けっきょく人間力?@山崎拓巳著『なぜか感じがいい人のかわいい言い方』
かわいい言い方って?
SNSの時代。
コミュニケーションはリアルで会うよりも気をつけなければいけない。特に音声だけでやりとりする機会も増えたので、話し方だけで好かれる努力が必要だ。私は喋り方がきついと言われることがよくあるので、感じがいい言い方は気になる。
またこれからの時代、どんなコミュニティに属しているかというのが、生き方の質を決める。コミュニティで良い関係を作ったり共感してもらうためには、コミュニケーション能力は必要不可欠だと思う。
コミュニケーションで一番大切なのは、うまく話そうとするよりも、何を感じているかを話そうとすることだそうだ。そのためには相手の立場を理解し、心を開いて感じ、自分の心の声を聞かなければならない。
また、コミュニケーションの基本は笑顔でもある。笑顔で相手の気持ちに寄り添って、明るく爽やかに接したら、コミュニケーションはうまくいくだろう。
私は人見知りなので、初対面ではちょっと難しいと思う。だけど、一目惚れという言葉があるように、初対面での印象はとても重要だ。喋るのが苦手なので、せめて笑顔にだけはなっていたいと思う。
よくzoom越しに、とても難しい顔をされている方を見る。自宅にいる油断からかもしれないが、そうならないように、特にzoomでは気を抜かないようにしたい。
相手の心に響く言葉
より濃厚なコミュニケーションのためには、これまで何気なく使っていた当たり障りのない言葉ではなく、相手の心に響く言葉を使った方がいい。それはちょっと言い方を変えるだけ。だけどそのちょっとが大きな差になる。
例えば私たちはプレゼントするときに「お口に合うかわかりませんが」と言ってしまいがちである。それはそうするといいと教えられてきたからなのだけど、そこで「〇〇さんからいただいたらすごく美味しいので」と言えたら、相手の方の期待も高まるし、自分にとっての事実なのだからその方がいいと思う。
最初この本は、言い換えのテクニックの本かと思っていたのだが、それだけではなく、どう言ったら相手の方が喜んでくれるかを分析した本だった。
同じ年月を生きていても、同じ経験をするわけではない。山崎拓巳さんはきっと人が好きで、人をしっかりと観察して研究してこられたのだろう。確かに「ここが好き」「うれしい」などと素直に言えたら、会話も弾むだろう。
人間関係はマメさと速さの掛け算
この本に出てくる言い方の例の中には、自分がやっていることもあれば、わかっていてもできていないこともあるし、そんな風にいうと良いんだという驚きの言い方もあった。
人間関係はマメさと速さの掛け算とのこと。どちらも苦手分野だ。しかし、社会はコミュニケーションで成り立っている。苦手とか言っている場合ではない。少しでも多く”かわいい言い方”ができるようになって、感じがいい人になりたいものだ。
とはいえ、同じ言葉を言っても、それをよく受け取る人もいれば、思わない人もいる。相手の反応は自分ではコントロールできないので、自分はこう思うということを自信をもって正確に発信していくようにしたい。
また、言葉だけでなく、そこに気持ちがこもっていないとそれもまた伝わらないと思うので、ベースである人間力を磨かねばいけない。
かわいい言い方を使って、それが自然と出てくるような人間になりたいと思った。
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