見出し画像

てか、そもそも医学部学士編入ってなに?

毎回の記事で、医学部編入とか学士編入とか言っていますが、それってそもそもなに? という方もいらっしゃるでしょう。

今日はそのことについて書きます。

医学部学士編入とは、一言でいうと「他の大学を出たけど、やっぱり医者になりたい人が医学部に途中から入る」ことです。さらっと大きなポイントを書きましたが〝他の大学を出たけど〟というのがポイントです。

一般的に医学部(と看護学部)以外の大学の編入試験は、高専の最終学年や、大学在学中であれば受験可能です。大学受験に失敗して滑り止めの大学に入ってしまった人などが、大学2年や3年生の時に、希望の大学に行くために受ける試験という印象です。

例えば、
A大学経済学部→B大学経済学部
C大学工学部→D大学理学部
という感じです。

このような医学部以外の大学編入試験では〝大学を卒業していなくてもいい〟のです。一般編入試験は、一般入試(センター→2次)よりも競争率が低く、きちんと対策をすれば入りやすいとされています。旧帝大などの上位大学でも、行われている試験です。

一方、医学部学士編入は大学の医学部に編入することです。全てではないですが、多くの国立大学の医学部で行われている制度です。医学部ですので、もちろん編入して卒業すれば医師国家試験の受験資格を得られます。

しかしながら、一般編入とは異なり、学士編入は多くの大学で〝大学卒業資格 or 卒業見込み〟が必要なのです。一般的に大学を卒業した人に与えられる称号は学士号なので、学士編入と呼ばれているのですね。学士を取るであろう大学4年生も受験可能です。

つまり一部の大学を除いて〝大学1〜3年生や高専生、短大生は受けられない〟のです。

例えば、
A大学農学部(卒業)→B大学医学部
C大学工学部(4年生)→D大学医学部
という感じです。
(一部、大学2年生以降であれば受けられる大学もあります)

さらに編入なので、医学部在学期間が短縮されます。日本の医学部は6年制ですが、2年次編入であれば5年間、3年次編入だったら4年間の医学部在学で、国家試験受験資格を得ることができるのです。

いいことづくめのようですが、しかし世の中そんなに甘くありません。医学部学士編入の募集人数は大学によって異なりますが主に5~10人。その枠を争って100〜500人ほどが受験します。つまり、最終合格倍率が10倍〜40倍の大学が多いのです。

それ以外にも、
受験情報が得られにくい
大学によって出題範囲が違う
などなど、一般編入試験と比較してハードルの高い試験であります。

もちろんこれは多くの大学であり、一部の大学ではもっと倍率が低かったりします。

ざっくりまとめると、医学部学士編入とは
〝倍率高くてちょっと大変だけど、行きたかった(行きたくなった)医学部にいけるかもしれないよ〟
という制度です。

がんばるだけの価値はあると思いますよ!

次は、医学部学士編入試験の具体的な特徴についてでも書こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?