「熱いけど冷静」が強い。

僕は勝負事になると、極度に緊張してしまいます。
試合とか、特にアガっちゃうんです。


試合や大会で、「仲間の応援が力になる!!」という友人がいます。
応援が力になるのは普通だろう。と思う人も多いはずです。  

でも僕は、そのことが
めちゃくちゃかっこいいなって思います。

なぜかというと…。

僕は応援されると心に余裕がなくなるからです。


僕には応援を自分の力に還元する精神力がありません。
もちろん、仲間からの応援は嬉しいものです。実際に力になっていると思います。

でも、どうしても応援されると力んでしまう。

それは、「自分の結果で応援してくれた人に恩返ししたい」と思うからです。


誰かのために勝とうとすることは、道徳的にも美しいし、素晴らしいことです。

人のために努力できる人にとっては最高の動機だと思います。

ただ、僕はそのタイプの人間ではありませんでした。  

大した実力もないのに、試合ではアニメのようなぶっ飛んだ下克上を妄想し、そこに自分を当てはめようと背伸びしていました。  

高みを目指すという点においては、この向上心にも似た感情は否定されないと思います。むしろガッツがあって肯定されることもしばしば。

これは、僕の中で、「良くない熱さ」だと思っています。

「良くない熱さ」は、いわゆる空回りしている状態で、僕が精神的に不安定になる要因はだいたいこの状態になっています。


これを克服しないと、カヌー部を引退しても身の丈に合わなすぎる発言を繰り返してしまう…!!
(身の丈に合わない発言を否定するつもりはありません。)


どうすれば、「良くない熱さ」を克服できるか…。

この状態の時の僕は…
・イライラしている
・感情に任せて行動している
・他人の話を聞く気がない
・客観視ができていない


まとめると…

「心に余裕がない」

心に余裕を持たせることができれば、空回りすることはない!

心に余裕を持たせるって…なんだ??


僕の頭の中が「?」でいっぱいになりました。

心に余裕を持たせるためには何が必要か、そんなことはわからなかったです。

しかし、イライラしない方法は知っていました。


相手を受け入れること。


あなたに好きな人がいるとします。
好きな人はあなたのことは別になんとも思っていません。

あなたは好きな人を振り向かせるために様々なアピールをするはず。
そして、気が合うと思ってもらうために、好きな人のことは全て丁寧に受け入れて考えると思います。

この、「丁寧に受け入れて考える」ことが、大切です。

自分に余裕がないとき、行動は丁寧でしょうか??

バタバタして、なんとか場を繋ごうとガムシャラになっているはずです。

ガムシャラになってしまっては、余裕はありません。

丁寧に受け入れるというステップが必要です。


丁寧に物事を受け入れるためには、器が必要です。


僕はその器作りに、「読書」を選びました。


本は、人の価値観がわかりやすく表現されたもので、色々な人の考え方を深く理解することができます。

「そういう人もいるんだ!」

「そういう考え方、思考法があるのか!」

などなど、パターンは様々ですが、間違いなく自分の価値観が広がります。

受け入れる側の価値観の幅が狭いので、丁寧に受け入れることができないと僕は考えています。

本を読むことによって、得ることのできる様々な世界観や価値観を自分の心に留めることによって、心に余裕が生まれます。

具体的には、
「あ、この話、あの本の内容に似てるなぁ」や、
「本に書いてあったことを実行してみよう」など、

自分の行動の選択の中に、読書による体験が付随して、よりよい選択をすることができます。

これは、本の内容を鵜呑みにするということではなく、本の内容を自分に当てはめて、

日々の自己決定の刹那に

持ってくるということです。

本の内容はあくまで作者の価値観なので、それを正しいとして理解する必要はありません。


本を利用することにより、心に余裕が生まれ、空回りすることがかなり減少しました。
人間は完璧ではないので、完璧な心の余裕はなかなか作り出せません。精進します。  

本題に戻ります。

読書をすることで、心の余裕を生むことに成功しました。

さて、この「心の余裕=落ち着き」を、試合の時に、どのように転換するかというと…。

世界を大きくします。


つまり、

自分の存在はちっぽけである

と認知するということです。

これは僕の落ち着き方です。参考にならない方は非常に多いと思います。


たかが70億人のうちの1人の葛藤。

大したことはない。僕の悩みや苦しみは、限りなく小さいもので、僕が葛藤しようがしまいが世の中は流れていく…。

この時だけ、自分は世の中のモブキャラになろうとします。

客観的に自分を見ることで、落ち着きを取り戻すことができます。

決してこれは勝ちを諦めているわけではなく、勝利に全力で向かうための手段です。

心の中は、落ち着きと熱さが7:3で存在しているようにイメージしています。

これが一番落ち着きながら勝利に熱を注ぐことのできる僕の状態です。あまりにも感覚的過ぎますが。

落ち着きだけでは熱量が足りない。

熱さだけでは空回り。

では、この2つをよりよく利用すれば…

心の余裕がある状態で

熱量を保つことができる!!

つまり、「熱いけど冷静」が強いってことです。


心の余裕が無くなった時は、このnoteを読んで、回顧したいと思います。

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