいものを描こうと思います。

ちなみにコミティアで販売した本はこちらでも買えます。(宣伝)

https://shunke.booth.pm

自分は昔から絵がコンプレックスなのですが、最近はちょこちょこ褒めてもらえる事が増えてきて嬉しいです。というか初めて描いた漫画と今の絵を比較すると元がいかに下手だったかが分かります。

美大受験の時に散々描いてきたにも関わらず、手を描くのが苦手なので最近は手の教本を買ってそれを模写しています。

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