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ピッチ&フォーラム 『モビリティの未来』

Plug and Play Japanのshumpsです。

少し時間が経ってしまいましたが、先月1月30日にピッチ&フォーラム『モビリティの未来』を中部経済連合会と名古屋にて共催させて頂きました。中部圏は言わずと知れた自動車産業集積地。Plug and Playは米シリコンバレー本社、独シュトゥットガルト、中国各地を含む複数拠点にて自動車業界における大企業とスタートアップの連携を支援しており、今回は日本のモビリティ・ハブを更に盛り上げたいという想いから、中部経済連合会とのイベント共催に至りました。当日は産官学から200名以上の方にご出席頂き、大変有意義且つ賑やかな場となりました。

産官学セッションの第1部では名古屋大学、トヨタ自動車株式会社、名古屋市、国土交通省中部地方整備局、MONET Technologies株式会社、株式会社日建設計、名古屋鉄道株式会社にご登壇頂き、第2部では株式会社デンソー、アイシン精機株式会社、豊田市、春日井市、株式会社NTTドコモ、中部国際空港株式会社、知の拠点あいち、一般財団法人ファインセラミックスセンター、産業技術総合研究所中部センター、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、中部大学、ITS Japanにご登壇頂きました。まさに総キャストで「100年に一度の変革期」を迎える自動車産業に関して、CASEや街作りを含む様々な観点から、モビリティの未来を語って頂きました。

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Plug and Play Japanセッションでは、弊社のWinter/Spring 2020プログラムに参加頂いている企業のうち、以下の計16社にピッチをして頂きました。

株式会社フレクト
FleetOps
Autofleet ltd.
株式会社エーエヌラボ
Ministry of Movement Pte Ltd
株式会社Keeper
株式会社Nommoc
UbiPark Pty Ltd.
BaseTracK Technology Ltd.
AutoX Technologies, Inc.
Whip Mobility Sdn Bhd
Xenon Automotive India Pvt Ltd.
Intellicharge Ltd.
NanoFlowX
株式会社エスイーフォー
株式会社Luup

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Plug and Play Japanのプログラムには世界各国からスタートアップが集まっており、今回ピッチ&フォーラムに参加したスタートアップも異なる10カ国から参加して頂きました。各社が取り組む課題も自動運転、フリートマネジメント、ロボティクス、マイクロモビリティ、アフターセールス、新素材と千差万別。各社の熱いピッチを通して、Plug and Play Japanの雰囲気を存分にご体験頂けたのではないかと思います。

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パネル・ディスカッションではイスラエルのAutofleet ltd.、アメリカのAutoX Technologies, Inc.、シンガポールのMinistry of Movement Pte Ltdに各国におけるモビリティの動向や、各社が日本市場・企業になぜ目を向けるのかをお伺いしました。例えば、現在日本では規制が厳しいが故に、特定の技術を活用した実証実験の遂行が困難な場合でも、海外スタートアップと協業し、国外で自動運転等の実証実験を実施する事が可能な場合もあります。また、企業文化の側面から、大企業とスタートアップが歩み寄る事の重要さにも触れて頂き、示唆に富むディスカッションとなりました。

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国内のモビリティ・スタートアップの状況に関して、自分からも少しだけお話しさせて頂きました。今回は2009年以降に設立された国内モビリティ・スタートアップ数百社を分析してみました。資金調達という観点で有利という事もあり、59%のスタートアップが東京都に拠点を置いている一方、残りの41%の企業は日本各地に分散しています(出典:各社ウェブサイト)。日本では大学や研究機関に眠っている技術が多く、スタートアップとの連携を考えるうえで、大企業は東京以外の地域にも目を向ける必要がある事は一目瞭然です。

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モビリティ・スタートアップの創業者の属性を分析すると、97%が男性となっており、他国同様、日本も女性が活躍できるようなスタートアップ・エコシステムの構築が一つの重要な課題となっています(出典:各社ウェブサイト)。また、今回の調査で興味深かったのは、モビリティ・スタートアップの創業者の43%が事業会社出身である事です(出典:INITIAL, Inc.、各社ウェブサイト)。キャリアを考えるうえで、起業が一つの選択肢として広く認識されつつあり、世の中の様々な課題にチャレンジする方々が増えている事が伺えます。

イベント開始から約8時間経過した頃に始まったネットワーキング・セッションですが、会場の熱気は収まる事もなく、積極的に名刺交換がされていました。産官学の来場者と世界各国のスタートアップが真剣に向き合い、意見交換がされる場に居合わせ、「モビリティの未来はきっと明るい」と確信した瞬間でした。

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中部経済連合会の皆様、そして当日ご参加頂きました登壇者・来場者の皆様に深く感謝申し上げます。今後もより一層、日本におけるモビリティ・エコシステムを盛り上げていければと思います!

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