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今更聞けない、資本主義と社会主義のざっくり解説(part.2)


ベトナムは「社会主義だから厳しい」とか適当なこと言ってんじゃねぇよ。を解決する記事
最新鋭の政治経済巣ステムがなぜ崩壊したソビエト社会主義共和国連邦

「ソ連」から読み解きスッキリしちゃう。

時間がない人は9のざっくりだけ見てくださいね。

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ロシア美女の写真で内容を緩和


≪1.なんか社会主義って怖くね?≫

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社会主義を知らない我々日本人からするとなんとなく社会主義のイメージが抑制政治、経済のイメージが強いです。前回にも言いましたが社会主義とは元々・・・
【理想の社会を目指す社会システム】
国家や社会は資本家の金儲けのために労働を行うのではなく社会全体、全国民のため、平等のためにを目指した社会
【我々の偏った知識】
・言論抑制(共産党や政治を批判すると捕まる)・監視社会 ・経済低迷 ・飢餓・・・等ではないでしょうか?

これはこれで間違っていません。

ロシア(ソ連)にみる失敗や反面教師から学ぶ社会主義国の修正。

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≪2.先ずはソ連を簡単に知ろう≫

一応、お隣の国なんですよねー。

1 1917年 ロシア革命が起源
2 1922年~1991 マルクス・レーニン主義を掲げたソビエト連邦共産党による一党制の社会主義国家
3 最高指導者:1.レーニン 2.スターリン 3.フルシチョフ 4.ブレジネフ 5.アンドロポフ 6.チェルネンコ 7.ゴルバチョフ 
→エリツィン(エリツィンはソビエト連邦内、ロシア連邦の大統領)
日本で有名なのは1.2.3.7.くらいですかね。(3が怪しい人もいますかね)

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ゴルバチョフは日本では特に有名ですがロシア(ソ連)では特に人気がありませんでした。(ウォッカ好きのソ連(ロシア)人に禁酒政策を行ったため)しかし、今回の説明では省略します。 日本ではファミコンソフトにもなったんですよ。

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≪3.社会主義が怖いと言われる所以≫


社会主義が怖いのではありません!(もうクドイですね)
ソ連の指導者が怖すぎる・・・・!
レーニン・・・ソビエト連邦建国の父。ここから独裁政治と個人崇拝が行われました。社会主義国ではよく指導者の写真がいたるところに掲げられていますよね。日本ではソ連崩壊時にレーニン像が取り壊されているシーンを見ましたよね。でもあれって一部でいまだに結構レーニン像はそのまま残ってるそうですよ。
スターリン・・・次の章で詳しく
フルシチョフ・・スターリン批判。 1956年 秘密報告・・

これでスターリン体制の恐怖政治が世界に知らされることとなった。


≪4.スターリンだけで飯が何杯か食える≫


スターリンだけで1投稿にすべきような内容ですが超、超省略でお伝えします。
●圧倒的独裁政治 
スターリン反対派、反対と疑われる物はすべて処刑
党大会に出ていた 代議員1,956人中1108人が処刑 その他、ドイツ軍の嘘の情報操作により疑われた軍の総司令官達がことごとく処刑 など切りがありません。
(チクった人 フルチショフ
・・・この内容はスターリンの後継者であった次期大統領 フルチショフによって1956年のソ連共産党大会で暴露された。これを秘密報告というが、この内容がCIAなどを通じて世界に広がることとなる。
●スターリン暴落
スターリンの死をきっかけにソ連が政策転換を行うことで平和が到来するのではないかと予想され、軍需株が大暴落。日本においても朝鮮特需真っ只中だったので関係株を中心に株価が暴落した。
前日比37円80銭安、下落率10.00%

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なぜ社会主義が怖いかって独裁者のイメージによるものがわかった

うえで・・・


≪5.理想 VS 現実≫


マルクスの資本論を理想にソ連が掲げた理想とは

・・・(マルクスも結局解決策までは示してなかったんですよねー)

キーワード:・富農の排除 ・計画経済 ・集団農業 

【富農の排除】
◎理想大規模な農場を持ち、労働者を奴隷のように働かせる「資本家は悪だ」皆が平等に働き平等に富を得るべきだ
→大規模農園の資本家から土地を取り上げ殺害していき農地の国営化を行う


