ファッションは医療をアップデートする
最所あさみさんは
「ファッション」が私たちにもたらすものとして
①所属の確認
②自己編集による自己肯定
を挙げている。僕も同意だ。
ファッションはその人に思想や価値観を表に出してくれる。
しかし、医療現場、特に病院においては逆説的に作用していることがあるのではないか?
入院すると患者の洋服は病衣になることが多い。
その時点で
「自分は患者である」
という感情が自動的に生じる。
「患者」という所属になる。
僕たちコメディカルスタッフはVネックに白いパンツ。医師は白衣。
我々は「医療スタッフ」という所属になる。
家族が頻繁に洋服を沢山持ってきてくれれば自己編集による自己肯定も可能だが、それができる方は多くはない。その結果、自己肯定感は著しく低下する。本人のアイデンティティの喪失につながる。
この時点で僕たち20代のスタッフのことを80代のおばあちゃんが「先生」と呼び敬語を使う。それに対して一部のスタッフは患者に対してタメ口でコミュニケーションを取る。
一気に異質な空間に変わる。
こんなのおかしい。
新人の僕は先輩に聞いてみた。
「こんなのおかしくないですか?」
先輩はこう言った
「仕方ないよね」「気持ちはわかるけどね」
皆この異質な環境に慣れてしまっている。
諦めているのだ。
ファッションが医療現場に与える影響は非常に大きい。ファッションは余剰なものでも贅沢品でもなく、私たちの欲求の深いところに根ざしている「必要なもの」だ。
ファッションは医療に革命をもたらす
と僕は確信している。
この異質な医療現場を変えたい。でもどうすれば良いか分からない。僕1人で出来る問題でもないだろう。だから仲間が欲しい。すでにやってる人がいれば教えて欲しい。
医療現場におけるファッションを
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