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初めてのワーケーションで判明した無意識のコロナ疲れ

私はヒキコモリ上等のインドア派だからコロナ禍でも全然大丈夫だと思っていました。むしろ通勤する会社も無くてお気楽極楽!そんなフリーランスがワーケーションをしてみて、忘れていた大切なことを再確認しました。
作業より人生がはかどる方が大事でした!!

※今回は福島県東白川郡の「ルネサンス棚倉」にてモニター宿泊させていただきました。 #PR

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ワーケーションとは

ワーケーションとは普段とは異なる環境へ行ってバケーションしながらワークもする仕事スタイルのことです。てっきり和製英語かと思っていたら、米国発の「work」+「vacation」の造語なのだそうです。

ふむ、ワーケーションは舶来品なのか。日本からは自然発生しない単語なのかなと調べていて思ってしまいました。ですが、コロナ後の今では政府・各省庁が後押しをしている分野になり、今後の普及も期待できそうです。以前のノマドブームの下地もあり、旅先での「Wi-Fiは人権」という概念も浸透してきており、職場や自宅外での作業環境は整いつつあると言えるのではないでしょうか。

ワーケーション体験のきっかけは些細なことから

全ては友人のFacebook投稿へのコメントから始まりました。「みんなワーケーションに興味ある系ですか?」と。どこか遠くへ行きたいとモヤモヤしていた私は即座に「あります!コロナ禍前にホテルの部屋で使えるようなモバイル用プリンターは買ったのだけど断念中。」と即座に強めに前向きに回答していました。これが3月初旬のこと。

私がコロナ禍が始まった2020年以降で遠出したのは、川越の友人宅に日帰りで遊びに行ったのと、1泊2日で愛知県のアート展に行った2回だけです。宿泊は1泊のみ。予定していたGoToトラベル適用の7日間沖縄離島旅行は感染拡大によりツアー自体がキャンセルされてしまい、期待感は空しく取消しに。

はぁ…息がつまる…。どこかに行きたい!何でもいいから!!
神様仏様お日様お月様!

その願いが、ワーケーションのモニター記事を書く依頼が来るという形で叶うことになりました。我ながら引きが強いと思います。

後から読む人のことを考えて書いておくと、モニター依頼があった2021年4月初旬はマンボウ(まん延防止等重点措置)という単語が生まれて新型コロナウイルス第4派の兆しが出て来たもののワクチン接種はなかなか進まず、オリンピックの聖火リレーだけは淡々と進んでいくディストピアSFさながらの状況でした。

行く前と帰ってきてから

とりあえずフリーランスの身軽さで手を挙げてみたものの当初は「ワーケーション」についてあまり理解度は無い状態でした。単純にリゾート地で仕事するみたいな?気分転換できて、やる気アップされて、あわよくば何かアイデアでも降ってきて、ひとまず行ったことで損することは無さそうかなという安直な予想のみでした。

帰って来た今だから言えるのは「浅い!浅すぎる!!」です。
予想を覆し、今後の人生すら変えてしまうような体験がそこにはありました。

コロナ禍で家に閉じこもっていることの悪影響が長期間蓄積するととんでもないことになっていることを、自分の体で身をもって理解することができたからです。本当に衝撃でした。おそらく私に似た人は結構いると思います。帰宅後の変化について知りたい方は是非最後までお読みください。

いざ棚倉(たなぐら)へ

ワーケーション場所のご提供は福島県東白川郡にある「ルネサンス棚倉」さんです。最寄りの新幹線の駅は、東北新幹線の新白河駅(東京駅から1時間半程度)で、そこからマイクロバスによる送迎で45分くらいです。

都内からは遠いなと感じますが、良い意味での陸の孤島にたどり着いてしまえばこちらのものです。絶対にサボれません。

なお、ダイヤ改正後から新白河駅もタッチでGo!新幹線の範囲内になりましたので、自由席に乗る場合はスマホのSuicaだけで乗り降りができて便利でした。モバイルSuicaで事前のサービス登録を一度行うだけです。私は紙の切符がいつの間にかバッグの隙間に消える体質なのでチケットレスというだけで乗降車が楽でした。

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ルネサンス棚倉は、到着時に「めっちゃ広い!!」という言葉が口から飛び出るくらい広大でした。敷地の入口からチェックインカウンターがある棟までの間でも車で1分くらいあります。事前に東京ドーム○個分と聞いていても体感が分からなかったですが、圧倒的に広いです。あと、空が見える分量が違います。周りに高い建物がありませんので、視界の上半分は殆ど空でした。

お仕事スペースの環境は大事!

