2020.9.8 【J3 第14節 鹿児島vs八戸】

スタメンは以下の通り
【鹿児島】
GK
13大西勝俉
DF
15藤澤典隆
3 岡本將成
4 藤原広太朗
24砂森和也
MF
38中原秀人
6 田辺圭佑
36米澤令衣
20酒本憲幸
8 牛之濵拓
FW
50馬場賢治
(Sub)
31畑実
2 フォゲッチ
22青山直晃
16枝本雄一郎
39ニウド
17萱沼優聖
9 薗田卓馬

【八戸】
GK
31花田力
DF
11國分将
39近石哲平
40深井脩平
33佐藤和樹
MF
32國領一平
10新井山祥智
7 中村太一
FW
8 高見啓太
44秋吉泰佑
9 上形洋介
(Sub)
23金子優希
22穂積諒
13丸岡悟
30黒石貴哉
4 前田柊
17安藤翼

【前半】隙を突いた先制点とロジカルな八戸

お互いハイプレスで始まった前半。
八戸は枚数を合わせてプレスを掛ける。
GK大西からSHや酒本などに蹴って回避のパターンは仕込みだったかもしれない。

先制点は鹿児島。
DFラインに吸収された八戸アンカーが、鹿児島のバックパスにより定位置に戻る。しかし、そのポケットを埋められなかったところを馬場が走り込み、GKはたまらずPK献上。
八戸はこの辺のスペースを埋める動きやネガトラではリスク管理が少し緩いところが散見され、隙を与える場面が散見された。

また鹿児島は、ファストブレイクにてペナ幅で攻撃を完結させようという意図が形になってきている。特にこの試合では得点とはならなかったものの、ネガトラに不安が残る八戸に対し、ボール奪取から馬場や酒本を経由して米澤、牛之濱でフィニッシュという形が奏功した。

一方で八戸保持。
原理原則が整理されていて、ロジカルに前進する。
https://twitter.com/uto_urawareds/status/1303297631381123079?s=21

特徴的だったのは両WGが大外に張らず、鹿児島のチャンネル間でポジショニングに影響を与えていた点。
八戸のビルドアップは4213の形になるので、トップ下のところで数的不利に陥ってしまうが、WGが落ちて補完し合っていた。

失点シーンはネガトラから。
保持とプレスの影響で田辺と中原が前線に出てしまう。そのところで、中原のパスミスからライン間、ハーブスペースに落ちてきていた左WGの秋吉にボールが渡ってしまう。
鹿児島DF4枚は迂闊に前にも出れないに加え、中央レーンにIH中村、大外に左SB佐藤がスプリントしており、SB-CB間にわずかに距離が生まれる。
そのSB-CB間に放ったシュートはリフレクションによるアンラッキーな形での失点となったが、ロジカルな八戸のファストブレイクが決まったシーンでもあったように思う。

【後半】成果と課題

後半に入ってもハイプレスの手は緩まない両チーム。
鹿児島はハイプレスをひっくり返してファストブレイク活かしてチャンス演出。

そして、決勝点は65分。
砂森がゆっくり運んでペナ角へ。6バック気味になった八戸DFラインの前を中原→米澤と繋いでクロス。萱沼が飛び込んだことで恐らくブラインドとなったGK花田がファンブルしたところを酒本が押し込んだ形でバースデーゴール。

70分過ぎからは、疲労からハイプレス敢行出来ないことや間延びする場面が両チーム見られてくる。
鹿児島はチームとして、前に行くか?撤退するか?が曖昧で、特に交代で入った選手とその他の選手の強度の違いからプレス時に前後が分断される場面が多かったようにおもう。

ここは金監督もコメントしていたが、意図としては90分通してプレスを敢行したかったらしい。

この辺りは90分どう走り抜くか?どうチームとして闘うか?のアップデートは必要だと感じる。

結局、萱沼や薗田、ニウド投入でなんとか逃げ切って勝利。未消化試合はあれど、4位に浮上した。

【あとがき】
ロジカルに前進する八戸と暑さに苦労したゲーム。
粗も見せたものの、今後チームとして意思共有が出来れば、まだまだ昇格も狙えるのではないかと思う試合だった。

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