✖現実 農業の効率的な生産や品質管理など企業努力をしていた指導者がいないことで農業の生産性が激減。「密植」と呼ばれる愚策を行うこととなる。
「密植」畑にびっしりと小麦などの農作物をうえれば沢山の収穫ができるという考え。スターリンが指導し、凶作にもかかわらず世界に「豊作」を報道したため「中国」「北朝鮮」「アフリカ諸国」などが真似をし大飢饉となった。

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【計画経済】
◎理想 資本主義経済では企業間競争が激化し労働者も資源も疲弊している。政府が生産を管理し、資源や労働の無駄をなくそう。
→生産拠点、生産量、デザインすべてを政府がコントロール


✖現実 デザインや機能、品質不十分な物ができ、売れ残りが続出。結果として資源の無駄となった。
どうせ、技術革新をしても自分の利益にならないなら労力が無駄ではないか・・・ということで技術革新がおこらなかった。
たまにいいものができると行列ができるため人々は働かず街中で行列を探し求めるようになった。(何かわからないけど行列ができているならいいものだろう。とりあえず買って転売すればいいや)

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【集団農場】
・コルホーズ(集団農場)・ソホーズ(国営農場)
なんか社会の勉強で聞いたことあるー。
(理想)
政府が管理する農場(コルホーズ、ソホーズ)で皆が平等に働き平等に富を得る(☝富農の排除と同じね)
(現実)
労働者のサラリーマン化がおきる。働いても働かなくてもどうせ給料もらえるなら無理しなくてもいいじゃないかという人の弱さが出てしまった。

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ん!?うちの会社と同じじゃないかー!!
ん!?うちの会社と同じじゃないかー!!
・・・僕の指導不足か('Д')

農業って自然が相手だから大変なんですね。大雨の日のケア、寒さのケア、虫除け・・・。
でもサラリーマン化すると自分がやらなくてもという人が続出。
結果、不作農場が続出した。

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≪6.理論は理想、人間は未熟≫


社会主義において理想の理論であることは間違いないですが、人間という弱さが社会主義の実現を拒んでいることがわかりました。

では、他の国々は・・・?

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≪7.中国や他の国々は?≫


ソ連の失敗を見て、追随していた中国は舵の方向転換をします。
鄧小平氏の「社会主義市場経済」です。
→ん?なんの事だこれは!!!


つまりは共産党独裁政権の指導の下、自由な資本主義経済を行うってこと。まぁ社会主義と資本主義の「ハイブリッド」ですね。

ちなみに中国の歴史等は長すぎて、深すぎて今はやる余力がありませね・・・。
ただ、中国もわりと早くから「社会主義」を取り入れていたものですから失敗もかなりあったのも事実です。

ベトナムなどの今の国家の形となって歴史が比較的若い社会主義国はこの中国式の「社会主義市場経済」を取り入れています。

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≪8.まとめ≫


資本主義はどのような方向に行くのか、社会主義は続くのか
総合的に判断し現状の現実経済は資本主義経済で回さざるを得ません。
トマ・ピケティ「21世紀の資本」・・・大ベストセラーを読んだ人も多いのではないでしょうか「r>g」が有名なですよね。

私もこれは当時、2015年ごろに銀行内の若手勉強会でこの本の要約を発表したのでまだ記憶に新しいです。

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政治・・・という部分では冒頭に話しましたがスターリンの恐怖政治や北朝鮮体制などイメージがあまりよくなかったですが、現実を見てください。

ベトナム・・・コロナを完全に封じ込めに成功。経済活動の早期再開。
中国・・・・教育面、IT開発で大幅に進歩。精華大学がハーバードやオックスフォード大学を超える日は近いとまでいわれています。

日本人よ!これでもまだ自国が優れていると思いますか?

≪9.今回のざっくり覚えるポイント≫


・社会主義のイメージが悪い(日本人の)のはスターリンなどの恐怖政治、言論統制などが厳しいから。
・社会主義経済の崩壊は人間の弱さから「労働者のサラリーマン化」
・現在の社会主義国の多くは「社会主義市場経済」というハイブリッド型の政治経済をとっている。

≪10.次回予告≫

正直、今回短くまとめましたが途中から自分が壮大なテーマをまとめていることに気づき心が折れかけました・・・。

という事で次回は最終回といきたいところですがテーマを迷い中です・・。

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