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App Annieではたらいてる理由

2019年1月1日付で、三代目デビューすることになりました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000011276.html

ということで、この度、4年半弱属しているApp Annieではたらいている理由」を書き残しておくにはいい機会なんじゃないかな、と思った次第です。ふとしたときに読んでもらえると幸いです。

遡ること2014年の8月、App Annieという会社に入ったきっかけは、とある人材エージェントの方からのお声がけでした。

古くからのクライアントはご存知ですが、当時はアニーちゃんという名の二頭身のメガネをかけた赤毛のアニメキャラがドーンと前面に出ていました。しかもアプリのデータを提供してるスタートアップ企業だと言われ、ITの権威というポジションを確立していたGartnerでのアメリカ研修を終えて鼻息荒く頑張るぞーと思っていた当時の僕には「なにこれ怪しそう」としか思えませんでした。

何でここを提案するのかとエージェントに聞くと「いいからちょっと調べてみて」と自信たっぷりに言うので帰りの道中色々と調べてみたところ、あまり頭の良くない僕は、何となく伸びそうなビジネスフィールドなのかな??でもアプリとか興味ないしなー、くらいの印象しか受けませんでした。

ホームページ見ても一体何がビジネスなのかよくわからなかったので、とりあえず当時の日本法人の代表(初代)に会いに行き、話を聞いてみることになり、表参道駅の真上にあるシェアオフィスに行きました。

Gartnerでは主に大手企業にビジネスをしていたこともあり、エレベーターホールに社名が見当たらない(シェアオフィスだとそれが普通なのに当時は知らなかった)事にますます不安を覚え、受付なのかコンシェルジュなのかわからないけどカウンターに鎮座していたおねーさまに要件を伝えると、ジーパン腰履きに麻のシャツを羽織ってスニーカーで現れた「日本法人代表」と称する人物が登場。スーツを着てネクタイまで締めいた僕は(ていうかそれが当たり前の業界だったし)さらに怪しさを隠しきれずに彼を警戒し、下の喫茶店に行くことに。

彼はとにかく熱く熱く語りました。全世界のアプリのダウンロード数がわかる、とか収益額(つまりアプリの過金額)がわかるんですよ!と実際のサービスをデモしながら熱く語るのです。しかしデモは何故かスマホだったので、反対側から覗き込む僕には何が何やらわからず、ただ色んなグラフが現れたり消えたり、というのを眺めていました。何故パソコンじゃなかったのか今も疑問ですが、今度会ったら聞いてみようかと思います。

さて、その彼の熱弁を聞いても、妄想力だけは豊かな僕でさえセールスとして企業に売ってるイメージが全く沸かずGartnerから転職をするには随分とニッチで地味なプロダクトだなぁ…と思ったことは今ここに正直に告白します。

Gartnerでは、僕は2013年まで金融業界を担当するチームのメンバーだったので、IT投資が莫大にかかる金融機関からすると、Gartnerの存在はなくてはならないものでした。なのでクライアントにも恵まれ、Gartnerのサービスを広げる活動はそれほど難しくありませんでした。
しかし小売業は別世界でした。売上に対するIT投資比率が金融業界と比べてとても小さく、さらに数多くの店舗をもってる従来の日本企業はAmazonを代表とするEコマースに客を奪われ、大手家電量販の企業のCIOに会っても軒並み「みーんな店舗で実物見てネットで買うんだよね。ほら、あれ、ショウルーミングってやつだよ」と自嘲気味に笑っていました。

会う人会う人、こんなテンションだったんです。デジタルマーケティング、なんて言葉も出てきており、Gartnerからも「攻めのIT投資を!」なんて言っていましたが、CIOからすると基幹系や情報系のシステムを運用して障害が出ないようにするので精一杯。ましてや事業部門に対して「ITを武器にビジネスを加速させましょうよ!」と提案をするなんて、したこともない人たちばかりです。

僕の中で、子供の頃から慣れ親しんだ日本の小売、外食、サービス企業が元気がなくなっているのを見て、日本人として何とかできたらいいな、と思い、GartnerでなかなかサポートしづらかったITの先っちょの、標準化しにくい(つまりマーケティングとか顧客体験とかCRMとかそういう領域をテクノロジーでカバーしてる)領域で支援することっておもしろいんじゃないかな?と思ったのです。

というわけで、またしてもジーパン腰履き代表にアポを取り、もっかいプロダクト説明してもらうことに。人より頭の悪い僕は、少しずつすこーしずつこのデータが凄いのかな?と思えるように。今、僕が僕の採用していたとしたら、「なんて物分りの悪い奴なんだ」と一瞬で不合格にしてたと思います。そんな僕に根気よくプロダクトを説明してくれて、振り返ると本当感謝しかありません。

ただ、結局3,4回に渡り腰履き代表にデモをしてもらいながら熱くプロダクトを説明してもらいましたが、自分の中で「コレはやばい。売れる」と腹落ちすることなく、ただこれは波がくるかもだし、なにより外資スタートアップって楽しそう!という直感で入社することにしました。

社員として入社すると、当然ですが自社プロダクトである「全世界のアプリデータ」が見放題なわけです。Tableau用のデータファイルも作られており、マクロの側面でマーケット動向やトレンドを見つつWebのUIでミクロのデータを見て個社個別のアプリがどんな感じでマネタイズしてているのか、暇さえあればデータを見つつ、当時の先輩営業(直近までの僕のボス。二代目)に同行してお客さんへの説明の仕方やデータの定義、何に役立つのか、などを学んでいました。

その中で、頭をトンカチで殴られたような衝撃だったのが「日本では年間9,400億円以上アプリに過金されており、そのうち92%がゲーム」というデータです。耳を疑いました。僕は今までアプリゲームには興味なく、まともにやったこともなかったのですが、それに対してこのちっこい島国の国民たちはせっせと大量のお金を払っているわけです。

で、一方では「ショールーミングってやつだよ…売れないんだよ」と自嘲気味に笑う役員の人たちがいるわけで。この構図に僕は率直に「なんかキモチ悪い」と思ったわけです。

カネは流れてる。明らかに流れている。「でもなーんかキモチ悪い」だったので、僕としては日本の従来のビジネスにも、きちんとお金が流れるようになればいいなー、と思っていました。

ビジネスが「ものを売ること」であれば、それにまつわるプロセス(プリセールスからポストセールスまで全部)を時代に合わせて微修正していくことが大事で、それの1つの方法というか強力な道具が「アプリ」であることは間違いなくて、そのアプリに関して世界で誰も持ち得ないデータを唯一世界レベルでiOSもGoogle Playも持ってるApp Annieって、もしかしたらもしかしちゃうんじゃないか!?ってようやく気付いたのです(遅

なので、僕がApp Annieではたらいているのは「生活者の時間の割き方、カネの使い道/使い方が目まぐるしく変化している中で、日本の企業が健全にビジネスを維持成長できるように黒子として支援する」というのが動機です。だって日本人だもん。

とはいえ、まだ全然力不足なので、それをきちんと自覚しつつ、何とかアプリとかモバイルとかのビジネスインパクトを少しでも多くの人たちに知ってもらって、強いニッポンのビジネスを作っていってもらえたら嬉しいし楽しいな、と思ってはたらいています。

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うれしすぎます…ありがとうございます
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アメリカ本社の世界最大手のアプリ市場データプロバイダー、App Annieにて日本法人の代表を務めています。 ここに記載のある内容はあくまでも個人の意見や示唆であり、会社のオフィシャルなコメントやメッセージではありません。
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