どスタートアップに必要なファイナンスの知識がどこにも転がってない問題ってあるよね

最近よく友人の事業モデルの相談をうけるんですが、その中で「ファイナンスの知識を一番必要としているのは最初期のスタートアップなんじゃないか?」と最近わりと強くおもいます。

その理由は、
事業としてそれなりの規模になっていてイケてる事業のある会社では、イケてるファイナンスマン(投資銀行のVP級のひととか)が勝手に集まってきて、勝手に資金調達もキャッシュフローマネジメントもやってくれますが、

設立したばかりのどスタートアップでは、「ファイナンスの知識のあるひとが1人もいない」みたいな状況が全然あり得ます。そんな状況では、👇の図のように知識は必要なのに供給が足りないので、知識がないばっかりに失敗するとか、最悪それが理由で倒産する...みたいなこともあるはずです。

ファイナンスなんていう、事業の本質でないところで転んじゃうスタートアップがあるとかなしいので、このnoteでは「これ知ってたら最初期のスタートアップでは間違いない」と思うことをまとめました。

----------------------------------------------

どスタートアップの人でも身につけておくべきファイナンスの知識

あんまり偉そうなことは言えませんが、
何社かの相談に乗っているうちにどスタートアップの運営でこれがあったら助かるであろう or 実際に助かったといわれた、のはこの3点くらいかなとおもっています👇

1. キャッシュフローマネジメント:お金は足りそうか?足りないならどれくらい調達する必要がありそうか?がわかる
2. 企業価値評価:エグジットまでいけたとしたら株主(創業者やエンジェル、VC)はどれくらいのペイバックが見込めそうか?とかがわかる
3. 資本政策:創業者の株式の持分をどうするか?どこからどのように調達するのがいいか?ストックオプションをどうやって配分するか?とかがわかる

3.に関しては、「起業のファイナンス」(めっちゃ特殊ですが、これでも足りない場合は「起業のエクイティ・ファイナンス」)よりも有意義なことを書けるだけの知識も文才もないのでそちらを読んでくださいすみません。
なのでこれから連載していくのは上の2つについてです。

----------------------------------------------

今後連載したいこと①キャッシュフローマネジメントについて

まずキャッシュフロー、キャッシュフローマネジメントとは、なんですが
ググるとこう出てきます。

キャッシュ・フローとは、資金収支(資金の収入、支出)のことを言う。 ・・・中略・・・キャッシュ・フロー・マネージメントとは、この資金繰り(資金の収入と支出の時期と資金量)の管理を言う。

つまるところ、資金(特に現金)の収支を上手にコントロールしましょね、ってことです。

取引先への支払いや、銀行への返済が滞るといくらPL上はもうけが出ていてもデフォルト(資産とかさしおさえられたりします...)になりかねないので、いくらお金が入ってきたか?いくらお金が出て行ったか?を正確に把握する必要があります。

具体的になにするかというと、「資金繰り表」もしくは「キャッシュフロー計算書」といわれるもの(👇のイメージのようなもの)を作成して、いつの時点で、どれくらい手元に現金・預金があるかを可視化して、いつの時点で、いくら資金が足りなくなるから、どこからどうやって資金調達してこよう・・・みたいなだいたいの予定をたてます。

Googleスプレッドシートのサンプルもタダで配る予定です。

連載したいこと②:企業価値評価について

会社を設立した人なら誰もがこの会社はいったいいくらで売れる(IPOできる)のか?は当然興味があると思います。

また、資金調達の際にはエンジェルやVCといった外部の人からお金を入れてもらうことも少なくないですが、その際にその会社にいくらのバリュエーション(企業価値)でいくら資本を受け入れるべきかも大事です。

上の2つに対して答えをだすには、
会社ってどうやって値段がつくのか?を理解するしかありません。
こんなに大事な考え方なのに、設立初期の経営層は会社の価値をどうやってはかるのか?を知っている人は意外に少ない印象です。

投資銀行にいてもこのあたりの知識と手法はわりと「アーティスティックな領域」として知られているところ(悪く言うとわりと適当)ですし、結構な数の名著(森生明さんの「MBAバリュエーション」とか)があるので、概念だけ、サクッと、いく予定です。

- DCF(ディスカウンティッドキャッシュフロー)法
- 類似企業比較法

といった方法があるのですが、これによってどのような株価になりそうか?を👇みたいなモデルを作って計算します。(こちらももちろん無料で提供予定です。)

正直、最初期にはキャッシュフローの予想がつかない部分が多いので、ポジティブシナリオ・ネガティヴシナリオを用意して株価の上限・下限をおおよそ把握するだけになるかとはおもいますが、それでも十分価値のある知識になるとおもいます。

以上2つを何個かのエントリに分けて書いていこうかなとおもいます🙌

ぶっちゃけ、1も2もファイナンスやったことなければかなり難しいです。ファイナンスの世界にいてもみんな理解してるのやら...って感じです。すぐには完璧にはならないので、これからのnoteでは、できるだけわかりやすく&大事なところだけを心がけて説明していきます。(細かいところは飛ばしたりしますがリンクとかを出来るだけつけるようにします...!)
何年やっててもなかなか完璧にはならないので、これからのnoteでは、できるだけわかりやすく&大事なところだけを心がけて説明していきます。(細かいところは飛ばしたりしますがリンクとかを出来るだけつけるようにします...!)

いいねとかフォローとかして頂けると
やる気出て執筆スピードも早くなると思いますので、
どうぞよろしくお願いします
🙇‍♂️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?