植物を育てるように、人を育てる。

こんばんは。社会起業家/中小企業診断士のshun1.hamaです。
このnoteでは、
「社会起業家/中小企業診断士っていいですね。」

「どうやったら独立できるんですか?」
「どうやったら経営は上手くできるんですか?」
「何をどういう風に考えているんですか?」

と、よく聞かれることを
自分の人生の棚卸し日々考えていることの言語化を通してお伝えしていきます。

noteを始めて、今日で99日目。
100日連続まであと1日。3,000日連続まであと2,901日。万里の長城は一日にしてならず、ですね。
はじめましての方はこちらもご覧ください↓↓

さて、本日のテーマは「植物を育てるように、人を育てる。」です。早速書いていきたいと思います。

企業は人なり、とは言うけれど。

「人を育てるってどうしたら良いんだろう。」
そんなことを思ったことがある方も多いのではないでしょうか?

仕事に限らず、子育てでもそうですよね。親子の関係だったら、距離感も近く私情が入ってしまうため余計に難しいということもあるかもしれません。

そんなあなたは、植物を育てることって得意ですか?

それとも、よく枯らしてしまう方ですか?

「植物の育て方が上手な人は、人を育てることも上手である」
というのが私の持論です。

そもそも植物の育て方ってプロはどうやってしているんでしょうか?

日本屈指の蘭芸家から学んだ植物の育て方

私が親しくさせて頂いている蘭芸家さんがいます。こちらの方です。

これまでに胡蝶蘭にて、ジャパンフラワー農林大臣賞等、数々の賞を受賞。昭和を代表する演歌歌手の病室に飾り、皇室へご献上できる品質の胡蝶蘭栽培の腕は、まさに日本屈指の蘭芸家と呼ぶに相応しい。

洋蘭は品種改良に20年以上かかるという、今日やったことが数年後に正しかったか分かるという気の長くなるような手間を要すると言います。

30年以上、その洋蘭と日々向き合い品種改良を重ねてきた日髙さんは、まさに植物育成のプロと呼ぶのに相応しい方です。

私は日髙さんから植物のことだけでなく、暮らしや生き方についてよく話を聞かせて学ばせて頂いているのですが、植物のプロならではの植物の育て方ということを聞いたことがあります。

全てが正確ではないですが、日髙さん曰く、植物の育て方は下記とのこと。

<植物育成のプロによる植物の育て方(いちごを例にして)>
①まず、そのいちごがどんな性質を持っているのかを調べる。
 →いちごの品種により本来の育成環境、花が咲く時期等が異なる。
②その性質に相応しい環境を準備する。
 →温度/湿度、光量、水分量、肥料量など最適な育成環境を準備する。
③毎日1鉢ずつ水やりをして、どこか調子悪くないか見回る。
 →毎日観察を行い、不調をいち早く発見する。
④適度なストレスをかける。
 →あえて、水やりを止める等をする。そうすると、表面上は弱っていくが、実は地中で根が太く大きくなっていく。
⑤ストレスを緩和する。
 →地中の根が十分太った後で、肥料と水を投入するとぐんぐん吸収する。
⑥成長を観察する。
 →不調がないかを改めて観察していく。
⑦エネルギーが分散しないように取捨選択する。
 →不要な葉を取り、果実にエネルギーを集中させていく。

完全に植物ファーストの考え方です。植物がなりたい方向に手助けして育てていく方針です。これを聞いた時、私は人を育てる時の要諦と通ずるものがかなり多くあるのでは、と思いました。

植物と人の育て方は似ている?

つまり、上記の植物の育て方を人に置き換えてみるとこんな感じです。

<植物の育て方に倣う人の育て方>
①まず、その人がどんな性質を持っているのかを調べる。
②その人の性質に相応しい環境を準備する。
③毎日一人ずつ会話をし、調子が悪い所がないか確認する。
④適度な短期目標を設定しストレスをかける。
⑤短期目標をクリアした際に褒める
⑥次の目標を設定し、成長を観察する。
⑦他のことに気が散らないよう、やるべきことにエネルギーを集中させる。

植物を育てる時と同じように、相手ファーストの考え方です。
こちらが育てたいように育てるのではなく、その人が育ちたい方向に手助けをしていくということです。

そのためには、まず、その人がどんな性質を持っているのかをきちんと把握する。ということが必要不可欠です。

ですが、このプロセスを深くしないまま、思い込みや想像でこちらの都合で育てていこうとすることはあなたの周りでも多くありませんか?

次に、相手の性質に合わせた最適な環境を用意します。
これが難しい。品種=人によって、最適なバランスが異なるからです。
例えば、植物の育成に必要な5要素を人に仮で当てはめてみても、これらの最適バランスは人によって違います。

<植物育成の5大要素を人に例えると>
・光量  = 人からの注目度
・水分量 = 声かけ量
・肥料量 = 褒める量
・温度  = 雰囲気
・湿度  = 他の人との関係性

さらに、最適な環境を整えた上で、会社であれば、部下の一人ずつにきちんと毎日気配りを行う。一人だけではなく全員に対してです。

ここまでは、相手ファーストなんですが、ここで一つ捻りが入ります。
「ストレスをかける」ということです。

①〜③のプロセスをある程度の期間、繰り返すことで信頼関係というものがお互いに形成されていきます。

その後で、ストレスをかける。
間違ってはいけないのは、最初からストレスをかけてはいけない、ということです。

最初からストレスをかけると、根が発達していないため枯れてしまいます。

一つの目標をクリアしたら、次はもう少し難易度を上げた目標を設定する。

そのプロセスを見守り、目標達成に集中できる環境を整えてあげる。
それから後は③〜⑦の繰り返しですね。

人間も植物も正直な生きもの

人間も植物も正直な生きものだと思います。
無理に矯正しようとすると、何かがおかしくなります。

植物を育てる時も、一流の人は繊細に気を使っています。何をやるかはどうあれ、細やかに相手のことを観察して相手のことを知る。もう少し端的に言いますと、相手に関心を持つ、ということだと思います。

植物も人間も生き物です。

生き物であれば、感情があります。

その感情に寄り添って、相手が行きたい方向に進むようなサポートをする。
案外、人を育てるってシンプルなんではないかと思うんです。

・・ということで、今日はここまでです!最後まで読んで下さりありがとうございました(^^)
今日も皆さんにとって、良い一日となりますように!!

まとめ

植物の育て方が上手な人は、人を育てることも上手である
・植物育成のプロの育成方法は、
植物ファーストの考え方です。
・人を育てることも相手ファースト。
・まずは、
細やかに相手のことを観察して相手のことを知ることが始まり。
人間も植物も正直な生きもの。無理に矯正しようとすると、何かがおかしくなる。

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