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2022年…「若手お笑い芸人」に思うこと

<注>
・当方、底辺の中年放送作家。
・かつ、売れてない。
・お笑い番組の経験はほぼ皆無

 ってことを大前提にしているので「なんだこのおっさん。偉そうで胸くそ悪い!」と直感で思った人は直ちに見るのを止めて下さい。


 見る覚悟が出来た人のみ、スクロールをお願いします。

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 あの…平成生まれで未だ全く芽が出る気配の無いお笑い芸人の皆さん…。
 「本当に売れたいの?」って思うんだけど。
 俺の周りだけなのかな?
 「努力の仕方が違う!」って思う人たちがわりといて。 
 その理由をいくつか。


なぜ、動画(YouTube)をやらない?

 今や自分たちの情報を発信する動画プラットフォームを持つことはお笑い芸人の必須条件だと思う。
 最低でもTikTok、出来ればYouTubeのチャンネルを持ち、情報(ネタ)を発信しないとなかなかお客さんに見つけてもらえない。
 現に…

 高校生が好きな芸人の1位がYouTuber『平成フラミンゴ』って女性コンビ。
 ランキングで1位になるまで、(逆に)昭和世代の俺は知らなかった…。
 そう考えると、テレビで超絶ブレイクし今や見ない日はないフワちゃんも、元を辿ればYouTubeだし。
 テレビを見ない若者が増える中で、なぜテレビに出ようと頑張るんだろう?
 若者はYouTubeから情報を得ているんだよ?
 で、その若者に人気が出ないとブレイクしないんだぞ?
 なのにチャンネル開設をなぜためらうのか?
 以下、【言い訳屁理屈】の典型的な質問例に答えてみると…

Q. 撮影機材が無いんですけど、どうしたらいいですか?

A. 今やスマートフォンについているカメラで十分撮影できる

Q. パソコンが無いんですけど、編集はどうしたらいいですか?

A. スマートフォンの無料アプリで十分編集できる

 この動画もスマホの無料アプリのみで編集したものなので。
 このレベルのことは余裕で可能。

Q. スマートフォンを買うお金が無いんですが…?

A. あの…もう売れるのを諦めたら? 屁理屈こねて何もやりたくない人なんでしょう…あなたは?


YouTubeチャンネル、なぜ毎日更新しない?

 もしチャンネルを持っているなら…なんで毎日投稿しないんだろう?
 毎回10分の「企画モノ」をやるのは厳しいと思う。
 でも…例えば

*モノマネ
*一発ギャグ
*ショートコント

 ぐらいなら投稿出来ないか??
 むしろ、これぐらいの「芸」のストックが無いなら…もうお笑い芸人としてやっていくのはアウトでしょ。
 だって芸能界でやっていくうえで、お笑い芸人には必ず求められる能力のはずだし。

 モノマネだって、完成したものを公開するだけが「芸」じゃない。
 「現在、開発段階のモノマネ」として視聴者にジャッジを仰ぐ…というパターンも展開出来るはずだ。

 制作チームの規模は違うけど、チョコレートプラネットさんのチャンネルは様々な実験的企画を配信している。

「ち○こうどん」
「悪い顔選手権」
「マネーのクズ」 〜等々

 あれだけ売れっ子で忙しい芸人がほぼ毎日更新しているというのに…全然売れていない芸人がサボるなんてありえない…と外野で見ていて思う。

 ちなみに言えば、俺も2019〜2020年にかけてYouTuberになろうかと色気を出した期間があった(苦笑)。
 が…チャンネルの方向性の間違いを含め、現在その計画は頓挫してしまっている。
 それでも「毎日投稿のチャレンジ」はしてたんだよ…。
 100日ぐらい頑張った。


SNS(Twitter)でもっと告知しろよ

 ツイッターを含め、SNSでライブ告知…全然足りてないよ。

「面白いから見に来て下さい!」
「チケット、取り扱ってます!」

 とか1回こっきりつぶやいただけで「宣伝完了!」とでも思っているのかな?
 西野亮廣先生の爪の垢を煎じて飲ませたいわ。

 そして…具体的に君たちの”何”が面白いの?
 「僕たち(私たち)面白いよ!」と告知すれば観客ファンが増えるとでも思っているのだろうか?
 例えば

「今日は@人の方にチケットを買ってもらいました!あと@席残っています!」
「新宿西口の地下で手売りしています!買って頂いた方にはその場でギャグやります!」

 といった告知・宣伝・PRをなぜ毎日やらない!?
 「面白くない」または「面白さが伝わっていない」から客が集まらないわけで。
 地道にネタを続けていれば評価される…とでも思っているんだろうが、何十年かけて売れるつもりなのだろうか?

 50歳で大ブレイクを果たした『錦鯉』さんの例もあるけど、そこまで貧乏生活に耐えられる自信があるってことでよろしいかな?
 しかも、いくら残り続けていても売れる保証は全然無いのに。
 もっと「早く売れるための努力」をしないとダメじゃない?
 年に4回程度のコンテスト(M-1、R-1、KOC、W)のチャンスにしか賭けられない芸人人生ってどうなのさ?



 若い頃は往々にしてトガりがち。
 『海砂利水魚』の頃の有田さんとか『ボキャブラ天国』の頃のザキヤマさんとかみたいな…。

 こんな俺でも

面白い企画書を書けば絶対に売れる!」
面白い台本を書けば絶対に売れる!」
「そしていつか、秋元康(さん)になれる!」

 と思っていた若かりし日々があった。

 が!!
 現実は厳しく…企画書なんて通りゃしない、リサーチばかりで台本を書かせてもらえない。
 かつ、放送作家としての能力より人間としての能力の高さを求められる日々。

 そしてようやく書かせてもらえる段階になった時、いつの間にか若さは失っていた。
 結局、そうこうしているうちに中年の『老害放送作家』になり、今では何とか業界にしがみついているような状態になってしまった。

 一応、20代後半の頃…先輩に「こうしたら山ちゃんも絶対に売れるよ!」というのはアドバイスもらったけど、それは【精神面】での大改革が必要な方法で…。
 俺は20数年間生きてきた自分の「考え」を直すことが出来なかった。
 かつ! 俺はボケなのでツッコミの資質を持ち合わせていないかったため、先輩の背中マニュアルを追いかけることは出来なかった。
 ただ、もうちょっとやり方を変えていれば、もう少し仕事が増えていたかもしれない…と後悔はしている。


 時間を戻すことは出来ない。
 なので!
 せめて俺が感じている「疑問」を少しでも改良すれば、売れる確率は上がると思うんだけど…。

 『M-1』や『R-1』などのコンテストで万年1〜2回戦落ちしている人は特に。
 頑張ればいつか報われるかもしれないが、頑張った人が全て報われるのではなく「報われる芸人」の椅子取りゲームもある。

 テレビ番組のエキストラに出たことを喜々としてSNSで報告し満足していたり。
 事務所内ライブや地下ライブごときで「ランキング上位に入りました!」と満足しているのではなく。
 もっと「人生においての大局を見ようぜ!」って話。


 こんなオッサン作家が本名を出しつつ、同業者に見られる危険性を犯しながら【note】の毎日更新を続けているのも『新しいチャレンジ』の1つなわけで。
 そんなオッサンに、体力の有り余っている若い君らが『チャレンジ精神』で負けてていいのかい?



高校生でハガキ職人→放送作家デビューとか憧れたなぁ

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