宿泊および作業の部屋にはコテージ棟のメゾネットを利用させていただきました。吹き抜けの広々した空間と広くて明るい窓からの光で、普段とは全然違う場所に来たというテンションが上がります。

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▲左:しゅうまい(私)、中央奥:はしもとん氏、右:わださん

▼360度の回せる写真です

昼間は3人で作業をすることに。私たちは別々の仕事をしている利害関係が無いフリーランス同士なので、コワーキングスペースでの作業のようにそれぞれの作業に没頭して、たまに休憩で雑談しながらお菓子をつまんだりしました。

2階部分にはツインベッドルームが2つあるので、電話や個別のウェブ会議などはそちらでドアを閉めて行うと殆ど音漏れが無く行うことができます。

お手洗いと洗面スペースは1階と2階の2箇所にあるので、利用が重なって渋滞しないのも良かったです。

冷蔵庫と電子レンジ、電気ポットも用意されており、持参したノンカフェインコーヒーを好きなときに淹れることができました。一日中コーヒーを飲みまくる日にはノンカフェインに限ります。

午後の食後の眠たいタイムには、広いスペースでバーピーや腕立て伏せ大会が始まってしまい、体力自慢の他の参加者と比べて私の筋力の無さが際立つ結果となりました。運動しないとヤバい…。(実はこの少しだけの腕立て伏せで、眠っていた運動したい欲が目を覚まして来て、次の日の行動が変わりました)

異業種交流も!

夕食の時にワーケーション体験で同時に来ている別の組の方と一緒にお話しする機会がありました。こちらはライター3名、あちらは出版社2名で、お互いに持っている当たり前のスキルが異なる業界では感心されるという、良い意味での異業種交流ができました。仕事の進め方や考え方も、改めて話してみると身が引き締まる思いです。

こういう意味でも今回は同じ目的のビジネス合宿というよりもコワーキングスペースに近い利用法でした。今後も個人的にワーケーションする時でも、他の利用者との交流ができる拠点を選んでみたいと思います。

食事はヘルシーな和食でお刺身の鮮度の良さが印象的でした。専用の冷蔵庫を導入したくらいこだわっているそうです。素材の味を生かした品々でした。スポーツ合宿にも使われる施設なので、ご飯は体に良いものをという配慮が感じられました。

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手足を伸ばせるお風呂も久しぶり

ルネサンス棚倉の大浴場は弱アルカリ性の単純泉のお湯で、刺激が強すぎずに、ほのぼのリラックスできるお風呂でした。熱い湯船と40度の普通の湯船が繋がっているので、好きな湯温のところで浸かっていられるのが、熱い湯が苦手な私にもありがたかったです。スチームサウナにも入りました。

それにしても、手足を伸ばしてお風呂に入るのがこんなに気持ちが良いものだったとは。もう温泉はおろか近場でスーパー銭湯などにも行かなくなって久しかったので、のびのびと入浴できて自然な眠気に襲われて入眠するという一連の流れが、文字通り「命の洗濯」をしに来たのだなと感じられました。

2泊目の晩は、次の日に帰りたくなくて気づいたら枕を涙で濡らしていました。自分でもびっくりしましたが「本当は家になんか帰りたくない」というのが形式的な言葉ではなく本心だったことに気づきました。もっと長く滞在していたかった…!

もう、パソコンしている場合ではない

3日目はレイトチェックアウトにさせていただき、送迎マイクロバスの都合にあわせての退出となりました。

この環境から帰ってしまうのが断然惜しくなり、タスク消化はそっちのけで広い敷地をありったけ歩き回りました。GoPro HERO9 Blackのタイムラプス撮影を試してみたかったのもありますが、敷地をぐるっと一周してみました。

かなり長い間、こんなに広々としたところを散歩したことも無かったなと思います。街歩きやウォーキングはしていたのですが、都内と比べると空が広い!

この2泊3日はあっという間でした。本当はもう少し長かった方がより体調や生活リズムが整ったかもしれないです。

帰りの新幹線ではカメラのSDカードのデータをバックアップしてブログに使えそうな写真をチョイスした以外はあまりタスクを進められませんでした。やることがあると1時間半は割とすぐですね。

自宅に戻った時に分かった体調の差

新幹線を降り東京駅から自宅に帰ると、それまで感じていなかった胸の中央のだるさや、漢方で「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と言われている肋骨下部の違和感がハッキリと復活してきました。長らく薬で治そうとしていたものが、家を離れている間にいつの間にか消えていたことにその時初めて気づいて衝撃を受けました。環境を変えたらそれだけで治っていたということです。

