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ダイエットに有酸素運動は非効率!?

有酸素運動とは


マラソンのような中・長時間の運動のことを言います。

有酸素運動に取り組んでいる人の主な目的は
・心肺機能向上
・ダイエット
この2つがメインかと思います。

心肺機能を鍛えるという点では有酸素運動は確かに効果的
しかしダイエットを目的とした場合、有酸素運動というのは必ずしも
ベストではないということが最近では分かってきました。

理由は
有酸素運動を実施するとカロリーをあまり消費しないように体が働いてしまうということ。
例えばマラソンランナーは多くのカロリーを走ることによって使います。
そのカロリーを使ってしまうの体が防ごうとします。
効率よくエネルギーを利用したいからですね。


UCP(脱共役タンパク質)って?



このメカニズムにはUCP というたんぱく質が関係してきます 。

UCPとは 
U・・・un (アン)
C・・・coupling(カップリング)
P・・・protein(プロテイン)
脱共役タンパク質と言います。

有酸素運動やり過ぎるとアンカップリングプロテイン(UCP) が
減ってしまうということが分かっています。

このUCPとは体温を担っているたんぱく質のこと。

エネルギー(ATP)を作る際に熱が一緒に発生します。
その熱を発生させるのがUCP です。

UCPは赤ちゃんにとても多いです。
そのため赤ちゃんは体温が高いです。
年を取ってくると体温も落ちてきます。
それは UCP が減ってしまうから。
マラソンランナーもUCPが減ってしまいます。



有酸素運動との関係


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有酸素運動をしている時にはエネルギーを有効に使わなければいけません。
ということは 身体としてはATP ができる時に無駄を減らそうとするわけです。
ATP をより効率的に使っていく有酸素運動を沢山やってしまうと
ATP を効率的に合成しようとするわけですね。
そうすると UCP がいらなくなるんです。
※極論、エネルギー作成のことだけを考えるとATPのみあればいい。
であればUCPはいらなくね?となるわけです。

UCPは体温を担うタンパク質というお話をしました。
それが減ると体温が下がる・・・
体温が下がるということは代謝が落ちる・・・
代謝が落ちるということはエネルギー消費(脂肪燃焼等)も落ちる・・・

・・・・・・

以上のことから
有酸素運動のやり過ぎはダイエットに非効率といわれるようになりました。


筋肉にもデメリット

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有酸素運動をやりすぎると速筋繊維が遅筋繊維に変わりやすくなります。
速筋繊維の方が筋力も発揮できますし、肥大しやすいです。
トレーニングしてる人が有酸素運動やり過ぎますとトレーニング効果が
落ちてしまうということもあります。
パンプアップ(肥大)したい場合は尚更ですね。

また有酸素運動を過度にすると疲れが溜まってしまいます。
男性ホルモンが低下してしまったり異化ホルモンであるコルチゾールというホルモンが増えてしまう報告があります。

以上の観点からも有酸素運動はやりすぎるとむしろ体脂肪が落ちにくくなるということが言えます。



効果的な有酸素運動の量


「ほんならどのくらい有酸素運動したらええねん?」
という話になってきますね。

目安
1回30分程度を週2~3回ぐらい
これぐらいに抑えておけば有酸素運動のデメリットはある程度防げるといわれています。

「有酸素運動は1回20分以上しないと意味がない!」ということが昔は言われていました。
ですが最近では全然そんなことがないことが分かっています。
1回10分を3回に分けてトータル30分それでもOK です。

それ以上行うとやり過ぎになってしまいます。

ダイエットのためにやたら有酸素運動を取り入れてる場合は
ウエイトトレーニングをしっかり実施することで脂肪を落とせると思います。

ダイエットにも筋トレは必要ということですね(^^)/

参考になれば幸いです。




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