震災時のような混沌とした雰囲気を感じ始めた-備忘録:2020年3月28日-

世界が混沌とし始めた。
日本もやんごとなき雰囲気が漂い始めている。
東京の1日の感染者数は60人を超えた。
直近の都市封鎖は、もはや非現実的ではないだろう。

震災の時の空気感を思い出す。
そわそわとした、落ち着きのない空気感。
震災と違うのは、収束がいつになるのか不明瞭であること、
そして、立ち向かうべき敵が、目に見えないということだろう。

経済への影響は、東北大震災とリーマンショックを合わせた以上のダメージがあるかもしれない、という報道もある。自分の周りでも、損害食らい、資金繰りに苦しんでいる話も聞く。

この状況は随分と長引くかもしれない。
少なくとも数ヶ月で解決する話ではない。
数年スパンの話になるかもしれない。

良くも悪くも
これを機に世界は大きく変わるのだろう。
変わらざるをえないだろう。


翻って自分の状況。
仕事においては、自分の理想とのギャップに、焦り、もがき、悔しがっている日々である。

特に、中国語が相変わらず下手だな、自分。毎日勉強するように心がけてはいるけども、中国客を口説き落とすにはまだ足りない。ネイティブレベルの言語スキルを、なんとか早く身に着けねば、と思う日々。特に最近はよく思う。クライアントとはテレカンが多いから、ジェスチャーとかの非言語によるコミュニケーションが制限されるがゆえに、本質的な言語力がもとめられる。これは、もう日々の鍛錬だ。きっと出来るようになると信じてる。

会社は数日前よりリモートワークに移行した。自分は元来そういう働き方は慣れているし、自制心をもって、効率よく出来る自信はある。けど、やっぱオフィスワークの方がいいな。「働く」っていうのは、本質的に楽しいものであるべきだ。1日の大部分を占めるわけだし、ただお金稼ぎの為だけに働くのは違う。そういった点で、リモートワークは効率性は落ちないし、むしろ上がる側面もある。でも、「働く」楽しさというのは、仲間と面と向かって、喧々諤々しながら、目標点に到達することにあると思う。また、そういった、楽しみながら働くほうが、高いパフォーマンスを出せるもんだとも思っている。だからやはり、オフィスという物理的な空間の共有というは、価値あるものだと、前から思っているし、改めてそれは感じる。

あと、リモートワークは、人と会う機会が減る分、自分と向き合う時間が増える。自分は元々内省的なタイプなので、こういう時はより内省的になりがち。それがプラスの時もあれば、考えすぎてしまうこともある。バランスが大事。


足りない自分への劣等感は相変わらずあるな。
コンプレックスというのか、悔しさというのか。
でもそれが大事な原動力だから。大事に抱えながら前に進む。


こういう状況で
仕事があり、収入があり、家族がいて子供も順調に育っている。
当たり前の環境を享受することが出来ていることに、まず感謝したい。
決して当たり前のことではないのだから。
たまたま運が良くて、色んな人の支えの中で、
この当たり前の日常を過ごせていることを忘れてはならない。


こういった、社会的な大きな事情の中で、自分はその時何を感じていて、どう思ったかを残すことは大事と思ったので、今回は備忘録として、色々綴ってみた。

そういえば、東北大震災の時も、同じような気持ちになり、ブログに残していた。随分と稚拙な文章ではあるけども、当時のことを思いだすな。自分の場合、この時の心境の変化がなければ、ここまで思い切って「中国IT」の領域にキャリアを進めることはなかった訳で、ターニングポイントになったことは間違いない。


不謹慎なのかもしれないが、こういう混乱期には大きなチャンスが生まれる。社会に歪みが生じるからだ。その歪みの中にこそ、誰もまだ気づいていないような、チャンスが眠っている。

もはや、未来は今迄の延長線上にある訳ではないのかもしれない。世界的な混乱から生まれる、これからの新しい世界線を思い浮かべながら、日々を愚直に歩んでいこう。

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