今までずっと重だるい感じを抱えて生活してきていたのは何だったのだろうかと思いました。そして、治したのは薬では無く、豊かな自然環境と尊敬する仲間との会話でした。朝カーテンを開ける程度のことでは到底変わりようが無い、終わらないストレスに満ちた空間が都内の狭い家でした。

帰宅して夜寝入る時には心臓の鼓動がしゃっくりのように動き、不整脈の期外収縮が起きているのを感じました。これはストレスが原因になることがあるそうです。このままでは死に近づいてしまうと怖くなりました。

自分の心身が死なないために、私はこれからも機を見てワーケーションのような自宅外での活動を試していきたいと思います。もちろん感染症には最大限気をつけますが、感染リスクを極度に怖れすぎて家に閉じこもり続けることが健康を明らかにむしばんでいたことが分かりましたので、命を大事にしたいです。

家の環境の悪さに気づいたのが収穫

家の外で作業をしてみて改めて感じたのが、自宅のダメなところでした。

まず、①間食をしやすい環境が整っているところです。コンビニが近くにあり、気分転換に出かけるとお菓子を買ってしまったりします。良い意味で陸の孤島に出かけてしまえば、最初に持って行った分の間食しかありません。しかも、不思議と持っていったものに殆ど手を付けませんでした。これは、自宅作業ではもはやお菓子で血糖値を上げるくらいしかやる気をアップさせることが無いためだと感じました。他の人と作業をしていると自分だけお菓子をバクバク食べているのも格好悪いので、だらだらと食べ続けることはしませんでした。

そして、②どうしても騒音があることです。都市圏だとどうしても、近所との距離も近いですし、マンションの建築工事などは遠くからでも音が響きます。ルネサンス棚倉は広いので他からの騒音はゼロな上に、ウグイスの鳴く声が時折聞こえるなど、イヤホンも耳栓も要らない素晴らしい環境でした。

また、③部屋が狭いか広いかの違いが大きいことを感じました。部屋が広々としていて天井が高いというだけで、脳が感じる心地よさに変化があったような気がします。今後もワーケーションをする時には、なるべく部屋が広いもしくは作業スペースが広いところを選んでいきたいと思いました。

最後に、④都市部では自律神経が乱れやすく自然環境の中では自律神経が整いやすいことです。今回は何もしなくても不思議と朝早く目覚めました。いつもは低血圧で昼頃までエンジンがかからずにぐうたらしている私でも、午前中の時間を有効活用することができて驚きました。いきなり健康的生活になってしまい、体の方が驚いていたのかもしれません。

これらのダメな点に気づいたのは、場所を変えて作業をしたからです。ワーケーションをしてみて比較対象があることで、自宅での作業を最適化するヒントがたくさん得られました。

コロナ疲れは無意識に蓄積

今回ワーケーションのお試し体験をする前は、まさか健康や生活を見直すきっかけになるとは思いませんでしたが、本当にストレスの蓄積を甘く見るのは禁物です。実はこんなにドロドロに疲れていたんだということは、環境を変えてみて初めて分かりました。

今のコロナ禍の状況は人間の自然な行動からかなり離れたことを強要されていて、しかもそれに慣れてしまって不調が分かりにくくなっている場合もあると思います。自律神経を整えることが大事だよ、のようなフレーズを頭で分かってはいても、旅で自然の中でリセットできることも忘れかけていました。

私はこの段になってかなり遅れてキャンプブームに納得しました。やっぱり自然は良いですよね。しかも圧倒的な自然。それに気づいていた人は上手にストレス発散をできていたのだろうなと羨ましくなりました。いきなりキャンプは無理でもアウトドアに親しむ趣味もやってみたいです。

さて、この記事も長くなってしまったので、ワーケーションに持っていって良かったグッズ等の紹介は別記事にしたいと思います。

宿泊先情報まとめ
ルネサンス棚倉 https://r-tanagura.com/
〒963-6123 福島県東白川郡棚倉町大字関口字一本松43-1
電話:0247-33-4111
ツイッター https://twitter.com/RuneTanagura
Facebook公式ページ https://www.facebook.com/r.tanagura/

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今後もマガジンにワーケーションや移動先での仕事についてTipsなどを書いていこうと思いますので、こちらのフォローもお願いします!
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おことわり:記事を書いている間にも感染再拡大の勢いが増してしまい、今この記事を公開すべきか迷いましたが、私の当時の嘘偽りない感想であるためそのまま公開することにしました。移動や外出には最新情報を参考のうえ、最大限お気を付けください。

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