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Audiostockサービス群について解説します

ストックミュージックサービス「Audiostock」を運営していますが、今年になって派生版ともいえる「Audiostock Artists」をリリースしました。

皆さまからお預かりしている音楽作品の収益を最大化する、というミッションはどのサービスも変わらずなのですが、売り方だったり、著作権管理の方法が違ったりしています。ですが、外部の方にはなかなか分かりにくい部分もあると思っていてそれぞれ解説してみたいと思います。

ストックミュージックサービス「Audiostock」

ロイヤリティフリー形式で楽曲や効果音を販売するサービス。「ロイヤリティフリー」とは、一定の使用料を支払うと何回も使用できる形式の契約です。

CM、ゲーム、サイネージ、イベントなど色んなご利用シーンがあるのですが、YouTubeを中心に動画コンテンツが爆発的に増えていることもあり、案件としてはWeb用のCMが一番多いです。

クリエイターの方はどなたでもご参加いただけて、身分証明書などのご提出を経て作品の審査にも通過すると販売が開始されます。

クリエイターの方から見ると音楽出版社のようなイメージだとは思うのですが、作品を登録していただければ私達がプロモーションして利用を促進していきます。料率も音楽出版社の50:50の契約をベースにしつつ、審査コスト等が大きいので参加した直後は40%からスタートして実績が出ると概ね50%くらいになるように設計しています。

テレビ/ラジオ番組向けストックミュージック「Audiostock Artists」

Audiostock本体との違いをものすごくざっくり言うと、「著作権管理事業者の管理作品のみを扱うAudiostock」みたいなイメージで、掲載している作品の全てがJASRACやNexToneで管理されている作品になります。

放送局は音楽の使用料についてJASRACやNexToneと包括契約を行っており、音楽が使用された場合に分配がなされる仕組みができているので、その仕組に則ったサービスとなります。

音源自体は無料で放送番組制作者に提供し、番組で使われた場合に関係団体から分配される著作権使用料と著作隣接権使用料で収益を得るビジネスモデルとなっています。

ちなみに、ちょっと突っ込んだ話になりますが、著作隣接権使用料については「商業用レコード」でないと分配が受けられないというルールがあり、市販CDとして販売せずにダウンロード販売だけで行っていると分配が受けられない状況にあります。(この部分について突破できる知見をお持ちの方は是非お話させてください。)

現状では当社(株式会社オーディオストック)あるいは共同で運営している株式会社スペースシャワーネットワークが権利を管理している作品を中心に扱っています。そのため、一般からの作品登録は受け付けておらず、Audiostockで一定の実績をお持ちの方に声をかけさせていただいたりしています。

ざっくりとまとめてみました。もっとうまい説明の仕方とかもあると思いますし、各サービスの状況も随時変わっていくと思いますので、今後加筆修正などもしようかなと思っています。

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